夏目友人帳・特別番外篇のネタバレと感想｜LaLa7月号

2020年5月23日発売の「LaLa」7月号に掲載されている「夏目友人帳」特別篇のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

夏目友人帳・特別篇のネタバレ

ある日、まるでヘンゼルとグレーテルのように落とされたクッキーを見つけた田沼。 クッキーの跡をたどって行くと、同じように跡をたどる夏目と出会います。

実は落ちているクッキーは、藤原夫妻からもらったにゃんこ先生の大好物のものでした。 学校から帰宅後にゃんこ先生がどこかへ出かけていることに気が付いた夏目は、このクッキーの跡を追って尾行していたというのです。

クッキーの跡を追っていくと、小さな空き家が現れました。 縁側には昼寝中のにゃんこ先生の姿もありました。

東屋ほどの小さなその空き家は古いけれど綺麗にしてあり、もしかしたら住人がいるのかもと思わせるほどでした。 田沼と夏目の存在に気が付いたにゃんこ先生は、二人にこの縁側を掃除するように言い渡します。

先生の持ってきていた雑巾で縁側を磨き、くつろぐ二人。 とても穏やかな時間が流れます。

翌日またその東屋へ向かう3人。 落としていたクッキーはそのままの状態でした。

東屋につくとそこには、掃除してくれたことへの感謝とねぎらいの文が書かれた1枚の張り紙がしてありました。

そこから奇妙な文通が始まります。

東屋でくつろぐ代わりにメンテナンスをする3人と、手書きの張り紙。

ある日、「種をまいてほしい」という言葉が書かれた張り紙と、種を包んだ紙が置かれていました。 種をまき終えいつものようにくつろぐ3人。 そこは本当に心地の良い場所だったのです。

その夜、夏目は夢を見ました。 あの縁側に座る優しそうな男性。周りには花があふれています。 どうやらこの東屋を建てた男性は、1年に1度だけそこを訪れていたようです。 誰も客人を招けず、にぎやかにしてあげられないことを東屋に謝る男性。 もしいつか客人が来たら花いっぱいでもてなそう、と話しているのでした。

翌日、東屋を訪れた3人。 するとそこには昨日植えたはずの種から咲いたと思われる大量の花が咲いていたのです。

掃除をするたびに手紙をくれていたのは、もしかしたら東屋自身だったのかもしれないと思う夏目。 初めて来た客人をもてなすように。 昔の主人との約束を果たすように。 最後の力を振り絞って花を咲かせもてなしてくれた不思議な東屋での出来事でした。

 

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夏目友人帳・特別篇の感想

とても素敵なお話でした～～！( ;∀;) 「お客さんが来たらお花いっぱいでもてなそう」という主人の話を聞いて、それを叶えるためにおもてなしをし続けてくれた東屋。 1年に1度訪れてくれていた主人（男性）が東屋のもとに来なくなってから、いったい何度の春を一人で越えてきたんでしょう。 にゃんこ先生が来て、夏目達がやってきて、主人とともに果たせなかった「客人をもてなす」という願いを叶えられた東屋はやっと静かな時を過ごせるのかもしれないですね。

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