贄姫と獣の王・最新エピソード0のネタバレと感想|花とゆめ4号
2021年1月20日発売の「花とゆめ」4号に掲載されている「贄姫と獣の王」第エピソード0のネタバレと感想です。 文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です!...
2021年1月20日発売の「花とゆめ」4号に掲載されている「贄姫と獣の王」第エピソード0のネタバレと感想です。
文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です!
贄姫と獣の王・第エピソード0のネタバレ
これは、サリフィが魔族の国に生贄として捧げられる前のお話―――。“サリフィ”…それは“生贄”という意味を持つ古い言葉からつけられた名前でした。 その由来を知ったある嵐の夜―――彼女は自分の運命をも知ることとなります。
彼女には優しい姉がいました。 しかし血のつながりはありません。 父と母とも動揺に血のつながりなどはありませんでした。
いつかこの村から魔族の王へ捧げる生贄が選ばれる時、本当の自分たちの子を差し出さずに済むように用意された身代わり…サリフィはそのためにこの両親に拾われ、育てられていたのです。
ある時からサリフィは、自分は一体どこから来たのだろう?本当のパパとママは一体どこにいるのだろう?と疑問を抱くようになります。
ある日サリフィはその疑問の答えを求めるべく、たった一人で村を飛び出して隣町を目指して森へと入っていってしまいました。
しかしそこで野犬に襲われピンチに陥るサリフィ…。 もうダメか…!そう思われた瞬間に彼女を助けに入ったのは親友のイリヤでした。
イリヤは師の所用でノエル村に立ち寄った際にサリフィのもとを訪れたのですが、姿が見えなかったため探しにきたのだと言います。
イリヤは家の人が心配しているだろうから早く帰ろうとサリフィに言ってきました。
しかしサリフィは本当の両親を探すために隣町に行くのだといって聞きません。
イリヤはサリフィが両親とケンカでもしてしまったのかと勘違いします。 なんとかしてサリフィを説得したいイリヤ。
自分と師匠は血のつながりなんかなくても本当の家族のように暮らしていけている…。 本当の家族は血のつながりが全てではなく、サリフィのことを心から大切に想ってくれる人たちのことだと思うとイリヤは話します。
しかしサリフィにその言葉は逆効果でした。 もしそれが本当なら…やっぱりあの人たちは自分の“家族”ではない…サリフィはそう呟きます。
あまりにもサリフィが強情なため、イリヤは折れて一緒に本当の両親探しを手伝ってくれると言い出してきました。
サリフィは、今度こそ自分を愛してくれる本当の家族を見つけることができるかもしれない…!と胸を躍らせます。
しかし、着いた隣町はすでに廃村になっており―――。 本当の両親はおろか、ひとっこひとり影も姿も見えません。
サリフィは絶望します。 ひとりぼっちで生贄に捧げられる自分の運命は、もはや変えられない定めなのだと悟ったのです。
その後、村に戻ったサリフィ。 後日、義理の姉はサリフィに一体あの日どこに行っていたのかとしつこく質問をしてきていました。
あの日からサリフィはなんだか変わった…全然喋ってくれなくなったし…いったい何を考えているの?そう義理の姉はサリフィに問いかけています。
サリフィは姉の顔を見ずに、こんな質問を返してみました。 “もし私とお姉ちゃんどちらかが絶対に死ななければいけないとしたら、お姉ちゃんはどうする?”
すると姉はサリフィがそんな不穏な質問を投げかけてきたことに少し動揺したものの、迷わずにこう答えます。 “決まっているわ、私の命をサリフィにあげる…それでサリフィを助けてあげる…私はサリフィのお姉ちゃんだもの”
その言葉はサリフィの心を救いました。
両親がどう思っていようが、この姉だけは本当に心からサリフィのことを大切に想ってくれている…本当の家族に他なりません。
サリフィは、これこそが自分の運命なのだと悟りました。 自分の命をもってして、この姉の命を救うことこそがそれなのだと…。
サリフィは姉を見つめ、わたしの命、おねえちゃんにあげる…と呟きます。
こうしてサリフィは魔族の国に生贄として捧げられることとなったのです。
サリフィは願います。 もしこの命が誰かの糧となるその時は―――せめて優しい誰かに捧げられますように、と…。
そしてサリフィはレオの前に、生贄の娘として降り立ったのでした。
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贄姫と獣の王・第エピソード0の感想
まさか最終回を終えてからもこの作品を読めるとは思いませんでした! アニメ化が決定したようで…めでたいですね~。 今回はサリフィとレオが出会うちょっと前のお話ということで「エピソード0」を紹介させていただきました。 血のつながりがない姉の存在は、サリフィにとってとても大きな存在だったようですね。 彼女のために自らの死を覚悟するサリフィ…なんと健気で優しく、それでいて強いのでしょうか…。
一方でレオのほうはずっと生贄の娘を食べることなく国外へ逃がし続けてきた様子が描かれていました。 生贄を食べた証拠として自分の血を流して辺りにばら撒き、誤魔化し続けてきたようです。 レオもまた強く、優しく…しかし彼のほうは心のどこかに脆さを感じます。
その脆さを埋めてくれたのはサリフィとの出会いだった…といった感じでしょうか。
2人が出会えた奇跡に、今一度祝福の言葉を送りたいと心から思ったエピソードでした。
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