の、ような。ネタバレ全話まとめ・最新話から最終回の結末まで

とにかく続きが気になる作品です 少し重ためな設定にも関わらず、主人公きなほの穏やかな性格がそれを上手く中和しており、疲れる事なく読み進める事ができます。 くすっと笑から場面もあり、思わず涙が溢れてしまうような泣ける台詞や展開もあるため、読み終わった後はいつも心が温まるような気持ちでいっぱいになります。

イラストも丁寧に描かれており、物語の楽しさをより一層引き立ててくれていると思いました。 現実だとこの漫画のように上手くいかない事の方が多いと思いますが、「こうなれば良いな」という希望が持てるようなストーリー展開となっているので、性別はもちろんのこと、年代も問わず、多くのかたに知っていただきたい作品です。読み始めたら、先が気になり落ち着かなくなることでしょう。

改めて自分を見直そうと思う作品 非常に気怠げなメイン人物の希夏帆の、自宅でのダラダラ描写。 どこかで見たことがあるなと思ったら、自分でした。そんな希夏帆のダラダラライフを変化させる出来事が起こり、自分にもこういうイベント来ないかなーなんて思いながら読み進めました。

やはり、子供の無邪気仕草、表情と言ったものは不思議な力があるもので、無気力な人間に活力をもたらしてくれる時があるなと思います。 自分もそのような経験があり、この漫画では実体験による既視感を多く感じるなと思ったりします。そんな希夏帆の生活を見ていると自分もどこかほっこりしてきて、ほんの少しだけ、やる気出してみようかなと思えるそんな作品です。すごく続きが気になるような作品ではないですが、安心して読み進めることができます。

ほんわか擬似家族に癒されます！ 冷たいようでいて、実は優しく芯のある主人公の希夏帆が好きです。 天然ぽい恋人の愁人とバランスが取れていると思います。

普通だったら、結婚もしてないのに恋人が連れてきた他人の子供をあんなに丁寧に育てられないよなーと思いますが、希夏帆のしっかりした気遣いに人として出来ていると感心してしまいます。何より擬似家族のようなほんわかした関係が読んでいてほっこりと癒されます。

特に春陽くん！スカート姿も激かわです！また春陽くんの通う保育園のママ友さんたちのやり取りも好きです。シングルマザーだったり各家庭の問題がそれぞれある中で劇の衣装作ったり大変だよなとつくづく考えさせられます。作者の麻生海さんの優しい絵のタッチが作品の内容と合っていて好きなマンガです。

希夏帆と子供たちとの奇妙な同居生活の始まり ヒロインの希夏帆の恋人である愁人が親戚の兄弟を引き取ることになり4人での共同生活が始まるのですが、その設定がとにかく斬新で最初から興味深いお話でした。 また、結婚は愚か育児経験のない希夏帆が中学生の男の子と5歳の男の子と向き合う姿勢がリアルに描かれているのも印象的でした。

あと、希夏帆のサバサバした雰囲気と何だかんだ言っても優しいキャラクターが素敵です。 個人的には兄弟のお兄ちゃんでもある冬真の遠慮がちで、希夏帆たちにも気を使う性格は見ていたら心配になってしまいます。この作品は家族のありかただったり兄弟だったり、色々な感情に浸ることが出来るのではないかと思います。また、この4人がこれから先どうなるのかも気になってしまいました。

多くの人に読んでほしい、不思議と心動かされる作品 ある日突然始まった他人同士の同居生活。 すごく熱いシーンや盛り上がるシーンがあるようには思えないのに、希夏穂の言動や同居する子供たちの気持ちの変化に感動さえします。 ジワっと心温まる作品です。 特に良いなと感じたのは希夏穂が子供たちのことを一人の人間として対等に接しているところ。

普通の大人なら「可哀そうな子供」として接してしまいそうなところを、希夏穂は子どもたちに寄り添いつつも特別扱いはしません。 程よい距離感と誰に対してもハッキリした物言いをする所が大好きです。

子供たちもすごく素直で良い子で、でもそれぞれに悩みや葛藤があって、、、。 そういう描写が大げさじゃなくサラッと描かれていて大きな展開があるわけではないのに次々読みたくなります。 色々考えさせられる作品であり、人に勧めたくなる作品でもあります。

現実味と漫画感が入り乱れていた 主人公のきなほの生い立ちも次巻、また次巻と明らかになってくるのかと考えてみたり、パートナーの男性との関係性はもしかしたら結ばれないままの内縁の妻になるのかと、色んな想像を馳せてしまうくらい、見ハマってしまいました。

我が子のように接する素敵なシーンがたくさんあって、もちろん、育児ママとしては現実にはなかなか解決しないと思う問題もあるけど、そこはやっぱり漫画の世界観だからすんなり解決するんだと思うのだけど、ヤキモキするシーンがないのは、見ていて気持ちが良かったです。

きなほの性格があっさりくっさりしているからか、重い設定のストーリーなのにさくさく読めるのも個人的に全巻読みたくなる展開でした。

泣けたり笑えたり、同じ子育てする自分と見比べたり、重ねたりできるのは見飽きない点なのかと思いました。ママ友の連絡先をゲットしたり、公園デビューをしてみたり、あるあるな生活がそこにあって、重ねやすかったです。 シングルマザーやゲイカップルなども登場したり、温かい目線で描かれていると思います。

いろんな人が楽しめるような作品 はじめは表紙の絵が可愛くてジャケ買いでした。絵柄が綺麗でとても読みやすいです。人を選ばない絵柄なため、ストーリーに集中できます。小さな子供の感情表現が上手だと思いますし、すごく可愛いです。

話の内容は、設定的に大体こういうストーリーかなという予想を超えた面白い作品でした。主人公の発言がとても胸に刺さるし、どんどん家族として打ち解けていく姿はとても胸が熱くなります。

弟想いでしっかり者の冬真くんと素直なハルくんが少しずつ悲しみを受け入れつつ成長していくところは応援したくなるし、何周も読み返したくなる漫画です。 登場人物が徐々に増えていっているので、これから先のストーリーがどう転ぶのかとても楽しみです。

緩やかに育まれる家族の関係性の良さ 『の、ような。』を読んで、「懸命に子どもたちの力になろうとする希夏帆」と「家族になっていく過程」が特に魅力的だと思いました。

まず、懸命に子どもたちの力になろうとする希夏帆についてです。恋人の愁人と穏やかな生活を送っていた希夏帆が、突然愁人の親戚である中学生の冬真と幼稚園児の春陽とともに生活することになり、戸惑いつつも母親代わりになろうと冬真と春陽に向き合っていくところに、好感を持ちながら観ていました。

次に、家族になっていく過程についてです。もともとは他人だった希夏帆、愁人、冬真、春陽が同じ家で暮らしお互いの複雑な気持ちや悩みを共有し合っていくことで時にぶつかり合いつつも、それぞれの良さを理解し合って家族として絆を育んでいくところに微笑ましさを感じながら観ていました。