腹腹先生・第16話のネタバレと感想｜ジャンプ+

「ジャンプ+」に掲載されている「腹腹先生」第16話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

わざわざルカを探しに北海道までやってきたあずさ。夜の街で聞き込みを進める中でよ、うやく手掛かりを1つ見つけました。 あるスナックで出された小さなキャラメル。そのパッケージにあずさは見覚えがありました。

そのキャラメルは、出張をよくしていた父が北海道方面に行くとよく買ってきた物でした。 さっそくレンタカーを借りたあずさは、鎧塚の運転で目的の場所へと向かいます。 気になるのはルカが弥生に残した言葉。"私にはなにもないから。"という言葉です……。

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そのころ、ルカは須賀ファームという場所で雪かきをしていました。 縄跳びを練習する少女は、クラスで自分だけ二重跳びできないと悔しがります。 その姿に、幼い頃の自分を思わず重ねてしまいました。
優しい姉のあずさは、テストで良い点を取ったご褒美にと父のお土産のキャラメルをルカに全部くれました。 帰ってきた両親も褒めてくれるかと思いきや、その口から出たのはあずさの自由研究が県で入賞したこと。 ルカのことなんて話題にも出ません。
優しくて、頭も良くて、努力もできる姉はルカにとって憧れでした。 そして、誰よりも高い壁でした。
褒められる姉を見るたびにひりつく胸の痛みの理由に目を閉じて、キャラメルを姉に差し出しました。 その感情の名前は「憧れ」、それから「劣等感」でした。
父の後を追って亡くなった母の葬儀の日も、あずさは勉強していました。 両親を失い、喪主を務め、それでもあずさは勉強に打ち込んでいたのです。 そんなあずさの姿に、ルカは恐怖さえ覚えました。
姉妹2人で生活することに慣れ始めた頃、悪友とつるんでいたルカは「姉よりも美人」「がり勉よりずっといい」と褒められたことがあります。 その言葉に一瞬、ルカは優越感を覚えましたが、"おかえり"と笑うあずさの姿にすぐにその優越感は姿を消しました。 それと同時にむくむくとルカの中で姉を馬鹿にした悪友たち、そして自分への怒りが沸き上がります。
怒りのままに悪友に絶縁宣言をして、ルカはぼこぼこに殴られました。 それでも帰ったルカは、痛みに顔を歪めながらさわやかな笑顔を浮かべます。 "ご飯食べながら将来の話しよう。" 姉と2人、一緒に生きていく覚悟をようやくルカが決めました。

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車を走らせながら途中にある店で聞き込みをすると、母の名前を使って働いていたルカの形跡を見つけることができました。 そうしてたどり着いた須賀ファームは、関係者以外立ち入り禁止。 しかしあずさはそんな看板気にせずに柵を乗り越えると、人の気配がする建物へと入っていきます。
"ルカに会わせてほしい。"そういうあずさと渋る両親の話を見ていた少女は、縄跳び片手に牛舎へと向かいます。 そこには牛の世話をしているルカ。少女から話を聞いたルカは、すぐに姉が来たことを悟ります。 ルカはここから帰るわけにはいきません。"いないって言って。"そうルカから頼まれた少女は、言われた通り両親の元へと向かいました。
少女と入れ替わるように牛舎に現れた鎧塚に、ルカはとっさに"彼があずさに何かしたんじゃないか。"と勘繰ります。 しかしそこに息を乱したあずさがやってきて、"その人は味方だよ！"と叫びました。
ルカはルカなりにあずさに迷惑をかけないよう、一番良い道を選んできたつもりです。 適当な人と結婚して、そのまま生活すればそれでいいと本気で思っていました。 しかしその結果目の前にいる2人を、傷つけることになってしまったのです。
そんなルカにあずさは笑いかけました。 あずさがここまでしたのは、ルカを失って1人になるのが怖かったから。 弱虫だから暴力に訴え、こんな結果になったとあずさは呟きます。 それでもあずさが勇気を出せたのはたった1人の妹、ルカのためだからです。
"もう少しお姉ちゃんと頑張ろう。" ルカの掌の上に、あずさはキャラメルを置きました。

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それからルカは鎧塚とあずさにすべてを話す覚悟を決めました。 柳生商事の社員によく同伴に誘われていたこと。 そして、自分が賞金首になるだけの原因を……。
人払いをした牛舎の中でルカが2人に話したこととは–––––⁉

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