ユメかウツツか・第1話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜別冊マーガレット 2024年7月号

「別冊マーガレット2024年7月号」に掲載されている「ユメかウツツか」第1話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

本作は「アオハライド」や「サクラ、サク。」の作者、咲坂 伊緒先生の新連載です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

陰キャ女子高生のラブストーリー

第1話から予想外の展開が続き、一気に引き込まれる作品でした！

主人公の宝生いろは、人と話すのが大の苦手な高校生です。頭の中では周りと仲良くなりたいと強く思いつつも、その思いをうまく言葉にすることができず、クラスメイトからは「そっけない」「付き合いが悪い」「スカしている」といったイメージを持たれていました。

そんないろはは、中学生の頃、図書館である人物と出会いを果たしています。それは阿久津 想（あくつ そう）という名の青年。いろはが志望している高校に通う男子高校生でした。

阿久津は、いろはが自分の高校を志望していることを知り、問題集を譲ってくれたり、なにかと受験期のいろはの心の支えになってくれた人物です。

そしていよいよ希望の高校に入学が決まったいろは。もちろん学校には、図書館でいつも会っていた阿久津がいました。

しかし、事態は予想外の展開を迎えます。実は、学校でいろはが会っていた阿久津は……。

なぜ阿久津だけ特別だったのか

人と話すのが苦手ないろはでしたが、図書館では基本的には私語厳禁です。阿久津とのやりとりは言葉のないコミュニケーションだったため、話すのが苦手ないろはでもスムーズに阿久津との交流を深めていくことができました。いろははすっかり阿久津に対して心を開いていたのです。

休み時間のたびに教室から姿を消すいろは

いろはは、休み時間もあまりクラスに留まらないタイプでした。しかし、決してクラスが嫌いなわけありません。いろはが事あるごとに教室を出ていく理由は、人気のない場所で阿久津と会話をしたかったからでした。学年の違う2人が毎日のように人気のない場所で会っているなんて、傍から見たらカップルにしか見えません。しかし実はこの阿久津との時間は、読者が想像もしなかったいろはの都合が隠されていて……？

いろはに興味を持つ神山

神山は優等生で顔立ちの整ったいろはのクラスメイトです。普段は愛想の悪いいろはが、時折笑顔を零していることを知り、次第にいろはに興味を持ち始めています。間違いなくいろはに対して好意を抱いている神山。しかし、陰キャを極めたようないろはが、陽キャのトップとも言える神山の好意を迷惑がらないわけはありませんよね……。

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本作は「アオハライド」や「サクラ、サク。」の作者、咲坂 伊緒先生の新連載とのことで、第1話は巻頭カラーで73ページという大ボリュームでした。内容に関しても読み応え抜群のスタートです！

陰キャが主人公の恋愛漫画は多くありますが、今回は「相手が年上」「すでに三角関係の予感」という嬉しいオプションつきになっています。

いろはの人間性についてはまだ詳細が明らかになってはいませんが、「人と話すのが苦手」「幼少期に両親がすでに高い」という背景を背負っていることから察するに、幸が薄い主人公であることは間違いないでしょう。

第1話からかなり気になる終わり方をしたので、次回が猛烈に楽しみです！