高台家の人々 ・第3巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「高台家の人々 」第3巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

これまでのあらすじ

ついに木絵にプロポーズをした光正でしたが、2人に立ちはだかったのは高台家の母・由布子（ゆうこ）でした。

長男の光正を溺愛する由布子は、なんとかして木絵と光正を別れさせようと裏工作を開始したのです。

まんまと由布子の策に嵌ってしまった木絵。完全に自信を失った木絵が、自ら光正に別れを告げてしまうというショッキングな展開で、第2巻は終わりました。

祖母を味方につけることに成功！

第3巻は、そんな光正が、何とかして母・由布子に木絵との結婚を認めてもらうために奔走します。

イギリスからは光正たちの祖母や父親が応援にかけつけてくれて、高台意地得が一堂に会する展開に！

どうやら光正たちの祖母・アンも、木絵の空想癖が大層気に入った様子です。夫の茂正を失ってから笑顔を見せなくなっていたアンにとって、木絵のあまりにもばかばかしい空想癖は、最高の気分転換になったようです。

ちなみにアンは光正たち同様に人の心を読む能力があるため、木絵の空想癖は丸わかりです。

母親の意外な一面が明らかに？

祖母・アンが由布子を言葉巧みに言いくるめ始めました。

それまでは自分のようなハキハキとした令嬢こそ光正の嫁にふさわしいと考えていた由布子でしたが、アンの影響により、勝気でプライドの高い女性が光正の嫁にきて嫁姑対決を繰り広げるよりも、木絵のように純朴で気弱な女性を自分好みに仕立て上げる方がよっぽどやりやすいと考えるようになります。

そこで始まったのは、木絵を光正に相応しい女性にするための、花嫁修業です。

しかしその過程で、実は由布子の意外な過去が明らかになります！今でこそ高飛車で肩書を気にするような性格の由布子は、実は学生時代はショートヘアのスポ根女子だったのです！

第3巻では、そんな由布子とその夫マサオの意外過ぎる馴れ初めが描かれています。また、性格が悪そうな由布子が、実は面倒見が良いことも発覚！

悪役に思われた由布子が本当はどういう女性なのか気になる方は、ぜひ「高台家の人々 」第3巻を手に取ってみてください！

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第2巻では祖父母の馴れ初め、そして第3巻では両親の馴れ初めと、次々に高台家の人々の恋愛模様が明らかになっていきます。どのストーリーもまるで映画のようにロマンチックです。

花嫁修業を開始した木絵ですが、由布子にお花やお茶などのお稽古で一週間の予定をビッシリ埋められてしまいます。こんなに根詰めてやっても全てを覚えきるのなんて無理に等しいし、そもそも今のご時世、お花屋お茶のお稽古が花嫁修業だなんていささか時代遅れにも感じてしまいますよね。

しかし、由布子は自分の意見や価値観を決して曲げようとはしません。由布子がこれまでの自分の人生に自信をもって生きてきたことがよくわかります。

結局、由布子は木絵をまだ光正の嫁と認めてくれませんでしたが、2巻の終盤よりはいくらか木絵を認めているような素振りは見せていたような気がします。