【最新16話更新】「小悪魔教師サイコ」のネタバレと感想まとめ | peep

「peep」に掲載されている「小悪魔教師サイコ」のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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追い詰められた良村が窓から飛び降りる

心春は良村を教室に呼び出します。彼女に犯行のすべてがバレている良村は、おどおどしながら指定された教室へと現れました。

心春が本物のサイコパスであることをようやく理解した良村は、再び彼女にナイフを突きつけられても逃げられるように、予め体にロープを撒いておき、いざとなったら窓から飛び降りて逃げるつもりでいます。

教室で待っていたのは、心春と狐谷でした。
良村は狐谷の姿を見た瞬間、自分が狐谷を始めとしたクラスメイト達に嫌がらせをしていたことが、すでに狐谷にバレているのだと瞬時に察します。

追及されることを恐れた良村は、そのまま窓へと猛ダッシュし、飛び降りてしまいました。しかし、ここで良村に致命的な誤算が発覚します。

用意していたロープは、階の高さよりもうんと長かったのです。

良村の顔面に、猛スピードで地面が迫っていき……。

あやわ地面に激突！しかし良村を救う者が……

姑息で用意周到な良村ですが、ロープの長さには気を配れなかったようです。しかし、もしかしたらこのロープを心春が予め“長めのものに”にすり替えておいた可能性もあるのが怖いですよね。

致命的な誤算によりそのまま命を落としそうになる良村ですが、なんと嫌がらせを受けていた狐谷がそんな彼を助けようとロープを掴みます。

果たして狐谷は良村に対してどのような感情を抱いているのでしょうか？

心春の本性が狐谷にもバレてしまう？

ロープを引いて良村を助けた狐谷。心春はそんな2人の様子を、うすら笑みを浮かべて傍観していました。しかもその後、心春は狐谷の前だというのもお構いなしに、衝撃的なサイコパス発言を連発します。

完全に狐谷にも本性がバレてしまった心春ですが、全然余裕そうな素振りを見せているんですよね。良村はともかく、狐谷の口封じは一体どうするつもりなのでしょう？

狐谷が意外にも"いい奴"で少し驚きました。

教室に良村が現れた時に、狐谷は明らかに不機嫌そうな顔をしていたので、狐谷は自分に対する嫌がらせの犯人が良村であることをすでに知っていた可能性が非常に高いわけですが……それでも迷わずに良村のことを助けようと体が動くんですね。

とっさに動いてしまったのだとしたら、狐谷はかなりクラスメイト思いな熱い人格の青年ということになります。見かけからはそうは思えませんでしたが……。

そんなことより、姑息な良村がロープの長さを見誤ったのはちょっと考えにくいなというのが正直なところでした。心春が良村の行動をすべて見抜いていて、彼の対抗策に先手を打っていた可能性は十分にあり得ますよね。

果たして心春は、良村を最終的にどういう形で制裁するつもりなのでしょう？狐谷も巻き込んでしまうつもりなのでしょうか？

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サイコパス教師・心春に怯える真犯人の良村

クラス内の嫌がらせの真犯人だった良村。
彼は反省するどころか、自分の問題行動に酔いしれている様子が伺えました。

サイコパス教師の心春は、そんな良村をいよいよ物理的に排除する判断を下します。

生徒に刃物を振りかざすという教師として異常すぎる心春の行動を目の当たりにした良村は、彼女が本気で自分の命を奪うつもりであることを悟ります。
しかし運のいいことに、良村は何とか教室から逃げ延び、命拾いをすることに成功します。

翌日、登校したシバケンは自分の机にあったはずのエピペンが破壊されていることに気が付きます。しかし、まさか優等生の良村が犯人と思わないシバケンは、普段から意地悪な狐谷を真っ先に疑ってしまい……。

逃げた良村の自宅を訪問する心春

良村は心春への恐怖のためか、鞄を教室に忘れていってしまいます。命を狙われる事態なんだから鞄どころの騒ぎではないのは当然ですね。

しかしなんとその後、心春が良村の自宅を訪問します！心春は良村が忘れて行った鞄を直接届けにくるのですが、展開的に見ると心春が自宅まで良村のことを追いかけてきたのでは！？と思わざるをえないヒヤヒヤのシーンです。良村自身もそう考えて怯え切っていました。しかし、なぜか心春は鞄を届けるだけで帰ってしまうんですよね。

良村に精神的ダメージを与えるのも心春の制裁のうちの一つということなのでしょうか。

シバケンのエピペンの重要性

エピペンとはアドレナリン自己注射薬のことで、主にアナフィラキシー患者が使用する治療薬の一つです。シバケンがこれを常に持ち歩いていた理由は、彼が蜂に対してアレルギーを持っており、万一蜂に刺された時にアナフィラキシーショックの症状を緩和させるためでした。

場合によっては命にかかわる事態を救ってくれる重要アイテムが、シバケンのエピペンだったのです。

それを悪戯で破壊するなんてのは、本当にあってはならないことですよね。心春を前にしてあんなにビビりまくっていた良村のことですから、自分の悪戯のせいで本当にクラスメイトが命を落としてしまった場合の覚悟なんてきっと持ち合わせていないでしょう。吉村の考えや行動は、あまりにも軽率すぎるものでした。

心春は今後どのようにして良村に制裁を加えていくのでしょうか。教室から軽々と逃してしまうのはなんだか心春らしくない気がしました。どうやら心春には何か考えがあるようです。

良村は優等生として学校でも信頼の厚い生徒なので、心春とこれ以上揉め合うのは避けたいでしょう。彼は心春と交渉を求めてきますが、どうやらその話し合いの場所ですでに心春のトラップはすでに発動している模様です。

良村がどのようにして制裁されるのか見物ですね。

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偽者のサイコパスVS本物のサイコパス

クラスメイトのエピペンを壊した自称サイコパスの良村 篤也は、反省するどころか自分のちっぽけな嫌がらせの罪をまるで大罪のように担ぎあげ、その行為に酔いしれているようでした。

心春は彼に反省の色がないと判断し、駆除を始めようとします。彼女は、篤也に向かってイスを思い切り振りかぶり始めました。

驚いた篤也はとっさに避け、同じようにイスで対抗しますが、心春は女教師とは思えないほど凄まじい力で攻撃をしかけてきます。そのことから、心春が冗談でこんなことをしているわけではないことを悟る篤也。

心春は次にカッターを取り出してきました。篤也目掛けてカッターを構える心春。彼女は、本気で篤也の命を奪うつもりのようで……。

篤也の自殺を捏造しようとする心春

篤也にカッターを構える心春は、彼の死にまつわるシナリオを本人の前で宣言します。

優等生だった篤也は、犯行に及んでいる現場を見られて、羞恥心と罪悪感からパニックに陥り自ら命を断った……心春が作ったシナリオですが、とんだ捏造ですね。しかし聞いただけではどこにも違和感がありません。ましてや教師の心春を疑う者なんて、誰もいないでしょう。このままいけば篤也は心春に命を奪われ、自殺として処理されてしまいます。

本物のサイコパスを目の当たりにする篤也

さすがの篤也も、目の前にいる相手がおちょくってはいけない相手なのだということを肌で感じ取った様子です。

心春のような本物のサイコパスからしてみれば、篤也の犯行はくだらないものばかりでした。虫の死骸を忍ばせたり、カッターを人に投げつけたり、誰かの私物を破壊したり……篤也は言うなればサイコパスに憧れている優等生といった感じのキャラです。

本気で自分の命を奪おうとする心春を前に、彼は自分のくだらない行いを少しでも反省することができたのでしょうか。ラストシーンの篤也の表情は、ただただ恐怖に打ち震えているだけでしたが……。

小悪魔教師サイコ 第14話の感想

毎回そうですが、生徒たちがやった罪に対して心春の制裁がえげつなさすぎる気がしますね。確かに生徒たちの行いは許されない行為ではありますが、命をもってして償う以外に本当に方法はないのか？と毎回疑問です。しかも今回の篤也の犯行は、小さな嫌がらせの連発程度の犯行なので、一際心春の異常さが際立ちました。

篤也はこのまま心春に制裁されて、自殺と処理されてしまうのでしょうか。こうも生徒たちに被害が続くと、警察も黙っていなそうです。

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犯人はやはり篤也！しかし非道に見える彼も、心春にとってはただの「偽サイコパス」

篤也は、壊れたエピペンにたった今偶然気が付いたかのように、それを心春の前で拾ってみせました。しかしこれは篤也の演技です。エピペンを壊した張本人は、実は篤也でした。

普通、意図的に壊して落としたものを再び拾い、その持ち主を心配するなんて不自然な動作をする人間はいません。篤也はあえてエピペンを拾う姿を第三者に目撃させることにより、自分を容疑者から外そうと目論んでいたのです。

それを見抜いている心春は、不敵な笑みを浮かべながら篤也に宣言します。エピペンを破壊する行為は健吾の幸せを心外しているとみなし、それを行った犯人には相応の対処をすると告げました。

一瞬たじろぐ篤也。しかし篤也は、先程自分は健吾のエピペンをわざわざ拾ってやっていたのに、犯人なわけがなわけがないと主張します。

それに対して心春は、自分が犯人でもきっと同じお湯に誰か証人の前でエピペンを拾ってみせるだろうと笑みを浮かべました。
さらに心春は、教室のコンセントに刺さっていたUSBの充電器をおもむろに手に取ります。ニッコリと微笑みながら篤也に向きなおった心春は、実はこのUSB充電器は盗撮カメラなのだと打ち明けました。

さすがに篤也の顔色が変わります。あのUSB充電器の中にあるSDカードには、エピペンを破壊した犯人が映っているはずです。

さすがに言い逃れできなくなった篤也は、ついに本性を現しました。彼は自分のことをサイコパスなのだと名乗り、人間が毒をくらうとどうなるのか見てみたくて柴田の机にハチを忍ばせたのだと白状します。

こんなひどい行為なのに衝動を止めることができないのだと篤也は自らの手をワナワナと掴みますが、本物のサイコパスである心春からしてみたら篤也のソレはただの茶番でした。

自分はサイコパスだから、誰にも止められないのだと悦に浸る篤也。そんな彼に、心春は篤也がそういう人間なら止めようがないと告げ、背後からイスを振りかぶろうとします。

篤也はただの自称サイコパス
篤也は毒で人がどう死に至るのか本当に知りたくて友人の机の中にハチを忍ばせたと話していますが、その衝動が本物なら相手に直接毒物を注入するほうが確実です。机の中の忍ばせたハチの死体で標的が毒を浴びるなんて可能性はほぼ0に近いでしょう。篤也は「サイコパスである自分」に酔って、ただそれらしい行動をしてみせているだけだと考えられます。いわゆる中二病的なやつですね。

本物のサイコパスは心春
一方で心春は躊躇なく生徒を死に至らしめたり、息を吐くように嘘をついたりと、常軌を逸した行動を平然とやってのけています。そんな本物のサイコパスを相手にしていることに気が付かない篤也は、これから痛い目を見ることになるでしょう……もしかしたら痛いだけでは済まないかもしれません。

今後の展開について
おそらく心春から篤也に対してきつい制裁が下されることは必死です。篤也が死に至るのかどうかについては定かではありませんが、問題なのは篤也の制裁が行われた後、被害者たちがそれをどう受け止めるかですね。さらに、あまりにも心春の周りで不可解な事件が続いているため、やはり警察の捜査などが本格的に入ってくる可能性が高まっていきます。

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転勤早々、心春は問題児クラスの洗礼を受けることになります。怪我人まで出た上に、お局教師ににらまれる心春。夜そんなクラスに人影があり、不穏な文字を黒板に書き残していきました。翌朝、その落書きを見た生徒たちは大騒ぎです。

心春が可哀想だと言う者、心春に原因があるという者が言い合う中、最初に犯人だと疑われたのは誰より早く教室に来ていた夏川。しかし心春がこんな回りくどい手を彼女がするとは思えない言ったことで、一旦その疑いは晴れることになります。

ですが、心春はさらに言葉を続けます。
自分を辞めさせたいなら教頭や校長に言わず、教育委員会や外部に訴えるように言いました。教頭や校長を避ける理由は、もみ消されないようにするため。
そもそも心春の考えの根幹には、生徒たちを幸せにしたいという思いがあります。そして、それが自分にできると思っています。

だからこそ幸せになりたければ、自分の命を守れと生徒たちに語りました。もちろんふざけて幸せになるために彼女が欲しいと言い出すような生徒もいましたが、心春はそれをさらりとかわします。
心春のぶっ飛んだ意見と軽やかなあしらいを目の当たりにした生徒たちは、すっかり今朝の事件から興味を失いました。

===

その後、心春が廊下を歩いていると菊次が彼女に声を掛けました。菊次は、柴田と狐谷の間にある確執を知っています。実は狐谷が柴田の机に蜂を入れてはいないと言っていること、ですが目撃者がいて、狐谷の犯行ということになってしまっているということを菊次から聞かされた心春。

そんな心春に、菊次は最後に忠告をしました。
心春の担当する3-Cは、問題児を集めたいわばクズクラス。それを作った教師がいることも告げました。ですが心春は生徒たちを幸せにすると微笑んで、菊次の前から立ち去りました。

その日の放課後、狐谷と柴田はまたいさかいを起こします。それを校舎の中から見ながら微笑む人物がいました。その人はこっそりと人気のなった教室に忍び込むと、柴田の机の中を漁ります。取り出したのは、彼が常備しているアレルギー用のエピペン。それを床に落とした彼は、躊躇いなくそれを踏み潰します。

その瞬間、開いた扉から入ってきた心春。電気をつけたそこにいたのは優等生、良村で–––––⁉

心春のぶっ飛び具合は相変わらずですね。ただ、彼女の根っこにある生徒を幸せにしたいという思いは前から変わっていなさそうです。手段が間違い過ぎているだけで、教師としては理想の信念ですよね。
さて、今回の問題児クラスでの一番の課題は狐谷と柴田の関係だと思いましたが、どうやら犯人は別にいそうです。最後に登場した良村は教師たちからの信頼も厚い優等生。なぜ彼がこんな問題児クラスにいるのかと思っていましたが、どうやら彼にも裏の顔がありそうですね。

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ついに新たな学校へとやってきた心春。しかし心春が担当するクラスは、問題児ばかりが集められていました。赴任早々、事件が立て続けに襲います。 投げつけられるカッターナイフに、教卓に仕込まれた大量の剃刀。どちらも心春に大事はありませんでしたが、教卓の剃刀で男子生徒の良村がケガをしてしまいました。 幸い保健室で手当てをし軽傷で済みましたが、犯人はわかりません。

心春は犯人に心当たりがあるか尋ねますが、良村も付き添いで来ていた夏川も分からないようです。
そもそも3年C組は問題児クラス。特に初日から喧嘩していた狐谷と柴田の間には、問題があります。去年ハチ毒に対してアレルギーを持つ柴田の机に、狐谷がハチの死骸を仕込む事件が起きました。 もしもその針に柴田が触れていたら、最悪死亡していたかもしれません。幸い大事には至りませんでしたが、2人には今でも大きな溝が出来ています。

"こんな問題児ばかりのクラスで、犯人の可能性がある人間などいくらでもいる。"
そんな夏川の意見を聞いた心春は体育の授業中、教室に入るとコンセントに黒い小さな箱を差し込みました。

教室を出た心春に声を掛けたのは嫌味なお局教師、大多です。大多は新学期早々怪我人が出たことを責め立て、今晩の心春の歓迎会には来るなと騒ぎ始めます。
ですが、元々歓迎会などに興味はない心春。言われたとおりに行きませんと笑う心春に、無様な姿を期待していた大多はいら立ちが隠せません。

そしてその日の夜、黒板にある文字が書かれます。
「カサイ、ヤメロ」
この文字を書いた犯人の正体は––––––––！？

あいかわらず心春のネジは何本か飛んでますね。
普通カッターが飛んできたりしたらもっと夏川みたいに大騒ぎするものじゃないですか？それなのに平気な顔をしているのはさすがといった感じです。 犯人はまだわかりませんが、刃物を使ったり、誰がケガをするかわからない状況を作ったりするのはちょっと陰湿ですよね。 心春がケガをしなくても良村みたいに生徒がケガをするケースが考えられます。
前回の学校では2人の生徒を手にかけた心春。その狂気を感じる愛の鞭はこの学校で誰に振るわれるのでしょうか？

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苦しむ竜斗に押し倒されながら、彼を嘲笑う心春。思わず心春の首に竜斗が手を伸ばしたところに助けがやってきました。そして、また3月がやってくると心春は転勤することになります。

転勤先で心春が担任するのは、3年生の問題児クラス。まだ若い心春で大丈夫なのかと、お局教師の大多を始めとした教師たちは不安そうです。しかし当の小春は職員室での挨拶を終えると、足早に教室に向かいました。

いち早く教室に向かいたい小春に、菊次という男性教師が声を掛けます。邪魔をされたと心春は彼を詰めたく振り払いますが、鈍いのか気付いていない菊次はその背中をにこやかに見送りました。

教室の中からは、早速物騒な声が聞こえます。しかしためらうことなくドアを開けた心春に向けて飛んできたのは、1人の男子生徒。ちょうど心春のスカートを覗き込む形で倒れこんだ男子生徒は、恥ずかしそうに立ち上がると今度は喧嘩に巻き込まれてしまいました。

教室の中で喧嘩をしている2人の男子生徒。ですが心春は止めるどころか、目を輝かせます。"お互い嫌い合ってるのに、殺し合いをしないなんて！"と感動する心春に、生徒たちは変な教師が来たと驚きが隠せません。

===

喧嘩も落ち着くと心春は自己紹介を始めます。しかし、そんな彼女に明らかに不信感を向ける礼香は、何か問題があるんじゃないかと睨んでいました。どうせ生徒に手を出したんだという際どい質問も軽やかに躱す心春。

出席を兼ねて生徒の把握をしますが、どの生徒も問題児ばかりです。特に登校していないという理人が気になりましたが、その理由はわかりません。

その日の放課後、帰る生徒たちを見送りながら心春はこのクラスの問題について考えていました。自分の受け持つ授業でも、生徒たちは大きな問題を起こす素振りさえありません。
その時、心春めがけてカッターナイフが飛んできました。幸い心春に刺さることはなく、床に突き刺さったカッターナイフ。

それを投げた犯人は一体–––––––⁉

どの生徒もキャラが濃すぎて、説明しきれません！
新たなメンバーが登場した今回、これからも心春を中心に事件は起きそうです。嵐の前の静けさというか、なんだか不気味な雰囲気がしますね。
さっそくカッターナイフが飛んでくるという衝撃の展開です。犯人は現在まったくわかりません。一体犯人は何者なのでしょうか？

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兄を階段から突き落としたのも、彩羽の命を奪ったのも全て心春の仕業だと確信した竜斗。佐々木を誘い、心春を犯すために19時に理科準備室に呼び出しました。佐々木の進路相談というもっともらしい理由を聞いてやってきた心春を、竜斗は佐々木と2人がかりで襲い掛かります。

カメラを回しながらその様子を撮る竜斗は、苛立ちました。
"もうやめて!"なんて口では嫌がりながら、心春は佐々木を受け入れ始めます。服を脱がすと教師とは思えぬほど、過激な下着に興奮する佐々木。心春に挿入しようとした瞬間、佐々木の首筋から血が噴き出しました。
そして竜斗はスタンガンを心春に当てられて、走る電撃に崩れ落ちてしまいます。

これらの状況は、すべて心春の想定通りでした。
佐々木の首に刺さっているのは、彩羽に竜斗が贈った小さなナイフ。用意しておいたスタンガンで動きを止めた竜斗にそのナイフを握らせて、心春は微笑みながらすべてを話すとこう締めくくります。
"他人に確実に干渉できる方法は死だけなんですよ。"

なにが起きても、どう思うかは人それぞれ違います。しかし死だけは他人の感情に確実に影響を与えられると、冷たい目で心春は竜斗を見下しました。その時、スタンガンによる痺れが解けた竜斗は心春に襲い掛かります。しかし、心春は余裕の様子。

殺してやるとナイフを振り上げる竜斗に兄は寝たきり、弟が殺人犯になる母親が可哀想だと哀れみの目を心春は向けます。竜斗の脳裏に浮かぶのは寝たきりの兄の介護で母に構われなくて、寂しい思いを暴力で発散する自分に泣き縋る母の姿。

しかし心春は竜斗が実は弱い人間で、その事実から目を背けていることを見抜いています。
図星を突かれた竜斗が怒りのままに心春の首を締め上げたその時、助けが入ってきました。

===

自宅から見つかった血塗れのダウンジャケット、彩羽の体に残された指紋付のナイフ、そしてアザミの録音したレイプ中の音声。それらが証拠となり、竜斗はアザミの通報により駆けつけてきた警察によって逮捕されました。
これにはトリックがあります。もちろん、ダウンやナイフは心春が用意したもの。そして音声は事前にアザミに録音を頼んでいた物です。アザミには事前に＜もうやめて＞という言葉を合図に録音を止めるよう伝えていたため、竜斗を責め立てる言葉は録音されていません。

すべて心春の思い通り。
結局心春は2人の問題児を手にかけ、1人の問題児を警察送りにしました。

そして3月に離任式が行われ、心春は別の学校へと転任することになります。

生徒たちに見送られた心春が次にやってきた学校は、若草私立氷坂高校。ここで心春を待ち受けるものとは–––––––––⁉

結局、全部心春の思い通りになってしまいましたね。
たぶんですが、担任についてすぐに心春は教室の問題の原因が竜斗だと見抜いていたのではないでしょうか？家族や世間への不満を暴力に訴える彩羽と暴力性はあるものの考えることが苦手そうな佐々木をはじめとした問題児たち。彼らを率いていたのは竜斗でした。
だからこそ、竜斗を排除すればうまくいくと考えたのかもしれませんね。間違った方法ですし、絶対にやってはいけないことだと思いますが、なぜ心春はこんな手段に出たのでしょうか？
なにか理由がまだある気がします。

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"金沢彩羽さんが亡くなられました"
突然の報告に驚きが隠せない竜斗は、家に帰って愕然とします。なんと昨日持ち帰ったダウンジャケットには、血がべったりと付いたのです！

竜斗の頭を過るのは、"犯行には鋭利な刃物が使われた"というニュース。複数のバタフライナイフを所有する竜斗は、自分が通報なんてしたら捕まると思い警察に電話することが出来ません。

===

竜斗が悩んでいる原因、彩羽を手に掛けた心春はすがすがしい気持ちで過ごしていました。両親に愛されず、彼氏の竜斗以外のすべてを憎んでいた彩羽を死によって救ってあげられたと本気で考えています。その考えに至った理由は、心春が小学生の頃にあった出来事がきっかけでした。

小学生の頃、心春は無表情な少女でした。ですが人のいないところで鳩を殺していたり、その様子を見ていた当時同級生のタクトを階段から突き落とすような一面も持ち合わせています。残虐な行為に及ぶのはすべて＜こうしたらどうなるんだろう？＞という純粋な好奇心。

その好奇心のままに心春は、マルイ先生と2人で花壇に花を植えている最中シャベルで教師に殴り掛かりました。ただ＜このシャベルで人を思いっきり殴ったらどうなるんだろう？＞という好奇心だけでの行動です。しかし当時心春は小学生。マルイ先生は死ぬことはなく、頭から血を流した状態で立ち上がりました。

そして、怒ることもなく心春を諭します。"弱い人を救うために、あなたの力を使いなさい。"狂気とも言える残虐な好奇心を持つ心春を諭すと、マルイ先生は彼女を許しました。
頭から血を流しながら自分を許してくれた教師。その姿に感動した心春は、教師になることを決めることになります。

===

教師となった心春が足しげく通う病院にいるタクトは、実は竜斗の兄です。元々運動神経のいい兄が、階段から落ちて怪我をするなど信じていなかった竜斗。病院で心春と鉢合わせ、兄と同級生だったことを知ると自宅に帰ってから兄の卒業写真を探しました。

いつも兄が話してきたのは、好きな子の話でした。竜斗は、楽しそうに話していた兄のことを未だに覚えています。そのことを思い出しながら卒業写真を捲っていると、唯一無表情で映っている少女を見つけました。そして階段から落ちる数日前、兄が怯えながらその少女のことを話していたのも思い出します。
"かわいいのにヤバイ奴だった。"
無表情で映る少女の下に書かれた＜葛西心春＞の名前を見て竜斗は、兄を階段から突き落としたのは心春であることを確信します。

竜斗は佐々木に声を掛け、心春を襲う計画を立て––––––––⁉

心春本当にヤバイ人だったんですね。
感情とか好奇心のままに殴り掛かるなんてヤバイ以外に言葉はありません。しかもそれを諭す教師もなんだかぶっ飛んでいますよね。そんなあり得ない経歴を持つ心春は本気で生徒を救うためには殺すのも一つの手段だと考えているようです。
まだまだ問題児はたくさんいますが、まさか他にも犠牲者が？

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私立睦月高校の2年B組。このクラスの前の担任は生徒たちにいじめられ、それを苦に自殺未遂を起こしました。幸い命は助かったものの、もちろん担任は続けられません。そこで新たに担任に指名されたのは23歳の葛西心春。美しく穏やかな心春に、このクラスは荷が重そうに見えましたが––––––!?

さっそく心春に洗礼が浴びせられます。水を掛けられたり、誹謗中傷を黒板いっぱいに書かれたり。さらにはセクハラまがいの言葉を向けられても、心春にはまったく効きません。それどころかあっさり返り討ちにあってしまう生徒たちは、恨みを募らせていきます。

そこでクラスのリーダー格である彩羽は、イジメているアザミに目を付けました。彩羽とその仲間たちに撮られた卑猥な動画をネタに、アザミは言うことを聞くしかありません。彩羽に"葛西を階段から突き落とせ。"と命令されるまま、アザミは心春を階段から突き落とそうとしますが反対に心春に助けられてしまいます。

さらにアザミがイジメられていることに気が付いた心春は、そのイジメからアザミを助けるとまで言い出します。実は小学生の時、教師に助けられた経験を持つ心春。自分もそんな教師になりたいからと、心春はにやりと笑います。

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イジメを止める。そう決めた心春は病院に向かいました。そこには人工呼吸器に繋がれた男性が横たわっています。彼の手を取り、タクトと彼のことを呼んだ心春は"アザミさんのことを助けたら、きっと楽しくなると思うの。"と笑いかけました。

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アザミや心春に向けるイジメが悪化する中、ついに心春が動き出しました。行き先は海外出張の多い親を持つイジメのリーダー格、彩羽の家です。親にも相手にされず、学校でも心春にやられっぱなしの彩羽が苛立ちのままにアザミの動画をネットにアップしようとしたその時、インターホンが鳴りました。

そこには宅配便の恰好をした心春がいました。とっさに彩羽は声を上げますが、心春はそれよりも早く彩羽に襲い掛かります。手に武器はありません。固く握った拳を振り上げ、何度も何度も彩羽を殴りつけました。

全てが終わった頃、彩羽から忘れ物を取りに来て欲しいと言われた竜斗がやってきます。忘れ物のダウンジャケットは紙袋に入れられ、玄関先に置いてありました。なんで彩羽がいないんだと騒ぐ竜斗は、紙袋を持って帰ります。その様子を心春が家の中からじっと見つめていました……。

そして、翌日。 教壇に立った心春は神妙な面持ちで、"金沢彩羽さんが昨夜亡くなられました。"と口にします。

ひどいイジメに対抗する若い女性教師の奮闘物語、かとおもいましたが、タイトル通り、小悪魔教師でしたね。というより、これは悪魔？
最後の展開は驚きでしたが、彩羽をはじめとする問題児からのイジメを華麗に避けるだけでなく、返り討ちにしていたところは爽快でした！これは一読の価値がありますよ！もしも自分がやられたらこんな風にやり返すのは難しいと思います！
さて早くも生徒に手を掛けた心春。一体彼女の目的はなんなのでしょうか？

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