融点・あらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜コミックシーモア

「コミックシーモア」に掲載されている「融点」 のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

斎藤が何者かに刺される！？

出産に関しては前向きになることができたらしい美緒。しかし、斎藤の家で缶詰状態にされる今の状況は不本意のようです。

そんな中、斎藤が何者かに刃物で切りつけられて帰宅。どうやら組の抗争の末の傷のようですが、見慣れない光景に美緒はうろたえます。

どうやら今回の事件の裏には、会長の第3番目の妻である黒沢裕子が深く関わっている模様。組の中の力関係に大きな変化が起きる予感がします。

それなのに自分が傷を負わされて、美緒も妊娠しているこの状況でも、斎藤の性欲は全く衰えることを知らなくて……？

鬱憤を美緒で晴らそうとする？

斎藤はもろもろの鬱憤を美緒に癒されることで中和させようとしている気がします。爽でなければ傷を追っているのに、身重の美緒を抱こうとは考えないでしょう。ただ、美緒が妊娠していることを考慮しているのか、スキンシップの内容はかなりマイルドでした。

シラフの美緒は行為が苦手？

初めての夜は美緒がベロベロに酔っぱらっていたためわかりませんでしたが、どうやら美緒は行為そのものには若干の抵抗感があるようです。妊娠しているから当然かもしれませんね。しかも先ほど血を見たばかりなのですから、その気にならないのも無理はありません。自分が命の危機に晒された後でも性欲が衰えない斎藤とは、今まで生きてきた世界が違ったことがよくわかります。

美緒と斎藤は結婚する？

斎藤は美緒のことを自分の女と認識し始めてはいますが、自分が父親になることや、美緒と家族になることに関してはいまいちピンときていない様子でした。おそらく斎藤は幼少期から家族の愛をまともに受けてこなかったのでしょう。親とはどういうものか、夫婦とはどういうものなのかが、斎藤にはわからないのだと思われます。

美緒の妊娠が明らかになっても、ベッドシーンはしっかり挿入されていました。最初こそ余裕のなさそうな斎藤でしたが、最近は美緒の身体を弄ぶのに慣れてきた様子です。ちょっぴり変態っぽい行為も強引にしようとしてきます

なんだかんだで言いなりになっている美緒も美緒ですね。意外とこの2人は相性がいいかもしれません。

最も、美緒と斎藤が夫婦になるのにはまだまだ多くの障壁があるように思えます。もともと暴力団の世界から遠ざかりたくて父親を敬遠していた美緒ですが、このままいくと暴力団トップの妻になってしまいますよね。

美緒はそのあたりをどう考えているのでしょうか。

美緒の妊娠を知った斎藤は……

妊娠8週目を迎えた美緒。数日後には堕胎手術を控えていましたが、美緒は精神的に追い詰められています。悪阻による苦しみが、まるでお腹に宿っている子供の叫びのように感じてならないのです。

行動だけは子供との別れに向けて一直線なのに、美緒の心は真逆の感情を抱いていました。

一方で、斎藤が美緒の妊娠を知ることに。数日後の堕胎手術についても知り得たが、美緒を放っておくはずがなくて……？

あの斎藤は妊婦の美緒を気遣う？

美緒が妊婦だと知ったとたんに、煙草を控え始めた斎藤。意外にもいい夫、父親になるのでは！？という雰囲気を醸し出しています。斎藤は自分が子供を持つことにハッキリとしたイメージは湧いていない様子ですが、美緒の妊娠を知った瞬間に当然のように妊婦の美緒を側に置く想像をしていました。美緒とは違って、斎藤は出産に対してかなり前向きなようです。

問題なのは斎藤が自分の気持ちに気づいていない点

美緒に子供を産んでほしいと考えたり、妊婦の美緒を無意識的に守ってしまうあたり、斎藤が美緒に恋心を抱いているのは確実です。しかし、女遊びは過ぎてもこれまでろくに人を愛したことがない斎藤にとっては、愛情という感情がどんなものなのか理解できていませんでした。斎藤は自身が抱いている美緒に対する執着心の正体を知りたがっています。

こんなに何でもできる男が、本気の恋愛だけは不器用すぎるなんて、なんだか愛くるしいですよね。

手術当日、拉致されるような形で斎藤に連れ去られてしまった美緒。斎藤がかたくなに美緒を家に帰そうとしないところから察するに、帰してしまっては堕胎手術を受けに行かれてしまうと考えているのかもしれません。

斎藤はどうしても美緒に自分の子供を産ませたいようですね！口に出してはっきり言えばいいものを、結局大事なところだけは言わずに威圧的に美緒を言いなりにしようとするから……美緒も不安ばかりが募ります。

美緒が産婦人科に……

黒沢裕子がバチバチに美緒に敵対心を向けてきます。どうやら黒沢は、美緒を蹴落として自分が斎藤のパートナーの座に着こうと考えている様子？ということは、会長の妻になったのも最初から斎藤目当てだったという可能性もあります。

しかし黒沢にやられてばかりではない美緒。言葉だけの女たちの冷戦は、斎藤らの目を楽しませた様子でした。興が乗ったのか斎藤が美緒のことをさも自分の女のように扱う様には、ドキリとさせられました。

その後美緒は産婦人科へ。検査の結果はやはり、美緒の想像通りで……。

黒沢裕子は何者なのか？

おそらく黒沢は地位や財産目当てで会長の妻の座についたのでしょう。狙った獲物の中には斎藤の妻の座も含まれていたかもしれません。

しかし、それにしてはあまりにもあからさまに斎藤にアプローチをしかけてくる黒沢。やや余裕がないように見えるのは気のせいでしょうか。

もしかしたら黒沢の狙いは単純に斎藤の略奪ではなく、組全体を揺るがす悪事に関わっているのかもしれません。予想では裕子が他の組から送られたスパイなのでは？という可能性も。

いつもは控えめな美緒が、黒沢に対してだけは毅然とした態度をとっていました。言葉によるキャットファイトは、完全に美緒の勝利と言えます。

美緒とのバトルのせいで黒沢が斎藤に色目を使っていることが公の場で明かされてしまったわけですが、これを聞いた会長は果たして黒沢のことをどうするか見物ですね。

もしかしたら会長のことなので、黒沢の企みにはすでに気が付いている可能性もありますが……。

美緒と斎藤が再び同じベッドで……！？

仕方がなく斎藤と同じ部屋で眠ろうとする美緒。しかし、一緒のベッドに入るなんてことできるはずもなく……。

美緒がソファーで眠ろうとしていると、なんだかんだで斎藤に言いくるめられて、2人は同じベッドで横になることになります。

その中で美緒体調不良なのではないかと思った斎藤は、医者を手配しようとしてきました。今医者に来られたら妊娠がバレてしまいかねません。焦る美緒ですが……。

意外と優しい斎藤の言葉に、美緒は……

なんだかんだで同じベッドで一緒に寝ることになった美緒と斎藤。斎藤は美緒に対して、なぜ親の言いなりになるのが嫌なのか、独立はしないのかと尋ねます。行動力も実力もある斎藤からすると、美緒がなぜ自分の意に反した場所に居座り続けるのか、不思議でならないのでしょう。

自分を卑下しながら答える美緒に対して、斎藤は意外にも優しい言葉を投げかけてくれました。ベッドで横になりながら深い話をする2人の姿は、傍から見るとカップルそのものです。もしかしたらこの二人は、案外お似合いカップルになるかも？

嫌々ながらも斎藤に対してどこか安心感を感じてしまっている美緒が大変可愛らしかったです。美緒も直感的には斎藤が自分の好意を抱いているとわかっているのかもしれませんね。

2人はとっくに惹かれ合っているのに、境遇や肩書のせいで素直に恋愛に発展することができないのだと思います。やはり斎藤が恋愛下手過ぎるのが一番の痛手に思えてきました。

妊娠検査薬の結果は……

初めて美緒と斎藤が体を重ねた夜が、斎藤目線で描かれています。斎藤は自分が美緒に酔っている自覚が若干ある模様？

美緒はお見合いに関して、両親に対して反抗心をむき出しにしつつあります。伊藤との縁談も、斎藤との縁談も、受けるつもりはないと断言する美緒。当然父親はこれに激怒しますが、美緒にとってはもはや父親の怒りなどどうでもいい様子です。

そんな中、美緒の体調不良が顕著になってきました。恐る恐る妊娠検査薬を試した美緒に待っていた驚愕の事実とは……。

美緒の店を訪れた意外な人物

カフェを営んでいる美緒ですが、ある日、予想外の来客が訪れます。それは、会長の3番目の妻である女性でした。女性は美緒のことを品定めするように見つめています。

その様子からは、何かを企んでいるようにしか見えませんでした。どう考えても雰囲気が悪役キャラのこの女性。もしかしたらこの女性は、別の組が刺客として送り込んだ危険人物なのかもしれません。斎藤を貶めるための材料を探すために、会長の妻として組に入り込んでいるのかも？

だとしたら美緒を品定めしにきたのにも納得できます。

妊娠検査薬の結果が衝撃的すぎました。たった1度の過ちではあった者の、一晩で何回も体を重ねたせいだったかもしれませんね。

斎藤がこの事実を知った時、いったいどのような反応をするのでしょうか。彼は美緒のことを妻として迎え入れるつもりはなさそうだし……ましては自分が親になるなんて想像もついていないでしょう。

もしかしたら、おろせとせまってくるかも？斎藤の反応が気になり過ぎます……。

美緒が斎藤に尋ねたかったこと

美緒が斎藤に尋ねたかったこと。それは、あの過ちを犯した夜に自分たちはちゃんと避妊をしていたかということでした。しかし、斎藤の口からは避妊どころか互いに快楽を貪ったという内容の言葉が帰ってきます。

もし妊娠していたら？おそらく美緒の脳裏に過ぎっているのはそんな不安でしょう。

また、斎藤は美緒が「元彼と斎藤を重ねて快楽に興じていた」ということにまで気づいていました。全てを見透かされていた美緒は……。

今回は斎藤目線での回想シーンも！

なぜ組のトップである斎藤が、大人し気な令嬢の美緒に強く興味を抱いてしまったのか、今回はそんな2人の始まりに関するストーリーも描かれています。どうやら斎藤が美緒に興味を抱いたのは、本当の最初は気まぐれだったようです。とはいえその後もみるみる内に美緒のことが放っておけなくなっていった斎藤。2人が惹かれ合っているのは、運命的な何かを感じずにはいられませんね。

斎藤は自分が美緒に興味を抱いたのは、全てはあらゆる誤算から始まったと言っていましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。おそらく斎藤は今まで人をまともに愛したことがありません。そのため、自分の中に芽生えた「一目惚れ」というピュアな感情の正体を認識することができなかった可能性があります。

斎藤はおそらく、美緒と初めて出会った瞬間から、彼女に惹かれていたのでしょう。すべてが気まぐれだったり衝動的だったと考えている斎藤ですが、自分の中に芽生えた恋心に気が付いた時、美緒を見る目が一気にかわると予想されます。

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