【最終回更新】「インフェクション」の全話あらすじ（ネタバレあり）と感想まとめ｜マガポケ

「マガポケ」に掲載されている「インフェクション」のあらすじ（ネタバレあり）と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

壮大すぎる最終回！晴輝とエリックの戦いに決着

晴輝とエリック、両者には戦うための大義がハッキリとありました。そのため2人は互いに引くことは一切なく、戦闘は激しさを増していくばかりです。

しかしここで晴輝の猛攻が始まります。晴輝の攻撃によってエリックが今まで集めた進化情報はクリアされてしまい、進化したブラックアーマーが次々と剥がれていってしまったのです。

その影響はエリックのみならず、世界全体に広がっていき、黒く染まった空はまるで嵐の後のように晴れ渡り始めました。

エリックは四肢を切断されその場に横たわり、自身の信念を貫いたまま息を引き取ります。

こうして事態は収拾するも、死の有無を今後どうするかという議題に決着はつかないままでした。それは人類全員が自身で答えを選択するべき問題だという結論に至ったのです。

それから100年以上もの月日が流れます。人類の英雄となった晴輝は多くの子孫に見守られる中、静かにこの世を去るのでした。

自ら命を犠牲にしようとした高木

エリックが命を引き取り、事態は収拾したかに思えたその時、現れたチョロ助がエリックの亡骸を捕食してしまいます！彼はエリックに残された力を利用して大規模な自爆を起し、晴輝を道づれにしようと目論んだのです。

ここで高木は、自分が犠牲になってエリックの自爆を止めてみせると進言しますが、晴輝がそれを許すはずはありませんでした。それでも高木はこの場で命を使い果たしたいのだと、懇願するような瞳で晴輝に訴えかけてきます。

高木は自分が生きていることに対して後ろめたさを感じていたと同時に、これ以上未来に翻弄されることを恐れており、このまま恐怖と不安を抱えたまま生きていくくらいならいっそ死んでしまった方が楽になれると考えてしまっていたのでしょう。

しかし結局は晴輝に説得された高木。2人は爆発に巻き込まれない学校のバリア内に間一髪のところで逃げ切ることに成功します。2人を出迎えてくれたのは仲間たちの笑顔でした。

保菌者騒動のその後

まさかの主人公が最後に命を引き取るというラストシーンを迎えてしまいました。衝撃的ではありつつも、なんだか丸く収まった感もあって不思議な気分になってしまいます。

結局、命を失った人類の情報は巨大香里ちゃん像に収拾され、新世界での蘇生が可能になったようです。

読者の予想をはるかに上回るスケールで描かれたSF超大作といった本作でしたが、全てを理解するには1回読んだだけでは無理そうですよね。最終回を見てから再び1話を読み返すと、理解度も深まり、またエリック側の思想や理念についても違った見方ができて面白そうだなと感じました。

全267話という長編連載を終え、これにて最終回となりました。本作を一言で表すのは非常に難しく感じます。ジャンル的には間違いなくSFなのですが、学園漫画要素・サスペンス・お色気シーンなども豊富ですし、読んだ後の読み応えがありすぎます。

どっぷりと漫画の世界に浸りたいときには最高の作品になっていますので、まだ漫画を読んだこともない人もすでにファンの方も、ぜひ1話からじっくりと楽しんでいただければと思います。

【254話】螢の新しい力は議論の前に結論が導き出される「未来の会議方法」

天宮 渚(あまみや なぎさ)を喰って、強大な情報エネルギーを手にしたエリック。しかしその化学力を完全に理解するには、自分の頭だけでは足りないと察します。

そこでエリックは、知識のある者も愚か者も分け隔てなく全人類を飲み込むことで、知能を集結させて天宮 渚の化学力を完全に理解し、この世界の新たなる王として君臨することを目論みます。

一方で晴輝たちは、そんなエリックにどう立ち向かうか作戦会議中です。
ここで螢が新の力を披露します。それは、会議なしにベストな結論を得るという新能力でした。
使い方は簡単で、まずその場の全員に問いかけをし、それに関する全員の思考やアイデアを情報エネルギーの仮想の会議場に並べ、ほぼ0秒で何千時間分ものやり取りをさせ、ベストな結論を導き出すというもの。螢はこれを、未来の会議方法だと説明しました。

螢はその場で自分たちは何をすべきか"問い"を行います。
しかし新能力で出た結論では、自分たちはエリックを倒す方法を見つけることができないと導き出されてしまいました。

代わりに蛍は2つの代案を提示します。1つは、効果的な命乞いの方法。そして2つめは、この会議に参加する人数を増やして、エリックを倒す方法をもう一度模索するという案でした。

【255話】1000人が蘇生され、改めてエリックを倒す方法について「会議」を行う

晴輝たちは、約1000人の人間を蘇生して「未来の会議方法」に参加させることに成功します。

本来ならば100万人以上が隔離地域にいたはず。しかしエリックに喰われた人は魂を持っていかれたようなものなので蘇生することはできません。さらに、死体がバラバラになっている人も今は蘇生が叶いませんでした。

蘇生された人々は、晴輝の高校に終結させられます。
晴輝たちはまず蘇生された父に対面。妻が犯人であることをすでに知っている父は、複雑な表情をしていましたがどこか清々しい顔にも見えました。

その後も仲間たちが続々と蘇生され、集められます。

そうして1000人が集結した地で、螢は改めてエリックを倒す方法について"問い"を行うのでした。

螢の新しい力「未来の会議方法」
唐突に出現した螢の新しい力ですが、便利すぎますねこれは！もうここまできたら何でもありじゃないかと思いますが……。しかしこの能力は打倒エリックのためには必要不可欠な能力です。螢がエリックを倒す方法ではなく「効果的な命乞いの方法」とか言い出した時にはこの能力使えないな！と思いましたが、この能力を1000人に使った結果は果たしてどうなることやら……。

なぜ蘇生されたのが1000人だけだったのか
元々「巨大香里ちゃん像」は全人類の蘇生と進化を遂げるとエネルギーを使い果たし消える仕組みになっていましたが、現在はバリアに使っているため無理な組成を行うことができないのだそうです。10人の知識とアイデアで無理だったのが、1000人の知識とアイデアなら可能になるのか？という疑問がまず産まれるところですよね。

今後の展開について
まずは1000人の知恵とアイデアを集結させた「未来の会議方法」の結果次第ということになります。今のところは打倒エリックのための作戦や方法に関してヒントになるようなものは何もありません。ここにきて蘇生された1000人の中にこれまでの主要キャラがほぼ全員含まれているあたり、いよいよクライマックスに向けて盛り上がっていくのではないかと予想できます。

準備中です。

完全なる神によって創られた、不完全な存在こそが人間。 死も神の創造物の一つであるため、それを否定し、奪おうとすることは……すなわち神への冒涜に値する。

神父はそう告げながら拳銃を取り出します。
誰かが動く間もなく、母親は神父の銃弾を頭部に浴びてしまいました。

しかし銃声が聞き終わらないうちに、なぜか世界がストップします。

動けるのはどうやら晴輝たち家族だけで、香里・紗月・螢・晴輝だけは身動きがとれるようです。

香里は先程のそっけない態度とは打って変わって、晴輝に抱き着いてじゃれついてきました。
皆がいた手前、抱き着きたいのを我慢していたのだそうです。

ふと見ると、今さっき命を奪われたはずの母親がケロリとした表情で立っていました。 しかし傍らには、頭から血を噴き出している母親の遺体もきちんとあります。

晴輝が状況説明を求めると、この状況は超・電話会議みたいな状況だと母親は話します。情報エネルギーのやり取りはほぼ0秒で行われるため、超高速の話し合いはまるで止まった時間のようになるという説明を受ける晴輝。それでも、よくわからない状況でした。

弾丸はすでに母親の頭を貫通しているため死ぬことが確定はしていましたが、母親は死んで自分の意識が途切れるまでの少しの間時間を止めて引き継ぎを行っておこうと考えていたようです。

晴輝は、"そんなことしなくても全人類の記憶を消したり他にも方法があったはずだ。"と訴えました。

しかし母親は、自分はただ死を奪われたくなかっただけで、この結果な自分が望んだ答えなのだと話します。

母親が死んだあとはキーを回収し、巨大香里ちゃん像を使えば新たな世界が始まるという寸法らしいのですが、晴輝はどうしても納得できません。

母親は最後に、人の命は宇宙と比べればちっぽけなものだけど、宇宙だって実はそのすべてが無価値なのだから、自分を愛して好きなように生きなさいと子供たちに言葉を残します。

そうして時が動き出しました。
母親はなぜか涙を流しながら逝きます。

しかしその直後、母親の遺体があった場所が円状に空間消失しました！

代わりに現れたのは……エリック達です。
母親は、エリック達に喰われてしまったのでした。

母親の神としての力を手に入れてしまったエリック。

彼は神が死んだことを嘆きますが、すぐになぜ彼女が死を選んだのかを勝手に解釈し、答えを導き出します。 "神は、自分を新世界の王に押し上げるために死を選んだ。"

そんな自分勝手極まりない答えに行きついたエリックに、晴輝たちは激しい怒りを感じました。

しかし今や神の力を手に入れたエリックに、太刀打ちする術はありません。 晴輝たちが手を出せずに手招いていると、香里が突然エリックたちを挑発し始めます。

実は香里は、すでに巨大香里ちゃん像を動かすためにキーを母親から回収していました。 そのキーは現在、香里が所持しています。

このキーがある限り、エリックたちは香里に敵うことはできないのです。 そのことに気づいたエリックたちは、急いで鍵の回収をしようとします。

しかし香里は力を行使し、エリック達を吹き飛ばしてしまうのでした。

どうやら母親は誰に命を奪われるかは不明でしたが、最初からこの場で死を選んでいたようです。 香里はそのことを当初から知っていたらしいのですが、話をきいたときには泣いていたのだとか……。

母親の死に直面しなければいけない子供たちが嫌に冷静であることに違和感を感じましたが、おそらくそれぞれの中では母親を神として持ってしまった子供たちなりの葛藤があったんでしょうね。

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