多門くん今どっち！？・第47話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜花とゆめ2024年13号

「花とゆめ」2024年13号に掲載されている「多門くん今どっち！？」第47話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

うたげと多聞が友達に……？

多聞はうたげと友達になりたい！と訴えてきました。まさかの告白かな！？と思わせるほどの緊迫感がありましたが、残念ながら「恋人になってください」ではなく「友達になってください」止まりです。

うたげも読者も正直、拍子抜けのシーンでしたが、多聞の気の弱さと自己肯定感の低さを考慮すれば、「まずは友達から」という多聞の慎重さも頷けます。

しかし、うたげからしてみれば、「雇い主とハウスキーパー」という雇用関係があるからこそ、いろいろとセーブできる気持ちも多々ありました。「ファン全員の多聞」というオタクの掟を決して破りたくないうたげは、多聞の友達として特別な存在になることに対して抵抗感があります。

また、自分の中に多聞に対する恋愛感情があることに気が付いているうたげは、これ以上多聞と近しい関係になることが危険だと感じているようです。

戸惑ううたげに多聞は、お金を払うから友達になってほしいと言い出してきて……！？

多聞が「友達」に拘る理由

多聞は、うたげがハウスキーパーを辞めたり、事務所が潰れたりしたら、うたげとの接点が消えてしまうことを恐れていたようです。友達だったら会社や仕事を通じなくても、うたげとの関係を保ち続けることができます。とにかく多聞は、うたげと関係が切れることを防ぎたくて、その手段として「友達になる」と思い立った様子です。

お互いの恋愛感情に気が付かない

多聞の「うたげとずっと一緒にいたい」という願望を叶える手段が「うたげと友達になる」という方法だっただけなのですが、うたげはこれを「多聞は友達が欲しいから、友達になってくれそうな自分に懐いているだけ」だと盛大に勘違いしてしまいました。多聞がうたげとずっと一緒にいたい理由は、もちろん、うたげのことを特別な存在だと考えているのに、うたげはそんな多聞の心理には全く気が付かないのです。

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幼いころからろくに友達がいなかった多聞は、「友達がどういうものか」をそもそも理解していませんでした。オタクとしてのポリシーに反するわけにはいかないうたげが、多聞の申し出を断ると、多聞は「臓器を売ってお金を作って払うから友達になってほしい」とヤンデレ発言をします。

そうまでしてうたげに執着する多聞が、次第に可哀想に思えてきてしまいました……。うたげに縋りつきながら、うがえには友達がたくさんいるんだから自分だけ仲間外れにするのはやめてほしいと懇願する多聞。とても万単位のファンを抱える人気アイドルの姿とは思えないほど、胸が締め付けられるシーンでした。