踏んだり、蹴ったり、愛したり・第5巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「踏んだり、蹴ったり、愛したり」第5巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

これまでのあらすじ

お互いに軽口を叩き合うような関係の久栖 佳帆（くすみ かほ）と五百森 泰（いおもりあきら）。

互いにアラサーですが、今までは2人とも結婚を意識していませんでした。佳帆は仕事に夢中だし、泰は女遊びするくらいがちょうど良かったのです。

そんな2人はバーの飲み仲間で、いわゆる“異性の友達”。しかし、泰が一線を踏み越えてしまった瞬間から、すべてが大きく動いていきます。

三角関係の結末

佳帆には加瀬くんという同僚がいます。将来有望な上に優しくて男前な加瀬くんは、佳帆に想いを寄せていました。

そのことを知って心穏やかでないのは、泰です。適当な自分よりも、加瀬くんのほうが佳帆にはお似合いだろうと卑屈になってしまいます。

そんな泰の捻くれた考え方のせいで、これまですれ違い続けてきた佳帆と泰。しかし今回は、佳帆が自分の気持ちに素直になることで、ついに2人の気持ちが通じ合う展開に！？

相手のことが好きすぎて悔しい！という佳帆の複雑な気持ちが、痛い程わかるシーンが盛りだくさんになっています。

家で会う頻度が多くなっていく

第5巻の終盤では、鍋パーティーやホットサンドパーティーなど、佳帆たちが家で過ごすシーンが増えてきます。2人の仲がより親密になっている表れかもしれません。

また、距離感は確実に縮まっているものの、軽口を叩きあう関係は健全なままです。特に佳帆の発言はたまに抉るような嫌味が含まれていて、見ているこちらもソワソワしてしまいます。

そんな中で、体を重ねたい泰とまだ体を許したくはない佳帆の間で繰り広げられる攻防戦が、まるでコントのような面白さ。

泰が時折見せる、狼のように強引な態度は、どんな女性もドキッとせずにはいられないでしょう。

次巻の展開予想！

前々からほんの少しだけ登場していた佳帆の両親ですが、佳帆が帰省した歳にお酒を大量に持ち帰ったことから、もしかしたら両親は「佳帆が一緒に酒を飲み明かすようないい相手と巡り合った」と解釈するかもしれません。

次回は泰が佳帆の両親と顔を合わせる展開に発展する可能性もあります！

ここで気になるのは、まだあまり登場していない泰の家族についてです。佳帆の両親はけっこうな頻度で登場するのに、泰の両親に関しては作中で未だに深く触れていません。若干違和感を感じます。

泰は少なからず自分に劣等感を抱いているので、もしかしたらそのメンタルの弱い部分は、家族関係の歪さから引きずっている問題なのかもしれませんね。

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絵がより繊細になった気がして読み応えが増しました。よくよく見てみれば巻頭の方に、アシスタントが入って背景などに凝ることができるようになったと作者コメントが記載されているのを発見！

むしろ今まではアシスタントさんがいなかったんですね！そっちのほうに驚きました。

第4巻までも十分すぎるほど魅力的な画力でしたが、第5巻はさらにパワーアップしています！ぜひ手に取ってみてください！