JKが恋したのは中年ファミレス店長！「恋は雨上がりのように」を読んでみた感想

原作漫画、及びTVアニメは最終回を迎えたものの、 実写映画化も決定していて、まだまだ盛り上がりを見せる漫画「恋は雨上がりのように」。

女子高生とバイト先のファミレスの中年店長との恋愛を描いた漫画。 普通の高校生同士の恋愛漫画に飽きていたわたしにはピッタリだと思い即購入。

「恋は雨上がりのように」のあらすじ

陸上選手として活躍していたが怪我で挫折してしまい心に傷を抱えていた主人公・橘あきら。

17歳の女子高生で、クールビューティにも見えるあきらですが、 実はアルバイト先のファミレス「cafeレストラン ガーデン」の全く冴えない中年の店長・近藤正己(45歳)に密かに想いを寄せています。

あきらの気持ちに気がつく近藤ですが、年齢差もあり、なかなか恋愛関係には進展せず…。

しかし、あきらの強い思いに段々と心が傾いていく近藤。 あきらの恋は果たして報われるのか。それとも報われずに終わるのか…？！

「恋は雨上がりのように」の感想

「女子高生と冴えない中年のラブストーリー」ですよ？ 設定だけ聞くと、そんなの誰が見たいんじゃ！と思ってしまいますが、それがこの漫画の醍醐味だともいえます。

あきらに告白をされても、簡単に付き合ったりしない、いや、簡単に付き合えない店長の近藤。 店長は自分が冴えない男でいう自覚はあるし、バツイチなので恋愛で傷つきたくないということ、 そもそも年齢が30歳近くも離れているため周囲の目を気にしていることなどを理由に、 なかなかあきらを恋愛対象として見ることができず葛藤しまくり。

純粋で真っ直ぐなあきらの思いに、眩しささえ覚える近藤。 これは読者として何とも言えない感情を抱きます。

あきらもあきらで恋愛下手。 予想通り、なかなかこの2人くっつきません。

普通の恋愛漫画だったら、主人公の女子もその彼氏もイケメンですぐにくっついて、 ライバルが現れてやきもきして…みたいな展開ですが、この漫画にはそれがありません。 そこがいい味出している漫画ともいえます。

店長の葛藤ぶりには「いいからあきらを幸せにしろ！」と思えば、「おいおい、おじさん無理すんなよ…」とついつい思ってしまったり。 あきらの立場に立って考えてみると、店長の鈍感っぷりにやきもきしたり、 気持ちの伝わらなさや子ども扱いをされて受け流されてしまう度に歯がゆい気持ちに。

年の差のある恋愛だからこそ味わえるほろ苦さというものがしっかりと描かれています。 そして、心理描写がとても丁寧で美しく、雨上がりのようなセンチメンタルな世界観がこの作品の魅力の一つ。

そういえば私も丁度あきらくらいの高校生の時にファミレスでバイトしていました。

店長は近藤と同じく40代の中年男性でしたが、全く好きになれませんでしたね。 女子高生から見たらタダの中年のオッサンです。 現実はそう上手くいきませんね…泣

こんな甘酸っぱい歳の差恋愛を高校生の時にしてみたかったですね～。

最終回の展開は賛否両論なようですが、 わたしは納得のいくものでした。こういう漫画はこういう終わり方であってほしいというものを見事に叶えてくれたなと。

「恋は雨上がりのように」はこんな方におススメ！

「恋は雨上がりのように」はこんな方におススメする作品です。

・正統派の恋愛漫画が好き ・独特な世界観にどっぷり浸かりたい ・歳の差恋愛真っ最中である

恋人同士でイチャイチャしているような漫画が好きな方にはあまりおすすめできませんが、 大人な恋愛であったり、ちょっぴりセンチメンタルな気分に浸りたい方にはおすすめです。 最終巻まではまだ発売されていませんが、ぜひ一度手に取ってほしい作品。

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