甘くない彼らの日常は。・番外編のネタバレと感想｜デザート1月号

2021年11月24日発売の「デザート」1月号に掲載されている「甘くない彼らの日常は。」番外編のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

甘くない彼らの日常は。・番外編のネタバレ

今回は礼と七海を見守り続けた雪之丞が主役の番外編になります。 雪之丞がひた隠しにしつづけた本心がついに垣間見えるかも…！？

実家へ帰る雪之丞。 しかし姉から軽蔑の眼差しを向けられた彼は、早々に実家を後にします。 雪之丞は「ある理由」により幼いころから家族たちに軽蔑の眼差しを向けられていました。

その理由とは…雪之丞が家族の誰とも似ていない美形であったこと。 近所では、雪之丞は愛人の子なのではないかと噂されていたのでした…。

そのせいで母親からもお前が生まれてきたせいで家が破綻したと責められ…。 父や姉からは常に軽蔑の眼差しを向けられ…。 小さい頃から、雪之丞は孤独でした。

しかしそんな日常の中で、唯一雪之丞のことを気にかけてくれた存在…それが礼だったのです。

 

幼稚園の遠足で、礼は迷子になりかけている雪之丞を心配して追いかけてくれたのでした。 結局その後二人は一緒に迷子になってしまったのですが、雪之丞は優しく自分を気遣ってくれる礼の手を離すことができませんでした。

その後、雪之丞は礼の母親と初めて会い、一般的な「母親」や「家族」の温かさを初めて知っていったのです。

しかしその後、雪之丞は自分と父親が正真正銘本物の親子であることを知ります。 血の繋がりなんてあってもなくても関係ないと感じるようになった雪之丞。

彼にとってはもはや両親との確執なんてどうでもいいことになっていました。 雪之丞が欲しいものは、礼やその母親たちと過ごしたあの温かい時間です。

礼の母親が亡くなり、その温かい時間にポッカリと穴が空いた後でも…雪之丞の気持ちは変わりませんでした。 礼と千尋さえ傍に居てくれればそれでいい…まるで居心地のいい殻の中に3人で籠っているような…雪之丞はそんな感覚に浸っていました。

しかし…そこに光にように現れたのが…七海です。 七海の存在は雪之丞の心を揺さぶりました。 殻をこじ開け、世界を開けてくれた…それが雪之丞にとっての七海という存在だったのです。

 

礼と七海の交際後―――。 雪之丞は千尋から、七海に対する気持ちを指摘されます。 ひた隠しにしていた、自分でもきちんと気づけていなかった気持ちについて指摘されてしまった雪之丞。

しかし彼は、"もし自分が七海のことを好きなんだとしても、礼の手を話して自分を選んでほしいなんて思わないし、損な科に簡単に落ちる七海なんて欲しくない。"と話します。

絶対にかなわぬ恋を口にし、微笑む雪之丞。 千尋はそれ以上は何も質問しませんでした。

 

千尋と別れた後、雪之丞は雪が舞い散る空を仰ぎながら、瞳に涙を浮かべます。 あふれ出るこの感情をかたどる言葉なんて、彼は知りません。 この気持ちは雪のように簡単に溶けることもありません。

できるなら知らないままでいたかった…自分が七海を愛していたなんてこと…。

時間をかけていつかこの気持ちすら尊いものになる時がきたらきたらいい…。 雪之丞はそっと自分の気持ちに蓋をするのでした。

 

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甘くない彼らの日常は。・番外編の感想

切なすぎました…雪之丞は裏ではこんなことを考えていたんですね…！ まさに本編越えの番外編ストーリーです！ このお話を読んでから本編を読むとまた違った読み方ができるかもしれませんね！

全てがハッピーエンドとはいきませんでしたが、堂々の完結を迎えることとなりました！