【最新話更新】「ダーウィン事変」のあらすじ・ネタバレと感想まとめ | アフタヌーン

「アフタヌーン」に掲載されている「ダーウィン事変」のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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ゲイルの事件の後、チャーリーの周辺は大きく変わりました。
ALAの活動に触発された人々が各地でテロを行い、学校での話題はほとんど事件のばかりです。このままでは自身の目指す法律の制定が難しいと判断したリナレス下院議員の進言により、チャーリーは自宅での軟禁が決まりました。

一方警察はALAがリーダーに指名したチャーリーを危険人物と見なし、捕縛に動いています。しかし、それはFBIだけ。保安官たちの一部は、その意見に難色を示しています。
そしてチャーリーの自宅周辺に住む住人達は、不安と怒りを露わにしていました。"出ていけ。"。そう騒ぐ住人達は、暴力さえも手段の一つだと言わんばかりに博士たちに迫ります。

様々な立場の人たちの思惑が絡み合う中、ハンナはチャーリーとルーシーの関係を疑っていました。ついにチャーリーにも恋心が、と期待したところに、一本の電話がチャーリーの携帯を揺らします。電話をかけてきたのはALAのリーダー、マックス。

ルーシーを拉致した。その話を聞いたチャーリーはすぐに救出に動きます。ALAはチャーリーを自分たちの活動の象徴に据え置くために武器を手に取り、彼を迎撃しました。しかし、武装した人間が何人集まろうとチャーリーの敵ではありません。

ようやくルーシーとマックスのいる小屋に辿り着いたチャーリー。
マックスは、彼に衝撃的な事実を話し始めました。

元々ALAの活動の始まりは動物実験を行っているライバル社を襲わせ、蹴落とすためのビジネス攻撃を目的としたものです。そこに声を掛けてきたのがチャーリーの本当の父親。彼は自分の研究所を襲い、母であるエヴァを救い出すように依頼をしてきました。

驚きの話に困惑するルーシーですが、彼女が隠し持っていたGPSを辿って保安官たちが助けにやってきます。しかし捕らえられてもなお、マックスは余裕そうな様子。それを見たルーシーが叫びました。

"目的はあなたの家族よ！"
ルーシーをさらい、チャーリーをおびき出したことで無防備になった自宅。チャーリーが駆けつけた頃には、自宅は炎に包まれていました。中からチャーリーが助け出した両親はすでに息がありません。しかし、チャーリーは両親の死因が火事ではないと気付いて––––––––⁉

最悪の展開になってしまいました。
いままでチャーリーの味方で、彼の人間としての権利を求め続けてきた両親が今回で亡くなってしまいました。しかし、もう一つわかったこともあります。それはチャーリーの実父である博士がどこかで生きているということ。ALAが探しても見つからないのですからきっとどこかに上手く隠れているとは思いますが、彼はチャーリーの味方なのでしょうか？
複雑に人の考えが絡み合った今回。一体この後チャーリーはどうなってしまうのでしょうか？

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突然チャーリー宅を襲ったALA。それに巻き込まれる形でチャーリーは捕まってしまいます。凄腕弁護士の母、ハンナを持ってしてもチャーリーを解放するのは容易ではありません。それは彼を取り囲む深刻な問題があるからです。

ヒューマンジーであるチャーリーに適応できる法律はありません。つまり、チャーリーは人や動物ではなく、物として扱われているのが現状です。そのためチャーリーは逮捕ではなく、証拠品の押収として捕まっているのだとハンナは言いました。ずっとチャーリーが物扱いされていることに、博士たち夫婦は苦しめられてきました。

10年前、驚異的な身体能力により人を傷つける事件を起こしてしまったチャーリーにとって、高校への進学は＜理性ある生物である＞ことを証明する最後のチャンス。
その話を聞いたルーシーは、チャーリーの友達作り普通の高校生ライフを手伝うことに決めました。

幸いチャーリーはある議員の手助けにより、解放されます。
手助けをしたのはリナリス下院議員。彼女は人と動物を包括的に守る法律の成立を目指しており、そのためにチャーリーに利用価値を見出しています。

理由はなんにせよ高校に戻ったチャーリーですが、普通の高校生ライフはうまくいきません。ルーシーはチャーリーと学校の人達が仲良くなれるよう尽力しますが、空回りしてしまいます。
そんな中、同級生のゲイルがヴィーガンのプロパガンダを始めました。ヴィーガンの正しさを広めようとチャーリーを誘っていたゲイル。しかし、勧誘は失敗。前から続けているSNSや動画サイトで活動を1人で続けていました。

そんなゲイルに目を付けたのが、ALAです。話を聞いたゲイルはその活動に感化されると、言われるままに白人主義者の男性を手に掛けました。そして、銃を握るとある場所に向かいます。

===

ALAはある<テロ計画を実行しようとしていました。その計画は、 1.自分の認知する範囲で人が傷つけられることを嫌うチャーリーをおびき出すためにテロを起こして、彼を捕縛する
2.中継によって、世間に主張とALAの存在を広める
3.最後に実行犯がカメラの前で自殺することで、センセーショナルな場面を演出する

この計画の実行犯に選ばれたのがゲイルでした。言われるままにカメラを頭に付けて、学校へと向かったゲイル。食堂に入るなり白昼堂々銃の引き金を引き、スクールテロを起こします。

しかし、ゲイルは自分の命を捨てることまで出来ませんでした。
結果として今回の計画は失敗。ですが、大きく事態が動くきっかけとなったのは間違いありません。
多くの人が、事件の中心にいるチャーリーの元へ集いはじめ––––––––！？

思春期のゲイルにとって、ALAの刺激的な思想は魅力的だったのかもしれませんね。
だからといって、誰かを傷つけていいはずがありません。今回の事件を機にゲイルには考えを改めて欲しいです。
そして今回明らかになったことがあります！チャーリーはずっと例外的な存在として扱われていたことです。でも、普通に話しているし、意思疎通も出来るなら人として認めてほしいですが、そうは簡単にはいかないようです。
さて今回もチャーリーを中心に事件が起きました。どんどんその渦は大きくなっていきます。ここから先の展開からも目が離せません！
こんなに内容が濃く、考えさせられるマンガはそう多くはないと思います。ぜひ興味を持ったら一度手に持ってみることをお勧めします！

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ALA（Animal Liberation Alliance：動物解放同盟）と名乗るヴィーガンの思想に囚われた過激派組織が、アメリカのカリフォルニア州で驚きの生物を発見します。それは一匹の妊娠したチンパンジー。衰弱した彼女から生まれたのはチンパンジーと人間のハーフ、ヒューマンジーであるチャーリーと名付けられた1人の男の子でした。

彼はチンパンジー学の権威であるスタイン博士と、その妻で弁護士のハンナ夫妻に養子として迎えられます。そうして16歳まですくすくと成長すると、それまで自宅学習をしていたチャーリーも高校に通うようになりました。そこには彼を悪く言う者もいましたが、ルーシーという快活な少女と友人になります。
これから普通の高校生活が始まる。しかしALAは、チャーリーを解放することをまだ諦めていませんでした。

ALAのテロ活動が活発になると、チャーリーにも視線が集まります。彼の産みの母を見つけたのがALAであること、そして彼自身がヴィーガンであることが原因でした。悪化していく事態に両親はチャーリーを退学させようと話しますが、チャーリー自身がそれを拒みます。

ですが、高校生活もそうはうまく行きません。実はチャーリーが生徒たちからテロ組織の仲間と疑われている一方、ALAのマックスという男性がルーシーに近付いていました。すぐに彼が怪しいと判断したルーシーは明確な回答はしませんでしたが、"チャーリーは知らない世界を教えてくれる<蝙蝠>みたいだと思う。"と話します。そんなルーシーをマックスはひどく気に入りました。

実はチャーリーの産みの母親であるエヴァというチンパンジーは、普通のチンパンジーではありません。詩を嗜み、数学までもを操りました。そんな彼女も、出産のショックで知能が落ちてしまっています。しかし、チャーリーが久しぶりにその前に現れると別れ際に"1,am,w,03,N"とカードで示しました。
ですが、誰もその意味をまともに取り合ってくれません。たった1人、ルーシーを除いては––––––––。

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検査に同行したルーシーとともに、家族と食卓を囲むチャーリー。彼を奪おうとALAのメンバーが3人、自宅に侵入してきます。しかし母親が天才なら息子も天才。人間の知能とチンパンジーの運動神経を持つチャーリーの敵ではありません。

幸いチャーリーの活躍のおかげで誰にも怪我はありませんでした。しかし、学校の役員であるルーシーの母は大激怒。ルーシーを退学させると騒ぎます。なんとかチャーリーに近づかないことを約束したルーシーですが、そんなつもりありません。ルーシーから話を聞いたチャーリーは、"ALAの奴らが捕まったらいいと思う？"と聞いて、ルーシーから肯定の言葉が返ってくるとある場所に向かいました。

行き先は、ALAのメンバーが潜伏している安いモーテル。すぐにチャーリーは交渉に入りますが、リーダー格のマックスは1枚上手でした。チャーリーに武力で勝てないと判断すると出頭すると嘯いて、車に乗り込みます。そして、運転手を刺し殺すと部下の1人と車を脱出。
警察署の目の前で街灯に追突した車の中から見つかったのは、刺殺された男と無傷のチャーリーで––––––––⁉

“生きる”ということや“人間の存在意義”について考えさせられるようなマンガが始まりました！
題名からして、かなり生物学的な難しい話なのかなと思いましたが、とてもわかりやすい内容です。それに“なぜ人間は他の生物より優先されるのか”や“不安とはなにか”など当たり前すぎて考えてもみなかった話を自分なりに考えてみるのも面白いですよね！
それにチャーリーの無垢で純粋な面と、人間とは違う思考回路も楽しみの一つ！
1作品で何度も楽しめるマンガ！これからが楽しみですね！

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