気高き獣の愛を知れ・第21話のネタバレと感想｜comic Berry’s vol.139

「comic Berry’s vol.139」に掲載されている「気高き獣の愛を知れ」第21話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

まるで針の筵のような状況に、由梨が置かれていることを初めて知った隆之。すべてを話した黒瀬が隆之を置いて会社を出ると路地裏で倒れている由梨を見つけました。彼女を自宅まで送った黒瀬はこのことを隆之に伝えようとしますが、由梨はそれを拒みます。 "社長のお邪魔にだけはなりたくないんです。"と健気に呟く由梨の姿に、黒瀬の心はぐらりと揺れました。

日付が変わる頃自宅に帰ってきた隆之が見つけたのは、スポーツドリンクなどが入っている袋とお大事にと黒瀬の名前が書かれた小さな紙きれ。それを持って家に入ると、由梨が起きてきました。少しだけ顔の赤い由梨の口から、初めて体調を崩していたと聞いた隆之。

"なんで俺を呼ばなかった。"
怒る隆之のスーツから漂うマリアの香水の匂いに、思わず由梨は隆之を突き飛ばしました。ぽろぽろと涙を零しながら部屋を飛び出した由梨を、隆之は追いかけます。ですが背中を向けたまま、"隆之さんに私の気持ちなんて言えません。"と由梨に拒まれてしまいました。

そんな由梨を寝室に連れていく隆之。ベッドに座らせると、"黒瀬になら話せるのか。"と問い詰めます。しかし黒瀬の名前が出たその時、ふらりと由梨が倒れてしまいました。そこでようやく、高熱の由梨に無茶をさせてしまったと気付いた隆之。"俺が全部悪かった。すまない。"と頭を下げます。

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幸いすぐに体調の回復した由梨は、出社すると大きな溜息を吐きました。もっと自分に自信があったら、あんなことにならなかったのにと悩む由梨。"何悩んでるの？"と由梨に声を掛けたのは、企画課のエース山辺です。彼女は、"大切な人がいれば何を言われても平気よ。"と自慢の家族の写真を見せました。そして、由梨を気に入っている社員もたくさんいることを伝えます。

山辺の励ましのおかげで由梨が自信を得ている頃、隆之は嫉妬のせいでひどいことをしてしまったと頭を抱えていました。そこにマリアから"NORRIS(ノリス)の出店をやめるわ。"と電話が掛かってきます。どう考えてもマリアにデメリットしかない契約解除。何かの手掛かりにと隆之は、東京へと出張に出ることにしました。

互いを想い合いながら、正直に口に出せない2人。しかし出張を告げるメールの文面はお互いを気遣う言葉に溢れていて–––––⁉

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なんだかこうなってくるともう隆之が可愛く見えてきますよね。あまり自信家ではない由梨ですが、何事もそつなくこなす器用さがあります。きっと隆之にはそんなところがうらやましくて、大好きでしかたがないのではないでしょうか。だからこそ、その有能さを隠して他の人の目に留まらないようにしてしまいたい、自分の物にしたいと思ってしまう小学生みたいな気持ち。それを正直に伝えればいいんですけどね、そうは上手く行きません。
でも、ようやく今回でお互いを見るようになったのにまーたマリアが余計な茶々を入れてきました。もちろん彼女も諦められないところがあるのでしょうが、もう2人のことはそっとしておいてほしいです！