不死と罰・第28話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「不死と罰」第28話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

風張さんの“男の生き様”

第28話は、風張さんの男っぷりが堪能できる神回でした。

風張さんは、すでにゾンビウイルスに感染しています。風張さんは、自分に異変が起きた時は迷わずに命を奪えとフミトに念を押すと同時に、もし“かのめい”の身が危険にさらされた時は、自分が救出に向かうとも公言していました。

その決断通り、風張さんは身を挺して攫われたかのめいを救出しに向かい、そして……。

おそらく、先が長くないことを見越しての決断だったのでしょう。自分の残された僅かな人生に、何かしらの意義を持たせたせたかったのだと思います。風張さんはその意義を、アイドルの“かのめい”に捧げることにしたようです。

“かのめい”救出時の戦闘シーンは、迫力もグロさも凄まじく、1コマ1コマを凝視してしまうほど見ごたえがありました。

そしてラストではこれ以上ないほどシリアスなシーンが拝めます。汚いゾンビの群れと、飛び交う血飛沫……絵面は汚いのに、涙が止まらないシーンです。是非、風張さんの男っぷりを漫画で堪能してください！

風張さんにとっての“かのめい”

風張さんは、自らの手で人を殺めても、まったく心が動じない冷徹人間でした。仕事でもプライベートでも楽しいことなんて1つもありはしません。人生そのものに価値を見出すことができずにいたのです。しかしそんな中で太陽のごとく現れたのが、アイドルの“かのめい”でした。風張さんは、自分の人生は“かのめい”に捧げる為にあったのだと最期の最後で実感したのです。

男の最後

風張さんは今わの際に、“かのめい”のライブの情景を思い出していました。脳内では声援をあげながらペンライトを振る風張さんですが、現実はそれとは似ても似つかない情景です。目も覆いたくなるほど悲惨な有様の中心で、風張さんは最期の最後まで“かのめい”に声援を送り続けます。風張さんの脳内と実際の状況ギャップが激しすぎて、現実が余計に悲惨に思えてしまう最後となりました……。詳細が気になる方は、是非、第28話のラストシーンを読んでみてほしいです。

フミトに何か考えが？

フミトは風張さんの胸の内を知る数少ない関係者の1人です。ただし、風張さんが感染者である以上、フミトにもこれ以上どうしようもありません。風張さんが選んだ生き様と死に方を尊重してやることしかフミトにはできないはず。しかし、そんなフミトは、風張さんが“かのめい”の救出に向かったのを見て、美沢にあることをお願いします。どうやらフミトには何か考えがある様子で……？

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フミトはいったい美沢に何をお願いしたのでしょうか。風張さんにまつわることだったとしたら、それはすでに手遅れになっていますが……。

もしかしたらフミトは、風張さんの意思を尊重して、何が何でも“かのめい”を救出し、全員で安全地帯まで逃げようと思っているのかもしれませんね。

建物内がゾンビで埋め尽くされている以上、“かのめい”と合流することすら、現状ではかなりの危険を伴います。