夜明けの唄・第4巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「夜明けの唄」第4巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

物語の謎が解明していく！

第3巻では、アルトたちが暮らす島国が、外の現代的な世界から隔離された特殊な島であることが判明しました。

意外にもミステリーやサスペンスの要素も孕んだストーリーは、一体どんな展開を見せていくのでしょうか！

第4巻では、「誰が島民達を欺いているのか」「黒海が島を襲う目的は何なのか」物語の確信に迫る情報が、次々に明らかになっていきます！

島の領主であるシヨンは黒幕側？

島の領主であるシヨンは、黒幕側の可能性が出てきました。また、彼の妻の正体も黒海からきた異形である可能性が高いです。

根拠は2人の会話でした。シヨンは妻ニナのことを海からきた人魚と呼んでいましたし、ニナは黒海の異形が持つ特性を持っていることが作中でも明らかになっています。

しかもそんな2人の間には、ヒルダという娘が最近誕生しているのです。もしヒルダが本当にシヨンとニナの子供なら、ヒルダは人間と黒海の異形のハーフということに……。

なんだかSFちっくな雰囲気まで孕んできましたね。

修道院もグル？

シヨンは、島の最高責任者は黒海が人の身体を乗っ取って島に侵入していることを知りながら、それを黙認している状況であることが明らかにあんりました。

領主がこんな感じでは、彼の息が掛かった修道院も、もしかしたら島民を騙している側なのかもしれません。

黒海の異形の目的とは

黒海の異形が陸に上陸するためには、人間の身体を乗っ取る必要があることも明らかになっています。

シヨンはそんな人の身体を乗っ取った黒海の異形を、現在自分の屋敷に少なくとも2人囲っているのです。

一人は自分の妻、そしてもう一人は使用人として置いています。ちなみにこの使用人は、アルトが海に落ちた際に上陸した異形でした。

ニナと使用人の会話から、どうやら黒海の異形の目的は、多くの同胞に人間を乗っ取らせて島に上陸することであることが明らかになりました。

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第4巻はあまりにも衝撃的な新事実の連続で、かなりボリュームのある内容でした！

アルトがなぜ黒海に襲われないのか明らかになるのですが、今までで一番ショッキングな展開だったかもしれません。

島の領主や修道院が島民を欺いて島という箱庭に閉じ込めているのは明らかですが、その理由についてはまだ謎のままでした。

ただ、どうやら領主は覡たちが黒海との戦闘中に見る過去や未来が見れるというヴィジョンに大きな価値を見出している様子です。

もしかしたら領主たちが島民を欺いているのは、覡たちに死闘を続けさせるためなのかもしれません。

もしそうだとしたら、あまりにも子供たちの命を軽んじていると言わざるを得ないです。