夜明けの唄・第2巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「夜明けの唄」第2巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

西の覡マニエリ

命を削って黒い海から押し寄せる異形と戦い続ける戦巫女の少年たち。人々はそんな彼らのことを、覡（かんなぎ）と呼んでいました。

アルトは、エルヴァを覡の役目から解放したいと強く願っている青年です。覡について調べていくうちに、謝って黒い海に転落してしまったアルト。

そんな彼を救ったのは、西の覡を務めるマニエリでした。

アルトの存在はマニエリにとっても特別だった

マニエリは、アルトに強い興味を抱きます。

覡として戦ううちに体中に広がっていく、命を蝕む黒い痣。アルトは、黒い痣で真っ黒に染まったマニエリの手足を見ても、何一つ怖がる素振りを見せなかったのです。

臆することなくマニエリの手に触れ、普通の人のように接してくれるアルトの存在は、マニエリの心に大きな影響を与えます。

孤独な西の覡のマニエリは、アルトが西の覡小屋に留まることを望むのですが……。

エルヴァはアルトを探すために覡小屋を出る

マニエリに滞在を求められたとしても、一刻も早く南の覡エルヴァの元へ帰りたいのがアルトの本心です。

海に落ちたアルトが死んでしまったのではないかと不安に駆られるエルヴァもまた、アルトの帰還を強く願っていました。

海から異形が出現しない新月の日に、エルヴァは思い切って覡を出て、アルトを探すために村へ向かいます。

しかしその途中、ガラの悪い酔っ払いたちに絡まれるエルヴァ。容姿秀麗で毛色の珍しいエルヴァは、酔っ払いたちのいいカモで……。

覡の秘密に関して徐々に明らかになる

これまで、エルヴァが覡になる以前のことは詳細が描かれていませんでした。

しかし、マニエリの登場によって、覡たちがもともとは普通に生活していたある日突然、覡としての特性が出現し、修道院に連れていかれて覡にされていた事実が明確になってきたのです。

戦っている最中のエルヴァが弱音を吐くことはこれまで決してなかったのに対し、マニエリは黒い海での戦闘中、大声で泣き叫びながら、母親や親しかった人々の名前を口にします。

孤独な戦いを強いられるマニエリの悲痛な叫びは、見てていたたまれませんでした。島の人々を守るために戦っているはずの覡ですが、心が病んでしまったマニエリは、島の人々の死を望むような言葉まで口にするのです。

修道院が本当に覡達のことを思っているのか、疑問に思います。

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ファンタジー、シリアス、美少年同士の恋愛がストライクゾーンの方には刺さる作品だと感じました！

本筋のストーリーが秀逸すぎてなかなかアルトとエルヴァのラブストーリーについて触れることができませんでしたが、第2巻は2人の関係が急接近します！

大型犬のようなアルトと、クールなようで実は可愛いご主人様のエルヴァ。2人のウブな恋模様が気になる方は、ぜひマンガで確認してみてください！

第2巻には巻末に「コミックシーモア限定のオマケページ」「電子コミック限定のオマケページ」がそれぞれありました。こちらも合わせて要チェックです！