【第27話更新】上流社会・のあらすじ（ネタバレあり）考察と感想｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「上流社会」第24話と25話（めちゃコミ表記025話と026はなし）のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

【第26話】ワルツの特訓が始まるけれど……

一流のドレスや靴に身を包むアデル。その美しさは貴族そのものです。

さて、今日からダンスのレッスンが再開される模様！練習相手を務めるのはチェーザレでした。なんだか不安しかありませんね～。予感は的中し、チェーザレは大胆な行動でアデルを翻弄します。

【第26話】ダンスがうますぎるチェーザレ！

チェーザレのダンスの腕前は相当なものでした。色っぽくも軽快にアデルをエスコートするチェーザレに、アデルは驚かざるを得ません。動揺を隠そうとしますが、気持ちの高揚と戸惑いはすでに表情に現れています。一線を保ちつつもいい雰囲気のアデルとチェーザレでしたが、そこへ招かれざる客が訪れて……？

ルクレチア嬢がしゃしゃり出てくる

招かれざる客の正体はエヴァ夫人とルクレチア嬢でした。なんとルクレチア上は、アデルの社交界デビューのための協力者に名乗りを上げたのだとか。どう考えてもアデルに嫌がらせをすることが目的なのが明白です。ルクレチア嬢からのイビリが始まりそうな嫌な展開を迎えてしまいました。

エヴァ夫人は未だにチェーザレとアデルの関係を疑っている

エヴァ夫人はチェーザレとアデルが兄妹以外の特別な関係であることを疑っています。おそらく両者が兄妹として違和感があるのは、本当の血縁者ではない男と女であるからでしょう。頑なに一線を越えまいと冷静を保っているアデルに対して、最近のチェーザレはまるでアデルの女心を試すような大胆な行動をとっています。そんなチェーザレの浮ついた心が、エヴァ夫人を始めとしたまわりの人間に察知されてしまったのだと考えられます。

ルクレチア嬢がアデルに嫌がらせをしかけてくる流れになってしまいました。しかし、チェーザレの前であまりにもあからさまにアデルをないがしろにしては、チェーザレから嫌われてしまうだけに思えます。ルクレチア嬢はおそらく、まさかチェーザレが妹のアデルに興味を抱いているなんて想像もしていないのでしょう。

エヴァ夫人はなかなか勘の鋭い女性ですが、ルクレチア嬢はそうではないようです。アデル的には好都合かもしれませんね、下手に嗅ぎ回られてチェーザレと自分が偽物の兄妹だとルクレチア嬢にバレてしまえば、それこそアデルは命の危機に晒されてしまいますから。

また、そうなればルクレチア嬢にチェーザレとしても弱味を握られることになるので、チェーザレの目に留まりたいルクレチア嬢が、2人が偽の兄妹であることをネタにチェーザレを脅してくる可能性もあります。何にせよルクレチア嬢は今後も要注意人物です。

【第24話】憧れの通りを馬車で通るアデルの複雑な心境

エヴァ夫人に失礼を働かないように、紳士な振る舞いを保ちつつアデルをその場から連れて立ち去るチェーザレ。2人はその後馬車に乗ります。馬車に揺られながら、アデルは孤児だったはずの自分が煌びやかな馬車に揺られて憧れていた街並みを通っていることに、違和感とほんの少しの喜びを感じているようです。そんな2人が向かった先は……。

【第25話】宝石店を訪れたアデルたち

宝石店を訪れたアデルとチェーザレ。宝石店のほとんどの宝石を買い占めます。宝石店の店主は、アデルが本当にブオナパルテ家の末娘なのか疑っているようですが、彼女から醸し出される上流階級特有の雰囲気はしっかり感じ取っている様子です。宝石を大量に買ってもらったアデルですが、全く嬉しくない様子。果たしてその理由は……？

アデルが宝石を喜ばない理由は？

アデルを精一杯着飾ろうとするチェーザレではありますが、あくまでもそれはアデルをブオナパルテ家のレディとして威厳を持たせるためでした。チェーザレが宝石を買い与えたのはアデル自身ではなく「ブオナパルテ家の末娘」というポジションに対してだったのです。

アデルは本当に政略結婚に応じる覚悟がある？

アデルはもともと、生きながらえる為にブオナパルテ家の政略結婚に名乗り出ました。計画がうまくいったとしてもアデルはテラ・ヴァレ家に嫁ぐことになるため、真の自由が与えられるわけではありません。しかも好きでもないテラ・ヴァレ家の息子を自ら誘惑する必要まであるのです。売春婦になるのを避ける為にチェーザレの作戦に参加することにしたアデルでしたが、将来的に実際やらされることは、そう内容が変わらないのかもしれませんね。相手が貴族になっただけまだマシではあります。

今回もフルカラーでストーリーが進んだので、宝石店を訪れるシーンの映えがすさまじかったです。アデルは何処からどう見てもすでに精選されたレディと言えます。

目の肥えた宝石商の店主ですら、アデルが隠し持つ気品と優雅さを見抜いていました。出自が未だに謎に包まれているアデルですが、やはりもともとは貴族の血縁なのかもしれません。

【第22話】議会でついにアデルの存在が……！

議会にて。ついにチェーザレは、公の場でアデルの存在を明言し、彼女をデラ・ヴァレ家に嫁がせると宣言します。それはつまりチェーザレがルクレチア嬢との結婚を拒んでいるとその場で明言しているようなものです。もちろん、関係者一同の表情は強張っていきます。

【第23話】議長エヴァ・ブオナパルテが来訪！

チェーザレの宣言を受けて、議長のエヴァ夫人がアデルを見に訪れました。おそらく探りを入れにきたのだと考えられます。エヴァ夫人は真っ先にアデルとチェーザレが恋仲なのではないかと疑ってきました。さらに、アデルに有利になるような発言の数々を連発します！果たしてエヴァ夫人の腹の内とは……？

エヴァ夫人の意外過ぎる申し出

エヴァ夫人はアデルとチューザレがもし愛し合っているのなら、アデルを別の家の貴族にしてやると申し出てきました。つまり、兄妹の関係を失い何の後ろめたさもなく愛し合えるようにしてやるといった意味合いだったのでしょう。一見するとアデルの味方に思えるエヴァ夫人。果たして彼女の目論見とは何なのでしょうか？

ルクレチア嬢とチューザレの結婚を実現させたい？

もしエヴァ夫人が敵側だと仮定し、味方を装ってアデルに近づいているだけで、最終的な目的はやはりルクレチア嬢とチューザレの結婚の実現なのだとしたら……アデルを他の家の貴族にしてやるという手前、界隈から追い出そうと考えている可能性もあるわけです。

エヴァ夫人は本当の味方？

では反対にエヴァ夫人が本当にアデルとチューザレの味方をしようとしているだけならどうでしょうか？アデルを他の家の貴族にした場合、本当にアデルとチューザレは手放しで恋仲になることができるのか。答えは否です！理由は、デラ・ヴァレ家との婚姻の制約にあります。結局チューザレかアデルのどちらかはデラ・ヴァレ家に嫁がなければいけない、これは確定次項なのです。それなのにアデルが他の家の貴族にでもなれば、必然的にテラ・ヴァレ家の婚姻するのはチューザレになってしまいます！もしかしたらこれこそがエヴァ夫人のねらいだったのかもしれません！

エヴァ夫人は身体的理由から言葉を発することができません。そだれけに余計に彼女の腹の内を読むことができませんでした。敵なのか味方なのか未だにハッキリいしません。

ただ、アデルが別の家の貴族になったとしても状況は全く好転しないのだけは確かです。エヴァ夫人の申し出をうけてしまえば、チェーザレの婚姻を回避するという目的も達成できないまま、チェーザレとアデルも離ればなれになるだけな気がします。

そうなると一番得をするのは、チェーザレとどうしても結婚したいルクレチア嬢だけですね。やはりエヴァ夫人はルクレチア嬢側の人間なのでしょうか。

【第20話】チェーザレがアデルの本性を暴こうとする！

アデルを庇って怪我を負ったチェーザレ。そんな彼が自分の傷の手当に任命したのは、専門医でもなんでもないアデルでした。アデルはチェーザレの鍛え抜かれた美しい肉体を見てたじろぎます。おそらくこれこそがチェーザレの目的だったのでしょう。チェーザレは、自分の肉体でアデルを誘惑し、彼女の本性を暴こうと考えたのです……。

【第21話】アデルの信念に触れたチェーザレは……

第21話では、アデルの本気の抵抗を見ることができます。女々しく泣き叫ぶのでもなく、許しを請うわけでもなく、信念をそのまま刃にしたかのようなアデルの抵抗の仕方は、迫力もあり美しいシーンでもありました。これまで女性に拒まれたことのなかったチェーザレは、アデルから拒絶されてますます彼女に興味を抱いてしまいます。

チェーザレはアデルの本当の性格を知らない

チェーザレは、アデルが貧困を抜け出して何とか貴族の仲間入りを果たそうと強かに目論み続けていると考えていました。確かにアデルの目的はまさにそれですが、だからと言って女の武器を使ってチェーザレを手籠めにしようとは考えていません。

自分を餌にアデルの本性を暴こうとするチェーザレ

アデルの性格をまだよく理解できていないチェーザレは、アデルの本性を暴くために、わざと自分の肉体美を見せつけたのだと考えられます。よほど自分の男っぷりに自信がないと、そんな作戦に出ようとは思えませんよね。

チェーザレはますますアデルを気に入ってしまう！

アデルの本性を暴いてやろうと彼女を押し倒して戯れようとしたチェーザレ。恐らく、女遊び的要素をアデルに求めようとしたのは事実です。しかし、予想に反して本気の抵抗心を見せたアデル。チェーザレに押し倒されて拒む女性なんてこれまでいなかったので、女性から初めて拒まられたチェーザレは、アデルにますます興味を抱いてしまったに違いありません。

チェーザレはアデルが自分を誘惑して肉体的関係を持ち、少なくとも孤児と貧困から抜け出そうとしているのだと勘違いしていました。貧困から抜け出すために貴族社会に飛び込んできた点は間違いありませんが、アデルはチェーザレを誘惑しようとはこれっぽっちも考えていませんよね。

現状ではチェーザレはアデルのことをオモチャとして見ていますが、この好奇心がいつ本気の恋愛感情に変わるのか楽しみで仕方ありません。そもそもアデルをデラ・ヴァレの貢物として育てているチェーザレですが、絶対にゆくゆくは手放せなくなりそうですよね。

【第18話】ルクレチア嬢を呼び出したチェーザレ

アデルが塔の上から突き落とされる大事件が起きた直後、チェーザレの部屋に呼び出されたのはルクレチア嬢でした。突き落とした女がルクレチア嬢の側仕えの女だったことから、今回の計画の黒幕がルクレチア嬢であることは明らかです。しかしルクレチア嬢は危機感を感じるどころか、チェーザレに呼ばれたことを喜んでいる様子で……！？完全に常軌を逸しているルクレチア嬢。果たして両者の間で何が語られるのでしょうか。

【第18話】結局は泣き寝入り！？ルクレチア嬢を裁けないチェーザレたち

犯人がルクレチア嬢であることは明らかでしたが、社交界や民衆に影響力がありすぎるルクレチア嬢の悪事を公にすればどんな波紋を呼ぶか分かりませんでした。そのため彼女に直接的な制裁が加えられることは控えられます。今回はチェーザレがルクレチア嬢に対して釘をさす程度に留まりました。アデルとしては腑に落ちないでしょうが、自分の状況と立場を理解しているアデルがそれ以上ルクレチア嬢に関して意見することはありませんでした。しかし一方では、計画に関与したルクレチア嬢側の人物が次々に始末され……。

フラヴィア・ロレダン夫人の処遇

フラヴィア・ロレダン夫人はルクレチア嬢に協力したとして、チェーザレ側から重い制裁を受けることになりました。正確には与えられた試練を乗り越えれば命は助けるという約束だったのですが、その試練の試練の内容は到底クリアできないほどの難題であり、死刑を宣告されているも同然だったのです。フラヴィア・ロレダン夫人は命を落とすことになるでしょう。

ルクレチア嬢の側仕えの女の末路

おそらく脅されてルクレチア嬢の悪事に加担させられていた側仕えの女ですが、最終的には遺体となって下水溝で見つかると言う悲惨な結末を迎えてしまいます。顔や腹部に多くの傷が残されていたことから、身元をわからないようにされて、かつ結果的にチェーザレが怪我を負った責任を問われたことがわかりました。まるで下々の者がルクレチア嬢の罪を肩代わりしているかのような結末となりました。

アデルは今後もルクレチア嬢から命を狙われ続けることになるでしょう。というのも、ルクレチア嬢を呼び出したチェーザレは、わざとルクレチア嬢が嫉妬するようにアデルとの仲を見せつけるのです。普通の兄妹にしては距離感が近すぎる2人の様子に、ルクレチア嬢は嫉妬心をさらに募らせていきました。今後は今までよりも過激な行動に出る可能性も考えられます。

チェーザレがこれほどルクレチア嬢を拒絶しているというのに、ルクレチア嬢はまったく折れることなくチェーザレの恋人の座を狙い続けている様子です。恋は盲目と言いますが、それにしてもルクレチア嬢の精神はあまりにも常軌を逸しています。

【第16話】チェーザレの上に何者かが降ってくる！？

最年少で議員の座を獲得したチェーザレを祝してパーティーが開かれていました。しかし、成功以外を体験したことのないチェーザレにとって、貴族たちの賛辞は耳障りにしか聞こえません。チェーザレは静かな場所に逃げてのんびりと星を眺めることにします。しかしその時、空から思いもしないものが降ってきて……！？

【第17話】命を狙われるアデル

空から降ってきたのはアデルでした！アデルはある人物に塔の上から突き落とされたのだと訴えます。その人物とは、ルクレチア嬢の側仕えの女。本格的にルクレチア嬢がアデルの命を狙い始めているのがわかります。その理由はおそらく、アデルを葬ることでチェーザレが自分と結婚するしか道がなくなるように仕向けるためです。しかし、ルクレチア嬢の目論見をしったチェーザレが黙っているはずもなく……！？

誰もがチェーザレの隣を狙っている

つい先日、チェーザレは隣国の皇帝即位にも協力していました。しかもこの皇帝はチェーザレの血縁者です。そして今回は最年少で議員の座まで手に入れます。ますます権力と影響力を高めていくチェーザレ。貴族令嬢たちにとって、チェーザレはまさに完璧な男です。

何としてもチェーザレと結婚したいルクレチア嬢

ルクレチア嬢は言え同士の制約がある限り、自分とチェーザレが結婚する未来は確実であると考えていました。令嬢として最高峰にいるルクレチア嬢はもちろん自分の器量でチェーザレを誘惑する自信もあったでしょうし、恋に発展することがなくても制約によって半ば強制的にチェーザレを夫に迎えることができると高をくくっていたはずです。それが唐突に表れたアデル（チェーザレの妹という設定）のせいで、まさか制約が自分とチェーザレではなく、アデルのほうに適応されるかもしれない未来なんて予想もしていなかったことでしょう。

アデルを塔から突き落とそうとしたのは、ルクレチア嬢の側仕えの女でした。側仕えの女はルクレチア嬢に言いくるめられて犯行に及んだと考えられますが、もし計画がうまくいったとしても側仕えの女は口封じのために始末されていたと考えられます。

自ら手を染めずに、部下たちを利用してアデルの命を狙ってくる姑息なルクレチア嬢。しかもそんなルクレチア嬢の魂胆はすでにチェーザレには丸わかりなのです。尚もチェーザレに恋心を寄せ彼の妻の座を射止めようとするルクレチア嬢は、作中で最もメンタルが強いかもしれません。もちろん、悪い意味でです。

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アデル・ビビ……貧民街の靴磨きから、ブオナパルテ家の末娘になった女性。

チェーザレ・ブオナパルテ……ブオナパルテ家の当主。自身の政略結婚を回避するために、アデルを妹として偽装する計画を企てる。

ブオナパルテ家……サントナール文化の中心ともいえる大貴族。