美食探偵　明智五郎・第36話のネタバレと感想｜ココハナ7月号

2022年「ココハナ」7月号に掲載されている「美食探偵　明智五郎」第36話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

パティシエの鈴木が目覚めると、そこはとあるホテルの一室でした。
マリアの姿はどこにもありません。

彼がマリアを探しに行くと、そこには優雅に朝食のオムレツを食べる明智の姿がありました。

明智の口から、マリアがもう戻らないことを告げられる鈴木。
さらに彼女が鈴木の殺人の罪を背負って、姿を眩ませたことを知らされました。

動揺する鈴木ですが、明智は続けて彼にいくつか質問をします。

1つめの質問は、"これから警察が事情聴取に来るが、嘘をつくのは得意か？"というもの。

この質問から、鈴木は明智が事件の全貌をすでに知り尽くしていることを察します。

過去を騙り始める鈴木。
彼は亡くなった妹にケーキを食べさせ続ける為に、しばしば明智の別荘を訪れていました。
それまであの別荘は無人で、鈴木が妹を懐かしむための秘密の場所だったのです。

しかし明智たちが別荘として利用するようになってから、妹があの家にいると思いこめなくなっていった鈴木はもう一方の小屋に通うようになります。
その小屋こそ、鈴木が死体を隠した例の小屋でした。

鈴木は、この小屋で今は亡き妹の幻影と何度も再会を果たしていました。
しかし自分がその想い出の小屋を、死体によって汚してしまったことをひどく後悔しています。

ここで明智から2つめの質問です。
"人を殺してしまったその手で、これからもケーキを作り続けることができるのか？"

鈴木は、黒い森のチェリーケーキに使う真っ赤なフルーツソースが血のように見えてしまい、ケーキ作りに支障を来していました。

柔らかいクリームもあの日殺してしまった女の白いブラウスに見えてしまい、どうしても殺人のあの瞬間を思い出してしまいます。

鈴木はケーキ作りを諦め、自主するつもりでした。

しかしその後、明智はどうせ自首をするならその前にケーキのレシピを自分のシェフに教えてやってほしいと打診してきます。

鈴木は明智への迷惑料として、その話を引き受けることに。

東京についた2人は、すぐに小林と合流します。
鈴木と小林は、ケーキ作りを始めました。

最初は淡々とケーキを作っていた鈴木ですが、しだいに小林の明るさに影響を受け、ケーキ作りを楽しむようになりました。
まるで、span style="font-weight: bold;">大きくなった妹と一緒にケーキを作っているかのような、そんな光に満ちた気持ちに駆られる鈴木。

その後、出来上がったケーキを皆で食べます。
鈴木は軽井沢にもどって自首をすると言っていましたが、彼が去った後いくら経っても彼の逮捕のニュースは流れてきませんでした。

鈴木はこれからもケーキを作り続けることこそが罪滅ぼしになるのではないかと考え、あの森の小屋で今もケーキを作り続けています。

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結局鈴木は自首しなかったみたいです。マリアにはこうなることがわかっていたのかもしれませんね。

それにしてもマリアは本当に読めない男です。いい人なんだか悪い人なんだかわかりません。明智もだからこそ彼女にうかつに手が出せないんでしょうね。

「美食探偵　明智五郎」はしばらく休載です！ 代わりに東村アキコ先生の「銀太郎さんお頼み申す」が次号から新連載スタートとのことでした！