【最新話(56話)更新】「やんごとなき一族」の全話あらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ LaLa

「Kiss」に掲載されている「やんごとなき一族」最新話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

いろいろありましたが、ようやく健太のホテル事業「みやまの湯」がオープン目前を迎えます。様々な文化な人が気軽に交流できることをテーマにした PR動画の効果は抜群。その影響は佐都のどて焼事業にも広がっていきます。夫婦揃って苦労をしながらも成功を掴もうとする佐都夫婦。

一方、明人のホテル事業にも美保子の育児にも暗雲が立ち込め始めます。ホテル事業の足りない予算のために明人は3億を持ちだしますが、さらに6億の不足が発覚。子供の湿疹に悩む美保子は子育てセミナーの席で精子提供者の男性に遭遇してしまいました。

2つの夫婦が歩む先が少しずつ見え始めてきてーーー⁉

健太のホテル事業も色々ありましたが、ついにPR動画が完成しました。日本でしか出来ない体験が出来るように日本らしさが全面に出ているのが健太の作った「みやまの湯」です。日本文化の体験はもちろんですし、相席がしやすい食事スペースや宗教面のフォローなど、色んなところに気が使われているのがすごく健太らしい設計でした。その気遣いはPR動画にも盛り込まれており、英語で作られた動画には佐都のどて焼きも盛り込まれています。その影響でなんと佐都のところにも注文がたくさん入るようになりました。

夫婦2人ですごくいい相乗効果ですよね。最初こそ、健太のホテル事業も、佐都のどて焼きも色々と深山の家の人たちからはチクチクと言われてきました。それは今も変わっていないのですが、2人が信じて頑張っている姿になんだか呆れているふりをしながらもちょっと深山の人たちも認め始めた感じもします。このまま事業が成功して、大団円な最後が見られるのでしょうか？楽しみですね！

美保子と明人もある意味、自分の信じる道を進んでいます。結果として2人とも深山の人たちには認められていますよね。 ラグジュアリーホテル事業に携わる明人には期待が大きくかけられています。ですが、その中身は有名デザイナーを採用したことによる、予算の大幅オーバー。本来ならそこで交渉をすべきなのですが、デザイナーとの契約が無くなることを恐れて、なんとそのオーバー分を明人は自腹で補填しています。これってバレたらただでは済まないどころか、ホテル事業、下手をすれば深山の家全体に影響が出る不正です。

そして、美保子もまたバレたらただでは済まない問題を抱えています。深山の血を継いでいない子供、圭斗の存在です。そのことがバレないように必死になるのはもちろんですが、幼少期のトラウマがある美保子は子育てに対して強迫観念のようなものを抱いてしまっている様子。そんな中でなんと美保子は精子提供者の男性と出会ってしまいました。この男性、ただの男ではない感じです。 これは美保子も明人もこの道の先に見えるのは希望ではなさそうですね。

続きを見るのが怖い展開ですね。健太と佐都は全く心配ありません。深山の人には反対されても、頑張って来たおかげで成功が見えてきました。しかし、美保子と明人はどうにもならない感じです。そろそろ戻れないところまで来ている感じがします。この先の美保子と明人が本当に心配でなりません。一家離散とかならないように祈りましょう！

無事に美保子は男の子を出産しました。祖父から一文字貰って、圭斗と名付けられた息子。父親の明人のホテル事業も順調ですし、一見美保子と明人夫婦は順風満帆に見えます。 一方、健太と佐都は新たな壁にぶつかりました。佐都の実家のどて焼きを販売するために会社を興した佐都。しかし、名家の嫁と社長業の両立はそこまで簡単ではありません。

周囲の反対を押し切って自分の道を進むことを決めた佐都と健太 周囲からのプレッシャーに打ち勝つための嘘で塗り固めた美保子と明人 二組の夫婦の行方はーーー⁉

どて焼きの会社を作ると決めた時、佐都も健太も困難を覚悟していました。しかし、その苦しみは想像以上だったようです。商品を販売する以上、納期と品質は保証しなければいけません。まだ社長になったばかりの佐都は従業員に強く出られずに、雑な仕事を許してしまい、品質は悪化。取引先が顔なじみということもあり、その甘えもあり、納期を伸ばしてもらいました。

それだけでも大変なのに、佐都には娘がいます。それもただの娘ではありません。名門、深山家の娘です。社長業で忙しくしていれば、いくら健太が手伝ってくれても、姑たちが口を挟んできます。他にも同じ名家のお嬢様や嫁たちに笑われたりもしました。それがわかっているから姑は佐都が働くことを許したんですね。 たしかに大変だと思い知れば、佐都も諦めるかもしれません。ですが、ご存じの通り、佐都はそんなことで諦める人ではないですよね。いい加減、深山の人たちもそれを理解して、とっとと手を貸してくれればいいのに、なんだか難しい世の中です。

さて、壁にぶつかっているのは佐都たちだけではありません。ついに深山家の跡取りとなる息子を産んだ美保子もまたある壁にぶつかりました。深山家の血を継いでいない待望の跡取りを生んでしまったという、つき続けなければいけない嘘の壁です。 そして、夫の明人もまた嘘の壁の前にいます。兄のご機嫌を取り、関係各所との関係を崩さないために作成した二重帳簿。これもまたバレればもういまの立場はチリと消えるであろう、高すぎる壁。

2人の壁が佐都たちのものと違うところは、超えた先にあるものが成功や成長ではないというところです。佐都たちの壁は乗り越えれば、深山の家から離れるだけの力を得られる未来がありますよね。しかし、明人と美保子の壁は乗り越えてはいけません。ただ崩れないように、壁の向こうにいる人たちに異変を気付かせないように塗りたくるだけです。どうか最後まで崩れないでいてほしいものですが、盛大な嘘というものは往々にして最悪のタイミングで崩れるもの。 崩れる前に美保子たちの手で壊すことを祈りましょう。

なんだか嫌な予感がしますね。たぶんですけど、佐都と深山家はまた対立すると思います。名家の嫁が働くなんて許さない深山家ですから、自分の力で稼ぐ楽しさを知ってしまった佐都とは必ず対立するはずです。ですが、それは佐都と健太なら乗り越えられる気がしますよね。 心配なのは美保子と明人です。どうか2人が最悪なところまで追い詰められないことを祈るばかりです。続きを見るのが怖い！でも見たい！

なんと佐都の実家が作ったどてやきはドバイでバカ売れ。しかもキリコからは追加で2000パックの注文まで入り、ついにどてやき製造のための会社設立まで決まります。 驚きながらも順風満帆な佐都たち、健太一家。

一方、明人と美保子もまた順風満帆でした。 待望の男児を出産した美保子は違和感のない我が子の容姿に精子提供のことを喉の奥に押し込み、明人もまた肝入りのホテルを成功させるために3億もの必要経費を誤魔化すことにしました。

正真正銘の成功へと進む佐都や健太たち、一方明人と美保子が進む道の先にあるのはーーー⁉

どてやきってすごく端的にいうとみそ焼きですから、決して見た目は良いものではありませんよね。しかし、一口食べてみると具材たちの旨味がたっぷり融け合い、独特な旨味を持つ味噌の味にそれがぴったり合う、まさに絶品と言える逸品です。どうやらこの素晴らしい味が海外でも認められたようです。やっぱり美味しいは世界共通の魅力なんですね。

今では世界中で日本食として認められている寿司も、実は生魚を食べる習慣があまりない海外では当初敬遠されていました。しかし、今ではそれぞれの国ごとに特色のあるオリジナル寿司が出るほどになっています。そう思うとどてやきも時間が経てば、寿司のように広く知れ渡るものになるのかもしれません。 もしもそんな夢物語が現実になれば、佐都が社長のどてやき製造会社は大儲け。深山の家なんて気にしなくて良いほどの財を築けるはずです。それどころか、深山家が佐都にすり寄るきっかけになるのかも？

深山家跡継ぎに指名された父とその妻から生まれた父の跡を継げる男児が生まれた。しかも、父の事業は有名デザイナーを招いて設計された超高級ホテル。それが成功すれば、家に莫大な利益を与えます。 という感じで、字面だけ見れば、美保子や明人もまた順風満帆ですが、皆さんご存じのように美保子と明人の現状は仮初でしかありません。

美保子の産んだ子供は明人の子どもではなく、明人との間に子どもが出来ないことに焦った美保子が裏から探した精子提供者との間に生まれた子ども。DNA鑑定をすれば簡単に明らかになってしまいますし、生まれたばかりではわからなくても、成長するにつれて明人とは似ていないことに気付かれてしまうかもしれません。無事に男児を産んでもまだまだ美保子の綱渡りは終わりそうにありません。

そして、明人も高級ホテルの事業を任されてはいますが、これもまたハリボテ。著名なデザイナーから提示された必要経費は5億。取締役会がそれに頷くはずはありませんが、そんなことをデザイナーに伝えれば、またデザイナーを下りると言い出しかねません。そこで明人は経費を誤魔化す行動に出ます。その額、およそ2億。この事実を知るのは明人の部下として働く男性の1人ですが、周囲の人が気付かないはずがありませんよね。 お互い細い今にも切れそうな綱の上を歩く美保子と明人夫婦。このまま大丈夫でしょうか？

身の毛もよだつ展開ですね。佐都たちの成功は本当に嬉しいですが、気になるのは美保子たちです。あまりにも危険な綱渡りを誰にも気付かれないように続ける2人。それは佐都たちも一時期そんな感じもあったような気がしますが、佐都たちと美保子たちが違うのは周囲に助けてくれる人がいるかどうか。早い内に正直に全部話してしまえば、傷も浅く済むと思うのですが、どうなってしまうのでしょうか？

大介からお腹にいる子の父親に疑いを向けられた美保子。強気に出ることでなんとかその場を乗り切りますが、そんな時お腹の子どもが男の子だとわかりました。誰もが大喜びする深山家。しかし祝いの場で明人の暗所恐怖症が明らかになり、当主圭一は怒り心頭。結局その場には、明人と美保子だけが残されました。

恐怖症に怯える自分を献身的に支えてくれる美保子に、改めて共に生きて行こうと覚悟を決める明人。
一方、美保子はこれ以上騒ぎを大きくしないために大介のサロンをホテルに入れてもらうために必死で––––––⁉

なんとか大介の追及を逃れることが出来ましたね。低姿勢で出ていたらそこを大介に詰められて、これからもそれをネタに脅されるところでした。

強気に出たことで追及を躱し、さらにお腹の子の父親が明人だと思い込ませることに成功しています。しかし、問題はそれだけじゃありません。お腹の子が男の子だとわかり、喜んでいる深山家ですが、生まれてきて、成長したら必ず明人とどこか違うところが出てくるはずです。

今はまだお腹の中でその容姿はわかりませんが、いつかは真実が明らかになりますよね。美保子はそれまでずっとこの恐怖と向き合っていくのでしょうか？その先にあるのは命を賭けた長すぎるつり橋であることは間違いありません。

妻、美保子の説得を受けて、明人は大介のサロンをホテルに誘致することを決めました。そのために明人は反抗する幹部陣に大介のサロンからも賃料を受け取ると約束しています。

ですが、美保子からサロンの誘致が決まったと報告を受けた大介はタダでサロンを開けると思い込んでいる様子でした。この齟齬は大きな嵐の原因になりそうですよね。

美保子のお腹の子の父親を疑っている大介はサロンの誘致を条件に口を閉ざしています。しかし、そこに莫大な賃料が掛かるとあっては大介の機嫌を損ねるかもしれません。さて、これから先、無事に美保子は出産を迎えられるのでしょうか？

一難去ってまた一難という感じですね。妻を信じることにした明人ですが、美保子はお腹の子の父親がバレないように必死です。暗所恐怖症という弱点を認めてくれる美保子をそれだけの理由で信じるのは危険すぎますよね。これからの深山家はまだまだトラブルに見舞われそうです。

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