嵐士くんの抱きマクラ・第22話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜別冊フレンド

「別冊フレンド」に掲載されている「嵐士くんの抱きマクラ」第22話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

旅行の後、嵐士とともに家へと帰った宙。緊張した面持ちで嵐士との関係を告げた宙は今まで抱えて来た苦悩を語ります。幼い弟たちのために母代わりをしたいという家族を大事思う自分と嵐士を愛している自分の間で苦しむ宙に、父とカナタは今まで宙に頼り過ぎたと後悔しました。

そして、嵐士は宙が幸せになるために自分も家族に入れて欲しいと子供用ピアノの前に座ってーーー

宙の家族は、早くに母を亡くしたことを乗り越えて、今まで支え合って生きてきました。父は大黒柱であり、仕事に明け暮れ、家事や育児を手薄になりがちな状況で、宙とカナタは手分けして回しています。決して楽な生活ではありませんが、天真爛漫な父と真面目なカナタ、しっかり者の宙、そして家族のムードメーカーでもある弟たち、5人で幸せに暮らしていました。 それでよかったはずなのですが、宙に恋人が出来て、悩み始めてしまったのは宙が母代わりとしてこの家族を支えてきたからではないでしょうか。

家族のために仕事に励む父は息抜きにと飲みに行くことがあります。持ち前の気前の良さもあり、奢ってしまうこともあったため、宙は食費の工面にカナタと頭を悩ませたことが何度かありました。そして、カナタも宙に背中を押してもらったこともあり、空手に励んでいます。そのせいでどうしても手が回らない家事は宙が担っています。

宙にとって家族のために家事や育児をすることがなんの負担にも思わなかったのは一重に家族が大事だからです。だから、今まで父やカナタは宙に甘えて仕事や空手に没頭することが出来ていました。しかし、宙に新しく大事なものが出来たことで、宙が悩みます。家族を取るのか、恋人を取るのか。宙はすごく苦しかったと思いますが、家族としてみんながみんなを支え合う形を考え直すきっかけになってよかったですね。

嵐士が結婚まで考えていると言ったときは驚いてしまいました。ですが、家族がこれまで宙に頼りきりだったことに気付いた後の嵐士の態度で、嵐士が何を考えているか、わかった気がします。

宙が悩んでいたのは家族のためを思って、家にいるようにすると嵐士と居られる時間が減ってしまう。逆に嵐士との時間を優先すれば、家族のために使える時間が減り、結果として弟たちに寂しい思いをさせてしまいます。だから、宙は嵐士と別れて、家族のために時間を使うと決心しましたが、今回の旅行でやっぱり嵐士への恋心を捨てられない自分に気付いて、苦しんでいましたよね。

でも、その解決策はすぐ近くにありました。 嵐士の言う通り、嵐士も家族になったら、家族か嵐士か、なんてどっちを選べばいいのか悩む必要はなくなります。弟たちとアニメのテーマソングで盛り上がっていた様子から嵐士は弟たちともいい関係が築けそうですし、将来のことを考えれば、家族と恋人が仲いいのは嬉しいですよね。 これでもう宙は悩む必要が無くなりました。これからの2人はどうなるのでしょうか？楽しみです！

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以前、宙が嵐士に別れを告げたときはどうなるかと思いましたが、最高の形で着地しましたね。家族と一緒に過ごす楽しい時間の中に、大好きな恋人がいる。そんな幸せな空間がこれで出来上がりました。こんな幸せな時間がずっと続いて欲しいですが、最終回までもう少し。これからどんな物語を見せてくれるのでしょうか？