生徒死導・第35話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「生徒死導」第35話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

好敵手の突然の死

場面は亜由美の回想シーンです。

親の介護のために引っ越しを余儀なくされる丸内。当然、晴信も亜由美もこれには納得できませんでした。しかし、丸内は亜由美を晴信に託し、転校する旨を2人に伝えてきました。

このことで亜由美は自分の本当の気持ちにようやく気づき、放課後に丸内に告白。タイミングの悪いことにそれを聞いていた晴信は、大きなショックを覚えます。

しかし、晴信が亜由美のことを振ったことで、晴信が激昂！丸内に殴りかかりますが、勝負は試合に持ち越されます。

翌日。晴信は今日の試合で丸内に勝利した暁には、亜由美に告白するつもりでいました。しかし、そんな晴信に信じられない知らせが届きます。

なんと、丸内は隣のマンションの家事で取り残された子供を助けるために、命を落としてしまったのです。

なぜ丸内は亜由美を振ったのか

そもそも亜由美を取り合っていたはずの晴信と丸内。しかし、引っ越しするとなると亜由美と付き合えたとしても遠距離恋愛になってしまいます。しかも引っ越しの理由は親の介護です。これからヤングケアラーとして背負う者が大きくなっていく丸内は、亜由美のことまで守れないと考えたのかもしれません。

亜由美を晴信に託す

そこで丸内は、恋敵の晴信に亜由美を託すことに決めたのでしょう。不本意ながら晴信に亜由美を任せると言うことは、丸内は心の中では晴信のことを認めているし、信頼をおいている証拠だとも言えます。

好青年のあっけない死

丸内の死はあまりにもあっけなく訪れました。35話では家事の描写はいっさいなく、ただ亜由美や晴信に丸内の死が伝えられただけでした。実際の友人というのもこうやって唐突に訪れるものなのかもしれませんが、それにしてもあまりにも丸内の死があっけなさすぎて虚無感を感じました。

実際のマンガを無料で今すぐ読みたい方は電子書籍サイトの無料ポイントを使用するのがおススメ！

亜由美はようやく自分が丸内のことが好きだと気づいた矢先に、火事で丸内を失ってしまいます。恋に気づいた瞬間に好きな人がいなくなってしまうなんて、これほどの喪失感はないでしょう。

残された晴信と亜由美がくっついたとしても、2人の中には一生丸内の死が心の傷として残るはずです。付き合ったとしてもぎこちなさが残ってうまくいかないかもしれません。

逃げそこなった小さな子供を助ける為に火事の中に飛び込むなんて、丸内らしい最後だなと感じました。おそらく亜由美も同じことを思っているでしょう。しかし、だからといって彼の死を受け入れられるわけはないでしょうが……。