身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される・第21話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミック

「マガポケ」に掲載されている「十字架のろくにん 」第167話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

ジーンの慈悲が明らかに！

狼藉者の正体はヴェルナー＝ゾルダルプルグ。ジーンに領土を燃やされた領主でした。彼は自分の領土の再生を放棄し、復讐に燃えてしまった哀れな男だったのです。

それを聞いたクラリスは、ジーンが敵方の領土を燃やすことによって、ゾルダルプルグ家の領地を騒動の収束後に田畑が再生しやすいように配慮していたのだと気づきます。

さらに、ジーンは王に頼んで、ゾルダルプルグ家に対して援助の準備をしていたのだとか。しかし、ヴェルナーはそれを聞いてもジーン隊のことを信じませんでした。

ジーンはそんなヴェルナーを容赦なく連行します。自分の慈悲が全て無駄になったというのに、ジーンは顔色一つ変えず、職務を全うします。

辺境伯と呼ばれ、一見すると冷徹そうなジーン。クラリスだけが、ジーンの中にある人間味あふれる優しさを知っているのでした。

責任を感じるクラリスだったが……。

ジーンは、焼畑農法を知っていたクラリスのことを褒めてくれました。しかし、自分のせいで騒動が大きくなってしまったと責任を感じるクラリスは、褒められたとしてもバツが悪くて仕方がありません。自信を喪失しかけているクラリスでしたが、ジーンの言葉で元気を取り戻した様子でした。

ジーンがクラリスに惚れたきっかけが明らかに

ジーンがクラリスを初めて見たのは、一年前に開かれた王宮の夜会でした。そこでは使用人の一人が体調を崩しているにも関わらず、上司は彼に厳しく仕事を言いつけ、貴族たちはそんな使用人を厄介がっていたのです。誰も使用人を気遣う様子がない中、クラリスだけは、使用人の体調を気遣っていたのだそう。ジーンはおそらく、そんな優しいクラリスに一目惚れをしてしまったのでしょう。

クラリスが夜会にきていた理由

いつもなら派手好きな姉の圧力によって、留守番を強いられるクラリス。そんなクラリスが珍しく夜会に来ていた理由は、父親がクラリスを厄介払いするためでした。父親は、なるべくクラリスを高く買ってくれるような貴族を夜会で探していたのです。そんな経緯で参加した夜会で、まさかジーンの目に留まるなんて、クラリスは思いもしていなかったことでしょう。

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冷徹そうなジーンですが、本当は人一倍、他人を慈しむ心を持ち合わせています。敵対する領地に対しても慈悲の心を忘れないジーン。彼こそ人の上に立つべき人間と言えますね。

復讐心に燃えて領地の再生や領民の支援を怠ったヴェルナーのような人間は、本来は領主になるような資格はないように思えます。

ただ、今後ヴェルナーが焼畑農法によって再生しつつある自分の領土を目の当たりにすることができれば、ジーンに対する思いも大きく変わっていくことでしょう。場合によってはジーンの良き同盟になってくれる可能性もあります。