林檎と蜂蜜walk・第55話のネタバレと感想｜クッキー

2022年1月26日発売の「クッキー」3月号に掲載されている「林檎と蜂蜜walk」第55話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

ある日、子供たちの幼稚園で事件が起こります。

公園へピクニックに行く時間。
先生は子供たちに、隣の席の子と手を繋ぐようにと指示を出しました。

愁真は何の疑問もなく、自分の隣の席のアビーと手を繋ごうとします。

しかしアビーは愁真のことを拒否。 "日本人が嫌いだから、日本人なんかと手は繋がない。"と言い捨ててきたのです……。

自宅にもどってきた愁真は、どことなく様子が変でした。

それに気がついた歩は事情を聞こうとします。

するとそれに代わりに答えたのは朱鞠でした。
愁真が幼稚園でアビーに手を繋いでもらえなかったことを話し、愁真は日本人だからという理由で嫌われていることを打ち明けます。

このことに衝撃を受ける歩と朋生……。
差別のない社会は確かに理想ですが、現状ではそれが綺麗事にすぎないことを肌で感じ取ります。

せめて子供の内だけはそんな理不尽な思いをせずに過ごしてもらいたいと思う歩たちですが…。

翌日、再び幼稚園で事件が。

愁真がお弁当を食べていると、昨日手繋ぎを拒否してきたアビーが話しかけてきました。
なんとアビーは愁真が食べているゴボウを木だと言い、"日本人は木を食べるから汚い。"とからかっかってきたのです。

愁真はせっかく母親が作ってくれたお弁当をけなされて、涙をこらえながら我慢していました。
しかしそれを見ていた朱鞠は、我慢することができずアビーに何とかわからせようとし始めます。

ゴボウをアビーに差し出し、"食べたらおいしいから食べ物だってわかるはずだ！"と無理矢理食べさせようとし始めたのです。

このことがきかっけで、歩たち両親とアビーの母親が幼稚園に呼び出されることになりました。

そこで明らかになったのは、アビーの日本人嫌いは母親の言動や行動を見て真似ていたということです。

アビーは本当は愁真と手を繋ぎたかったけれど、そうすると母親が悲しむから、あえて嫌う素振りをとっていたのでした……。

そして更に発覚したのは、カフェを経営するアビーの母親は、自分のカフェの向かいに店を開いた日本人のことを嫌っていたという事。

彼女の日本人嫌いは、自分の生活を脅かされるかもしれないという「恐怖」からくるものだったのです。

朋生は、何人だとしてもイイヤツ悪いヤツはいるし、それは実際に話してみて自分の目で判断すべきことだとやんわりとアビーの母親を諭します。

朋生の言葉でのおかげでアビーと愁真、そして両親たちは和解することができました。

この国では未だに差別的な考えが完全には拭えていません。
自分の人種や色などについて考えなければならない日が、子供たちにもいつか訪れるかも。

しかしその時までは、アメリカ人でも日本人でもない……ただの「私たちの子」として純粋に天真爛漫に生きてほしい。歩はそう願うのでした。

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考えさせられるストーリーでした！
子供の差別的な考えは親からゆずるもの…という話ですね。

まだまだ小さいうちは母親の言葉が子供にとっての全てだったりするので…子供も親の態度や言動を見て真似てしまうのかもしれません。

親がお手本にならなければいけないというのがよくわかるお話でした…。

涙を堪える愁真が可哀想すぎてもらい泣きしてしまいました…。

林檎と蜂蜜walk・第56話のネタバレと感想｜クッキー5月号

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