鬼獄の夜・第170話のネタバレと感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「鬼獄の夜」第170話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

とある貧しい村。
ボロ切れを纏った人々は、突然現れた大勢の貴族と兵士たちの行列を見て、不安そうな表情をしていました。
行列が赴く山は現地の人の間では、禁足地として立ち入ることを禁じられていた山だったのです。
山の洞窟には"オハギ様”と呼ばれる神が住んでいると言われており、その怒りに触れると祟られると言い伝えられていたのでした。

村の人たちは不安と恐怖に駆られますが、相手が役人では物申すこともできずただただ行く末を見守るしかありません。

山の中にある小さな神社には、陰斗と身重の紫蝶が身を潜めていました。
紫蝶はすでに臨月を迎えており、お腹が大きくなっていつ陣痛がきてもおかしくない体になっています。

山のふもとの里の子供たちは、時折こっそりと紫蝶に会いに来て彼女と他愛ない話をしたり水遊びをしたりしていました。
一見して穏やかな時間が流れているようにも見える光景ですが、紫蝶はそんな中で得体の知れない胸騒ぎを感じています。

紫蝶は不安を拭い去ることができずに、やはり子供は山を下りて産みたいと陰斗に進言しました。
ここは神社でもあるから、お産の穢れは本来憚られるはずだとも言います。（当時はお産による血が穢れをもたらすと言われていました）

陰斗は、神社の者には話をつけてあるから大丈夫だと紫蝶を説得しました。
さらにこの国は二柱の兄妹から産まれ、人間は皆女の腹から産まれてくるのだから、お産が穢れだというのなら神も人も皆同罪だと狂乱めいた表情で語ります。

紫蝶はもはや陰斗の言うことに従うほかありません。
最初こそ子を宿したことを後悔し、どうにか流産しないかと願った夜もありましたが、思い起こせばもしここで自分がこの命を奪ってしまえば「利己で産み出し利己で殺す」というまさに桔梗と同じ行いをするも同義なのです。

紫蝶は、母と同じ過ちを犯すことだけはしたくありませんでした。
自分のような思いを子供にさせてはいけないと、強く感じるようになっていったのです。

紫蝶はたとえその腹から生れ出た者が人の子でなかろうとも、自分だけは我が子を愛し通すことをすでに胸に固めていました。

その夜紫蝶が胸騒ぎで寝付けずに目を覚ますと、なぜか陰斗が身を起こして周りを警戒していることに気が付きます。

直後、簾を突き破って一本の矢が陰斗たち目掛けて放たれました！
しかし陰斗はその屋をなんと素手で掴み取り襲撃を防ぎます。

陰斗は驚く紫蝶を自身の後ろに下がらせ、不敵な笑みを浮かべながら"お久しゅうございます。"と言い出しました。

破られた簾の向こうに現れたのは、かつての育ての親・右大臣でした。

出産を目前に、京からの追手に見つかってしまった陰斗と紫蝶。
果たして二人の運命や如何に……。

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臨月を迎えた紫蝶ですが、ちょうどこのタイミングで右大臣の追手が追い付いてきてしまいました！なぜこんな小さな村の神社にいることがバレてしまったのでしょうね？まぁおそらくは、神社の者が通報したのではないかなといったところではないでしょうか……。周りの誰も信じられない中で、右大臣から逃げ続けるというのは最初から無理なことだったのかもしれませんね。

それにしても山に住んでいる「オハギ様」という存在が気になります。鬼に関係する存在なのでしょうか。

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