鬼獄の夜・第176話のネタバレと感想｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「鬼獄の夜」第176話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

完全に顔無し鬼と化してしまった陰斗は、桔梗の命令に逆らうことができずに我が子に手をかけようとします。

しかし、それを紫蝶が黙って見過ごすわけはありませんでした。
彼女が今自分の命よりも優先しているものは、我が子の命です。

我が子がこの混沌としたこの世に産まれ落ちてしまったことを嘆きつつも、それでも紫蝶は我が子が生きながらえることを望みました。

共に生きることは叶わなくてもいい。
子が生きることを望まなかったとしても、それでも我が子に生きていてほしい。

紫蝶は、自分の欲望を露わにします。

陰斗の欲望は、実の姉への恋心。
桔梗の欲望は陰斗への執着。
そして、紫蝶の欲望は我が子が生きながらえることです。

紫蝶は呪物を手に取り、呪いを上書きします。

鬼とは、人間の欲望が呪いへと変化して産まれる異形。

鬼が産まれるということは、必ず強い欲望を抱いた生贄が必要でした。
鬼化を果たすと生贄たちは、鬼の対としてバケモノと化します。

桔梗もまさに今、陰斗の対としてバケモノになろうとしていました。
その姿はヘビのような鱗を持つ巨大な異形です。（いつぞやのエリカの本体の姿にそっくりでした）

しかし、なぜか桔梗の身体はボロボロと朽ちて行ってしまいます。

紫蝶が呪いを上書きしたせいで、桔梗の呪いが消え失せ、鬼の対が紫蝶に切り替わったのです。

紫蝶は我が子を生かすために生贄となり、最強の鬼と永遠の時を過ごすことを決意したのでした。

その後、赤子は魑筮一族によって流刑の里へと託されます。
この流刑の里は、元々は陰斗の屋敷の使用人たちが集められた里でした。

実は陰斗の使用人たちは、皆殺しにされたわけではなかったのです。

しかしこの地には定期的に鬼が出没し、里の者は度々犠牲になっていました。

里では次第に、鬼に対して生贄を捧げる習慣が定着してきます。

紫蝶は自分の父でもあり最愛の人でもある陰斗が、顔無し鬼として幾千もの生贄たちを犯し食い荒らしていくのをずっと傍観していました。

しかし紫蝶は彼が元々誰だったのか、そして自分が一体何者なのかを忘れてしまっています。

その忘却は、桔梗が最後の力を振り絞って産み出した呪いによって成されたものでした。

時は現代に戻り。

全てを思い出した紫蝶は、この世にもはや未練などありませんでした。
呪いが暴かれ、司馬一族はこれで潰えることとなります。

紫蝶が空へ旅立とうとすると、そこには人間だった頃の陰斗と桔梗が自分を待ってくれているのが見えました。
紫蝶は2人の元に駈け寄ろうとします。

しかし途中で、幼い司馬太一を発見。
紫蝶は、司馬の手を引き連れてやります。
4人は、仲睦まじい様子で成仏していくのでした。

美空が目覚めると、なんだか恐ろしくも切ない夢をずっと見続けていたような気持ちに駆られます。
彼女は傍で寝ていた灰原にすり寄り、再びまどろむのでした。

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これにて平安編は完結になります。さらに次回が鬼獄の夜の最終回です！ 正直なところを言うと、平安編のほうがダントツでおもしろかったです！ここからが本番だったって感じですね。そしてまた現代編のほうを読み返したくなっちゃいました。エリカを見る目が180℃反転しそうですね～！

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