初めて恋をした日に読む話・第40話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜ クッキー1月号

2022年11月26日発売の「クッキー」1月号に掲載されている「初めて恋をした日に読む話」第40話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

センター試験が目前！由利やエトミカの緊張感が最高潮に達する

もうすぐ今年が終わろうとしていました。受験生たちの緊張はピークに達しています。しかし、由利もエトミカもいい具合に仕上がりつつあり、あとはいかに本番で平常心を保てるかという問題のみを残しているだけでした。

順子の怪我もすっかりよくなり、彼女は生徒たちを見守ることに徹します。ここまでくると順子が生徒たちにできることはほとんどありません。

予備校の帰り道、由利は順子の手の甲にキスを施しました。さらに由利は、合格発表の後に必ず迎えに行くと順子に約束をし、去っていきます。

順子は由利の温もりが残る自分の手の甲に、愛おし気にキスをするのでした。

順子が出会った“ある受験生”の話

作中ではセンター試験の模擬試験が開始され、順子は監督官を務めることになります。順子はここで、受験のストレスで自傷行為に走る女生徒と出会うことになります。

女生徒は試験中に見るからに様子がおかしく、体が震えて精神的にも不安定な様子でした。女生徒は持っていたシャーペンを自分の手に刺して正気に戻ろうとしたようなのですが、いち早く彼女の異変に気が付いた順子がすかさず手を出し、代わりにシャーペンを掌で受け止めます。

模擬試験後、順子はその女生徒に声をかけ、自身の受験期の辛い思い出の一端を語りました。おそらく順子はこの女生徒と過去の自分が重なって見えてしまい放っておけなかったのでしょう。

ちなみに女生徒は母親と東大に受かるという約束を交わしており、そのプレッシャーに悩んでいるようでした。母親に期待されすぎていた順子の受験期と状況がかなり似ていますよね。

“受験を苦に自殺”したある生徒の話

順子の実家では、母親がおせちの準備をしていました。しかし、何気なく流していたテレビから、「受験を苦に男子生徒が自殺」というショッキングなニュースが流れてきます。それを見た順子の母親は動揺しておせちをぶちまけてしまいました。

おそらく順子の母親は、過去に自分が順子に期待しすぎてしまっていたことを悔いているのでしょう。もしも自殺した男子学生が自分の娘だったら……という恐怖が頭に浮かんだのかもしれません。

それはどうやら父親も同じだったらしく、追い詰められる順子を心配しつつも、パートに出てまで娘にいい大学を受験させようと頑張っている母親のことを止めることもできず、今ではそのことを悔いているのだそうです。

こうしてみると順子の家族はそれぞれが互いのことを想いすぎてから回ってしまっただけに思えますね。順子ももともとは「母親の期待に応えたい」という理由で勉強を頑張っていたわけですから。

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今回はストーリーそのものはあまり進みませんでしたが、順子や由利たちの緊張感が最高潮まで高まっているという雰囲気がよく伝わってくる回でした。というのも、由利と順子の会話があまりにも少ないし、そもそも由利は順子とあまり目を合わさないほどに受験勉強に集中しているんですよね！

ところでエトミカもかなり成績があがったようですし、恋のほうもちょっと進展があったっぽいです。

作中の時系列はすでに大晦日に入りました。いよいよ年が明けます！次回はセンター試験の様子が描かれるかもしれません！