山田家の女・20話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜別冊マーガレット2024年5月号

「別冊マーガレット」2024年5月号に掲載されている「山田家の女」第20話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

順風満帆の中思わぬトラブルが三葉を襲う？

仲のいい友達、大好きな彼氏、自分の帰りを待ってくれている家族。三葉は今、幸せの最中にいました。

しかし、龍之介との交際を家族に打ち明ける前に、母親が人づてに龍之介の存在に勘付いてしまいます。家に挨拶に来るように言う母親です。

もちろん龍之介はビビりつつもそれに応じるのですが、家族には、龍之介と三葉が夜にこっそり家を抜け出して会っていることもバレていて……！？

間違ったうわさを聞いて

凄んだ表情で「彼氏を家に連れてこい」と言い出した母親でしたが、人づてに聞いた話が「三葉が黒くてデカい男と一緒にいた」というなんとも中傷的な話だったため、三葉の彼氏が危ない男かどうか一目見る必要があると判断したようです。

基本的には三葉を信用してくれている母親

最初は怪訝そうな顔をしていた母親も、やはり基本的には三葉のことを信頼しているらしく、龍之介を目の当たりにしても、とやかくいうことはありませんでした。3姉妹の中で一番バランスのいい三葉に関して、母親は特に心配してることは何もないようです。ここで口を出してきたのは、母親ではなく、意外な人物でした。

長女の一笑の想い

一笑は、三葉が「友達と勉強をしてくる」と嘘をついて夜な夜な龍之介と会っていたことを咎めてきます。3姉妹の中で自分が母親と共に家族を支えなければいけないと責任感を負いながら家族をフォローし続けてきた一笑にとって、男を理由に三葉に嘘を疲れれたことは、相当なショックだったようです。

バラバラな性格の3姉妹

長女の一笑は真面目すぎてろくな男性経験がなく、次女の二奈は逆にいい加減で男遊びが激しすぎます。その中間が三葉といったところでした。3人の姉妹は性格がまるでバラバラです。だからこそそれぞれの行き方があるというもの。しかし一笑にはそれが理解できないらしく……彼氏を作っていつかは結婚して子育てをするという三葉の大切な夢を「くだらない」と貶してきます。もしかしたら一笑は、三葉を心配する半面、恋愛経験もなく自由も少なかった自分の人生を肯定するために、三葉の青春を否定してしまっているのではないでしょうか。

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まるで性格の違う3姉妹ですが、一笑は心のどこかで「三葉には自分のように真面目に生きてもらいたい」と考えていたのかもしれません。長女としてのプレッシャーを分かち合える誰かが欲しかったのでしょうね。

次女の二奈ちゃんがあれだけいい加減な性格だと、長女の一笑が余計にプレッシャーを感じてしまうのは無理がなかったのかも……？

しかし、だからといって三葉の「幸せな家庭を築く」という夢を貶すのは、さすがにやりすぎです。