【第37話更新】『その品格に反抗を』のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミック

「めちゃコミック」に掲載されている「その品格に反抗を」の全話あらすじ・感想まとめです！

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

一触即発のデミアンとヨハネス王子

首都スワンにて音楽鑑賞をするクロエとデミアン。そこへ、どういうわけかヨハネス王子が現れます。

クロエはすぐに立ち上がって挨拶をしますが、デミアンは全く席を立とうとしません。なかなかに肝が据わっているデミアンです……。

ちなみにデミアンとヨハネス王子はいとこ同士。王権が絡む若い男子のいとこ同士なんて、ろくな関係ではありません。

どことなく会話の節々が攻撃的なデミアンとヨハネス王子。デミアンに話しかける王子の表情は、顔芸か？と言わんばかりに嫌味に溢れていました。

一触即発の両者ですが、果たしてデミアンはちょっかいをかけてきたヨハネス王子をどうあしらうのでしょうか！

王子を全く敬わないデミアン

やたら偉そうなヨハネス王子ではありますが、実は国王の病状が回復しないことで自分の権利が危ぶまれているという背景があります。偉そうな割にはそこまでの脅威を有していないというのがヨハネス王子の真の姿なわけです。

デミアンがそんなヨハネス王子の下手に出るはずがありません。ましてや王室とデミアンは現在、対立関係にあるわけで……。

自分の権力を誇示しておきたいヨハネス王子

国王の病状の関係で、ヨハネス王子は自分の権力が揺らいでいる自覚があるようです。今回、音楽会という公の場に姿を現わしたのも、周りに自分の権力を誇示したかったからでしょう。もしかしたらデミアンがいる情報を聞きつけて、自分の方がデミアンよりも上だと貴族たちにアピールしたかったのかもしれません。

もしそれがヨハネス王子の思惑だったとしたら、今回はヨハネス王子の目論見が大きく外れる展開になります。

クロエを先に返すデミアンの思惑は？

一触即発の音楽鑑賞会の後、デミアンは用事があるらしく、クロエを先に駅へと向かわせました。なんてことはない平凡なシーンでしたが、デミアンが裏工作が得意な人間であることを知っている読者からすると、「クロエを先に帰して、その間デミアンは一体何をしているのだろう？」と疑ってしまうシーンでした。

ティセ領行の最終列車に乗り遅れた2人は、ベルディエへ向かうことにしたようです。次回はクロエの故郷を散策する2人の姿が拝めそうですね。

デミアンは相変わらず口足らずで愛情表現の下手な人間ですが、クロエはそんなデミアンにますます惚れこんでしまっています。

早くグレイが何かしらのアクションを起こしてほしいところです。3角関係が見たいというのもありますが、このままクロエがデミアンの悪事を一切知らずにデミアンに惚れこんでいけば、真実を知った時のショックが大きくなりそうだからです。悲しむクロエの姿はもう見たくありません。

デミアンが再びクロエに恩を売る！？

デミアンが真昼間からクロエをホテルに誘ったのかと思われましたが、本当の行先はホテルの1階にあるカフェでした。

拍子抜けするクロエを、ホテルに行くと期待でもしていたのかとからかって見せるデミアンです。ムキになるクロエの表情が非常に可愛らしい……。こうして見ると2人は本当に仲睦まじい夫婦のように見えます。

街で偶然鉢合わせた2人でしたが、どうやらデミアンは郵便局で電報を出していた様子。電報の宛先はクロエの父親・ベルディエ子爵宛てだそうです。

実は、結婚の持参金の代わりにデミアンがベルディエ子爵に要求した森で、最近、金鉱が見つかったのだとか。しかし、ベルディエ子爵は金鉱の利益を一切欲しがらないというのです……。

デミアンは、金鉱の利益を半分譲渡するとわざわざ手紙を送ったのだと言います。

デミアンの親切心にクロエが涙

黙っていれば金鉱の利益は全てデミアンのものになってもおかしくはありませんが、デミアンはあえてベルディエ子爵に利益を分け与えると提案したのです。クロエはこの話を聞いて涙を流して感謝します。

金鉱発見は本当に偶然なのか？

金鉱が見つかった森は、デミアンのほうから要求した土地です。もしかしたらデミアンは以前からこの土地に金鉱があることを知っていたのではないでしょうか？ベルディエ子爵が欲のない人間であることをいいことに、クロエに恩をうるために、わざわざ金鉱を所有物にして分け前をクロエの父親に分け与えると言い出した可能性も0ではありません。

クロエの心を掌握するためなら何でもするデミアン

なにせデミアンは、クロエの命の恩人になるために、クロエにわざと殺人の濡れ衣を着せた男です。今回の金鉱の話も、もしかしたらデミアンがクロエに恩を売るためにずっと前から仕組んでいたことなのかもしれません。

クロエに対する殺人の濡れ衣事件のことがあるため、読者視点からだと基本的にデミアンの善行に全て裏があるのではないかと勘繰ってしまいます。

しかし、クロエはデミアンのことを疑うこともなく、ますますデミアンの虜になってしまうんですよね。橋の上でキスをして未来永劫の愛を誓ってしまうクロエなのでした……。

完全に流れはデミアンが掴んでいます。しかしここで思わぬダークホースが登場！詳細は明らかになっていませんが、どうやらデミアンの血縁者が、この後のストーリーを盛り上げてくれる予感がします！

また、デミアンの本性に気づいているグレイの今後の同行も気になる所です！

グレイがバイス将軍の元で働くことに？

バイス伯爵がボロを出したことにより、グレイはデミアン公爵がクロエの心を掌握するために、わざとクロエに殺人の濡れ衣を着せた事実を知ってしまいました。

このままクロエをデミアン公爵のいいようにさせるわけにはいかないグレイ。何を考えているのか、バイス伯爵に仕事を斡旋してほしいと申し出ます。

グレイが陰謀の全てを知っていることに気づいたバイス伯爵も、このままグレイを野放しにしておくことができないと考えている模様。おそらくグレイはこの後、バイス伯爵の元で職につくことでしょう。

一方クロエは、デミアンにますます夢中になっており……？

グレイの気も知らずデミアンにますます夢中になるクロエ

クロエはデミアンにますます夢中になっていきます。表面上ではデミアンにツンツンしてはいますが、隠れてデミアンの顔写真が描かれた切手を購入するなど、まさに溺愛の状態です。デミアンもクロエの心が自分に夢中になり始めているのを感じ取っている様子で、少し調子に乗り始めてきた様子でした。

デミアンも調子に乗ってクロエをホテルに誘う？

街中でもお構いなしに仲良さげなデミアンとクロエ。デミアンは唐突に、クロエをホテルに誘います。このホテルがどういった需要のあるホテルなのかはよくわかりませんが、エントランス付近で男女がはしゃいでいたのを見るに、もしかしたらカップル御用達のホテルなのかもしれません。この時代にもこういったホテルがあるんですね……。

ホテルはフラグの可能性も？

このタイミングで唐突にホテルに入る流れになるなんて、若干強引な気がしないでもありません。もしかしてこのホテルを経営しているのがバイス伯爵で、グレイがホテルのスタッフとして新しく勤めている……なんて可能性はないでしょうか！？

デミアンの本性を知ったグレイが何かしでかす気がしてなりません。城を追い出された後にデミアンの陰謀を知ったとあって、グレイはかなり無念だったことでしょう。

バイス伯爵の元で働くことになりそうなグレイですが、バイス伯爵からしても内情を知っているグレイはかなり厄介な存在になってしまいました。

下手をすればグレイが始末されてもおかしくはない状況です。ただ、グレイも馬鹿ではないのでみすみすやられる前に、クロエに何らかのアクションを起こすはず。

何にせよ、グレイが動くことによってクロエがデミアンの謀略の全てを知ることになりそうです。デミアンが自己中心的な人物であることを知ったクロエは、今のようにデミアンに夢中になれるでしょうか？

グレイがデミアンの策略の真相を知る！？

クロエはデミアンの気持ちを直接確かめることにしました。するとデミアンからは甘い言葉が返ってきます。すっかりデミアンに惚れなおしてしまうクロエです。

一方、ティセ公爵の城を追い出されたグレイは、途方に暮れていました。職探しのために駅にいると、声をかけてくる人物が。バイス伯爵です。

バイス伯爵は親切にグレイに話しかけてきましたが、どうにもうさん臭さが拭えません。職を失ったグレイに修道院の仕事をあてがおうとしてくれますが、デミアンと繋がりがありそうなバイス伯爵の話に乗るなんて、グレイはどうしても気が進みませんでした。

グレイはここで、バイス伯爵にかまをかける形で、デミアンの陰謀の真相を確かめてみることにします。

「愛」か「支配欲」か

「私を愛しているか？」というストレートなクロエの質問に、デミアンは意外にも真面目に答えました。とはいえ最初はその質問を鼻で笑っていましたが……。デミアンは、クロエのことを愛しているかどうかについて、「クロエを自分の物にしたいという感情が愛というなら愛している」というニュアンスの言葉を返しました。クロエはこれを「愛している」と言われたと受け取ったようですが、果たしてデミアンが抱いている感情は本当に愛情なのでしょうか？

愛する者を危険にさらしてまで手に入れようとしたデミアン

デミアンがクロエを愛しているとするなら、クロエをわざと危機的な状況に陥れてクロエの心を掴もうなんて自己中心的な発想を抱くでしょうか？読者目線で見れば、デミアンが抱いているのは愛情ではなく、独占欲や支配欲に近い感情な気がしてなりません。

グレイがデミアンを許すはずがない

結果的に、グレイはデミアンが「クロエの心を掴むために、クロエにわざと殺人の濡れ衣を着せて、それを自分が法廷で救って芝居を打った」事実を知ることになります。一度はデミアンにクレイを託そうと思ったであろうグレイですが、このことを知ったからには、何が何でもデミアンとクロエを引き離そうとするに違いありません。

愛しているのかどうかを即答せずに鼻で笑ってくる時点で、クロエはデミアンのことを疑った方がいいのではないでしょうか。おそらくクロエの中では「デミアンにこう答えてほしい」というものがあり、愛しているとストレートに答えられたとしても、腑に落ちない点があったのだと思われます。

偶然か意図的か、デミアンはクロエが最も欲しがっている回答をしたと言ってもよいでしょう。こういうところは本当に抜け目のない男性です。狙ってやっているのか、本心なのか、いまだにデミアンの真意が掴めません。

デミアンがクロエに甘い理由は……？

デミアンがグレイにした行為を許せないクロエ。グレイの肩を持ちつつ、あからさまにデミアンに対する不満の意を表します。

クロエの反抗的な態度を受けてもデミアンは対してクロエのことを叱りませんでした。どことなくクロエに甘い気がするデミアンです。

しかし、クロエはそんなデミアンの考えが読めず、困惑していました。あのデミアンが自分のことを愛しているはずがない。クロエの固定概念はなかなか崩れません。

また、グレイを追い出した件は、デミアンに対する信用を一気に失い、クロエはデミアンに対してあらゆる意味で疑心暗鬼になっていました。

それでもデミアンは、やたらとクロエに構おうとしてきます。デミアンの本心が気になってしまったクロエは……。

デミアンの嫉妬心が厄介すぎる

結果的にグレイは城から追い出されてしまいました。過ちを犯したことに対する責任を取らされたというより、グレイとクロエが親しいことが単純にデミアンの気に障っているだけな気がしてなりません。そんな理由でグレイが追い出されたのだとしたら、クロエはいたたまれないことでしょう。

クロエはデミアンの本心に気づかない

デミアンがクロエに執着しているのは確かです。なにせ、デミアンはクロエ自身を投獄の危機に晒してでも、クロエの心を掌握しようとしたほど、傲慢で強欲な男なのですから。しかしクロエは未だにそんなデミアンの裏工作に気づくことは一切ありませんでした。

「私のことが好き？」

女性が交際中の男性に対してよくする質問ですが、クロエは同じような質問をデミアンに対してしていました。なんとも乙女なシーンです。クロエがこの質問をしているということは、心のどこかではやはりデミアンに対する好意が芽生えているのだと考えられます。

事情を知らなければ嫉妬深いデミアンと、素直になれないクロエのぎこちない夫婦の姿が微笑ましいところですが、デミアンが実は自分のことしか考えていない最低な男であることを知っている読者からすれば、微妙な展開が続いています。

クロエ騙されないで―！って何度も叫びたくなってしまいました。しかもデミアンは本当にグレイのことを追い出してしまいましたし……。

これまで影ながらクロエのことを守ってくれていたグレイですが、これでは本当にクロエがデミアンにいいようにされてしまうばかりです。正直、グレイに戻ってきてほしいですね。

グレイが城を去る！？

グレイ・ウィルソンが離職を申請！グレイは表向きは「覗き魔」のレッテルを張られたままでした。そのため巷では、グレイが城に居づらくなったのだろうと、誰も彼の離職に疑問を抱かなかったようです。

しかし「グレイがクロエを庇うために汚れ役を担ってくれた」という真相を知っているクロエは、彼を引き止める為に必死にグレイの行方を捜します。

その頃、デミアンはグレイの小屋を訪ねていました。どうやらデミアンは今すぐにでもグレイを領地から追い出したい様子。

しかし、どうしてもデミアンを信用できないグレイは、本当にクロエをデミアンに任せていいのだろうかと疑心を抱いている様子。その気持ちは、デミアンに対する反抗心として現れて……。

恋敵を城から追い出す

どうやらグレイは、裁判後に離職を申請するようにデミアンから命じられていた様子。どこまでも裏工作に抜かりのないデミアンです。クロエの心を自分だけに振り向かせたいデミアンからすれば、使用人といえどグレイは恋敵になります。城から追い出そうとするのは当然の行動かもしれませんが……。

あくまでも自分の手は汚さず

それにしてもクロエを助ける為に汚れ役を飼ってくれたグレイに対し、城から追い出すなんてあまりにもひどい仕打ちです。しかも表向きはグレイのほうから離職を願い出たような形に仕立てて、完全にグレイが「覗き魔のレッテルに耐えられなくて自ら城を出た」と思わせるのにぬかりがありません。

クロエが真相に気づくことはあるのか？

第31話では、先日行われた裁判が「デミアンがクロエの心を掴むために、わざとクロエを窮地に陥れて自らの手で救う」という茶番劇が真相であったことがわかりましたね。しかしクロエは子の真相に気づかぬまま、デミアンのことを命の恩人だと思い込み、愛を深めていってしまいます。クロエがもし真相に気が付けば、デミアンに対する愛は一気に冷めるでしょう。

自分勝手で使用人をまるでゴミ扱いするデミアン。やっぱりデミアンはクロエに相応しい男ではありません。グレイにもっと頑張ってほしいところですね……。グレイは本当にこのまま城を去らなければいけないのでしょうか。

せめてクロエが裁判の真相に気が付けば、デミアンの立場が多少悪くなるので、グレイの首が繋がる可能性もあります。

ただし裏工作にぬかりのないデミアンには、今のところ隙がありません。グレイが勇気を振り絞ってクロエに真実を話す以外、デミアンの悪事を暴く手立てはないように思えます。

夫婦の愛が深まっていく

クロエとデミアンの距離間は急激に縮まっていきました。2人は所かまわず愛し合うようになっていきます。

大抵はデミアンが唐突にクロエを尋ねて行為を迫っているようですが、嫌がらずに応じている様子から察するに、クロエもまんざらではないのかもしれません。

愛し合う姿を誰かに覗かれている気がしても、デミアンはクロエを愛することをやめませんでした。とはいえ、屋外で夫婦の営みに没頭する2人の姿は、目に余るところがあります……。

使用人やメイドの間でも、2人の関係性の変化は話題のタネになっている様子です。

そんなある日、クロエは使用人からある噂はなしを聞かされます。その話はクロエにとって衝撃的すぎる内容だったらしく……！？

騙されたままのクロエ

夫婦仲が急激に進展しています。やはりきっかけは、デミアンがクロエを庇って王室と対立したことにあるのでしょうか？その件に関する真相は、デミアンがクロエの心を掌握するために裏工作をしていたわけなのですが……クロエは真相に一切気づく様子がありません。デミアンに騙されたまま、クロエはデミアンに対する愛を深めていってしまいます。

デミアンが嘘をついた理由

おそらくデミアンは悪意があってクロエに嘘をついたわけではないと思われます。単純にクロエの心を奪うためには手段を択ばなかったというのが正しい表現でしょう。欲しいものを手に入れるためには何でも利用してしまう性分が、この先クロエとの夫婦関係に吉と出るか凶と出るか、見物です。

クロエがデミアンの謀りに気づいたらどうなる？

いくら気を引くためとはいえ、クロエの命が危険にさらされるような展開に事態を促していったデミアンの罪は想いです。クロエにバレれば一気に信頼を失うことでしょう。クロエを救出する自信があったとしても、まず妻であるクロエに嘘をついて騙した行為そのものと、デミアンに一切の罪悪感がないのは、大問題です。

クロエに容疑がかかった原因を作り出したのは、デミアンだったんですね。いくら気を引くためとはいえ、最低すぎます。読者からデミアンに対する評価はガクッと下がったことでしょう。

しかもデミアンは自分の願望を叶えるために「クロエを騙す」「グレイに覗き魔の濡れ衣を着せる」「部下のバイスの手を汚す」と、他人を巻き込んでしまっています。

人の上に立つものとして、とても褒められた行為ではありません。一度はデミアンに対して行為を抱いたクロエだったとしても、この件の真相が明るみに出れば、一気にデミアンに嫌悪感を抱くのは間違いないでしょう。

デミアンの真の企みが明らかに！やっぱり最低な男だった……！？

人殺しの濡れ衣を着せられたクロエでしたが、デミアン（ティセ公爵）が庇ってくれたことで命拾いをしました。しかしこれにより、デミアンは王室と真正面から対立することになってしまいます。

クロエは感動していました。なにせ、デミアンは王室と対立してまで自分の命を救ってくれたのです。以前はデミアンのことを横暴で冷徹な男だと認識していたクロエですが、その認識が徐々に変化しつつあります。

デミアンに対する気持ちが大きく変わったクロエは、自らデミアンの部屋に赴き、妻としての責務を果たそうとします。

しかし、実はデミアンには裏がありました。クロエに容疑が掛かった原因は、そもそもデミアンが作っていたのです！デミアンはクロエの心を掌握しようと裏工作をしていたのでした。

イザベラの死に関する証拠

イザベラを毒殺した真犯人は、王室の侍女に間違いありません。しかし、残念ながら証拠は掴めませんでした。侍女を捕まえさえすればデミアンは「証拠がない」ことを利用して、ある計画を思いつきます。

クロエの命を救うことで心を奪う作戦

デミアンは、クロエの鞄に薬瓶を仕込むよう部下のバイスに命じていたのです。つまりデミアンは、クロエに容疑がかかる状況を自ら作り出しておきながら、裁判の場でクロエの命を救ってやる素振りを見せたのでした。デミアンはクロエの心を掌握するために、イザベラ毒殺の事件を利用したのです。

騙されたクロエは……

デミアンに騙されたとも知らず、クロエはデミアンに対して恩を感じてしまいます。以前はデミアンに対して憎しみの念すら抱いていたクロエでしたが、今となってはデミアンに対する感謝の気持ちで胸が溢れているクロエです。

つまり、デミアンはクロエを振り向かせるために、わざとクロエの命を聞きに晒したということになります。これをクロエ本人が知れば、以前よりもいっそうデミアンに対する嫌悪感を抱くことでしょう。

しかし、残念ながらクロエはデミアンの企みの真相に気が付きません。それどころか、デミアンとクロエは夫婦として急激に距離を縮めていきます。

まさに、デミアンの思うつぼです。デミアンの企みのせいで覗き魔としてのレッテルを張られたグレイがあまりにも可哀想すぎます！

ティセ公爵が激昂！裁判は大混乱に！

裁判にて。ティセ公爵は、事件当時、自分はクロエと共にいたと証言しました。法廷はその言葉を疑います。

するとティセ公爵、グレイを証人として法廷に召喚しました。グレイはティセ公爵に有利な発言をします。

グレイの証言によって法廷は混乱し、判決は10日後に持ち越されることに。しかし、それに激怒したティセ公爵は、ついに王室に対して反抗心を露わにして……！？

グレイの証言

グレイは、事件のあった夜、ティセ公爵とクロエが一緒にいたところを目撃していると証言しました。しかし当然、法廷は見ていたならなぜ今まで黙っていたのかという疑問を抱きます。これいについてグレイはグレイはとんでもない回答を……。

ティセ公爵とグレイが口裏を合わせている

事件当時、ティセ公爵とクロエが一緒にいた現場を目撃したグレイは、2人が口論をした後に倉庫で夫婦の秘め事をしていたと証言したのです。今まで黙っていた理由は、覗き魔としての罪を免れるためでした。しかし、グレイが本当に覗き行為をするなんて考えにくいですよね。おそらくティセ公爵とグレイは口裏を合わせて、ティセ公爵のアリバイを作っているのでしょう。

法廷は混乱！判決は持ち越しに……！？

最終的に法廷は、判決を10日後に持ち越すと言い出しました。つまり、その間クロエは容疑者として10日間も身柄を拘束されることになるのです。これに激昂したティセ公爵は、ついに法廷や王室に反論しはじめます。

王室の正義が問われる

ティセ公爵は、裁判の場において、クロエは王室によって濡れ衣を着せられていると訴え始めました。しかも証拠まで突き付けて法廷を混乱の渦に陥れます。このことがあってから、使用人たちの間でもヨハネス王子がイザベラを利用してティセ公爵の殺害を企て、その罪をクロエになすりつけようとしたという噂が立つようになりました。もはやティセ公爵と王室は完全に対立したも同然の状態です。

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ティセ公爵の男気が溢れる回でした。ただ、いくら使用人とはいえ、グレイの尊厳を傷つけてまでアリバイの証言を行った点については、気持ちのいい展開ではなかったかもしれません。

これについてはクロエも同意見のようで、ひたすらに覗きまの罪を着せられたグレイの処遇を心配している様子でした。クロエは本当に心の優しい女性ですよね。

ラストページではクロエがティセ公爵に気になる発言をします。果たしてクロエはティセ公爵に何を話したのでしょうか……！