名探偵 耕子は憂鬱・最新9話のネタバレと感想｜花とゆめ7号

2021年3月5日発売の「花とゆめ」7号に掲載されている「名探偵 耕子は憂鬱」第9話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

名探偵 耕子は憂鬱・第9話のネタバレ

爆発までは残り10分…！ しかしここで自白をしてきた悪徳探偵は…なぜか3人！？

熊鳥・北海・倉造の3人は名乗り出たはいいものの、爆弾解除用の数字は知らないし、夫人を殺したのも自分ではないと証言します。

 

そこで耕子はまず、3人に夫人からのヒントが書かれたメッセージカードの提示を求めました。

熊鳥のヒントは「宵野千代子（よいのちよこ）を思い出せ」。 宵野千代子とは熊鳥が追っていたある事件の容疑者の娘です。 彼は千代子を騙して「これを持っていれば父親の無実を証明できる」と事件の証拠を千代子の鞄に入れさせ、彼女の父親を無理やり犯人に仕立て上げたのでした。 父親は取り調べ中に心臓発作で亡くなり、残された千代子は自ら命を絶ってしまったのだそうです。

倉造のヒントは「徳川十五朗（とくがわじゅうごろう）を思い出せ」。 倉造はある日、大物政治家に呼び出されて事故死の偽装を依頼されます。 （倉造が呼び出されたとき、ホテルのベッドには裸で横たわる女性の姿とバスローブを羽織った大物政治家の姿がありました。） 偽装した事故の罪を被せた相手というのがその政治家の秘書にあたる徳川十五朗だったのです。 彼は逮捕されキャリアを失い、自殺の道を辿ったと倉造は語ります。

北海のヒントは「星出純江（ほしいですみえ）を思い出せ」。 星出純江は凶悪な性犯罪者の被害者でした。 北海は彼女が受けた性犯罪をネタに本を書き出版したのです。 本はほぼ実名で事細かに事件をつづった問題作として世に知れ渡ることとなりました。 星出澄江はその後、どこかの崖で身投げをしたと北海は語ります。

 

[chat face="piso20191230144045.png" name="めめこ" align="left" border="none" bg="red"] 以上が現段階で出そろったヒントと情報です…。 ちなみに耕子が夫人から与えられたヒントは「くまちゃんかわいいですね」のみ。 この3人とはえらくヒントの内容が違います。 さらに草刈山だけはヒントを提出していませんね。

耕子はここで草刈山が星出純江の身内だと唐突に指摘し始めました。 彼女は草刈山の左手の生傷を指摘。 さらに夫人のメイドが左手薬指に怪我をしていること、夫人自身の薬指にもテーピングが施してあったことを指摘し始めます。

3人が手に傷を追っていること…耕子はこのことから「この3任は何らかの契約をかわした仲間同士であり、傷は“血判の痕”なのではないか」と推理します。

このことを指摘された草刈山はあっさりと耕子の推理を肯定しました。

なんと…草刈山の本名は星出。 自殺をした星出純江の実の兄だったのです…！

さらに傍で倉造の解放をしていたメイドの名前は徳川喜子…彼女は徳川十五朗の妻！

花柳夫人は宵野千代子の祖母でした…。

つまり、草刈山・花柳夫人・メイドの3人は、愛するものを死に追いやった悪徳探偵に復讐すると誓った仲間同士…！

 

悪徳探偵3人の罪は明らかとなりましたが、彼らはやはり爆弾の解除コードに微塵も心当たりがないと話します。

爆発まではあと3分。

これ以上何も推理が思い浮かばない耕子は、ついにぺたんと床に膝をついてしまいました。

そんな彼女を鼓舞するのは犬上。 “まだ3分もある”と話す彼は、耕子が冷静に推理できるように彼女を落ち着かせ、彼女の潜在能力を引き出そうとします。

犬上によって3人の被害者の死にある共通点を見出した耕子。 なんと3人はちょうど1年前に同じ岬で命を絶っていたのです。

解除コードは4桁の数字―――もしかしたら3人の命日が答えなのではないか…！

しかし3人の悪徳探偵たちは自分が死に追いやった人間の命日を覚えていませんでした…。

耕子は花柳夫人のとある言葉を思い出します。

“あの子より一秒たりとも悪徳探偵を長く生かしておきたくない”

それはつまり、彼らに孫の命日を一秒でも超えさせたくはないと解釈することができます。

つまり解除コードは明日の日付、11月21日の「1121」。

耕子は探偵たちのかわりに爆弾に数字を打ち込みます！

残り時間あと僅かのところで、無事に耕子は爆弾の解除に成功！

 

その後、悪徳探偵たちは法の裁きを受けることとなりました。 さらに花柳夫人は死を装っていただけで実は生きており…。

被害者遺族の3人は記者会見を開きます。 星出は北海がしたのと同じように3人の悪徳探偵の悪事と今回の事件のことを本に書いて出版する予定だと発表。

花柳夫人は今回の事件を解決してくれたのはぬいぐるみを持った小さな女の子だったと会見で話しました。 花柳夫人は彼女に思いを馳せながら、耕子はこれからきっと日本一の名探偵になる女の子だと穏やかに話すのでした。

 

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名探偵 耕子は憂鬱・第9話の感想

星出・メイド・花柳夫人の3人は、愛するものを死に追いやった探偵が誰なのかをすでに知っていました。 つまり解除用パスワードが「1121」であることをこの3人は最初から知っていたわけなんですよね。

どうやらこの3人は、「悪徳探偵たちが罪を認め死に追いやった相手の死を生涯背負って生きようとしているなら…彼らの命日をきちんと覚えいたのなら…生き残ってもいい」と考えていたようです。

命日を覚えていなかったら、彼らを巻き添えにして自分たちも死のうという覚悟があったようですね…。 とくにメイドさんは倉造が死の間際まで恐怖する姿を目に焼き付けるために今回の事件に参加したのだそうです。 つまり倉造はおろか自分さえも最初から生き延びようとは考えていなかったということですね…コワイコワイ。

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