違国日記・第44話のネタバレと感想｜FEEL YOUNG 3月号

2022年2月8日発売の「FEEL YOUNG」3月号に掲載されている「違国日記」第44話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

慎生の部屋の布団を片づけにきた朝。

ふとパソコン画面を見ると、書きかけの小説の一部が移っています。
そこには主人公の叫びなのか、どこにも行けないという台詞が何度も繰り返し書かれていました。

小説の主人公ルビーは、砂漠のような場所をさまよっていました。
"どこにも行けない……。"その言葉をひたすらに連呼しながら。

いよいよ声も出しにくくなって身体も思うように動かなくなっても、最後の瞬間までその台詞を繰り返すルビー。

突然彼女の首がグラリと動き、その体は四肢と首がまるで組み立て式のオモチャのようにバラバラになって床に崩れてしまいます。

現実世界では慎生が頭を抱えていました。
開始予定だった『魔術使いシリーズ番外のルビーの物語』は、構想が行き詰って延期となってしまったのです。

ふと見ると夜原からメッセージが届いていました。
いち読者として再開を楽しみにしているという温かいコメントに、慎生は元気をもらってしまいます。
そこに描かれていたルビーのラフ絵を、ちゃっかりと保存する慎生。

小説の中の主人公と心の中で会話をする慎生。

どこにも行けないのか、とルビー。
慎生はどこに行きたいのだと尋ねます。

ルビーは帰りたいと慎生をまっすぐ睨みつけました。

しかし、慎生はそれはもう書いたとそれを一蹴。

ルビーは帰りたいんだ！と食らいつきます。

長いこと椅子に座ったままストーリーを考える慎生。
ハッと明暗が思いついて、それをメモして壁に貼り付けます。 慎生が思いついたのは新キャラの登場です。

ふと"新キャラの見た目は、夜原の絵で見たいキャラにしようかな……。"と不純な動機でキャラ作りをしかける慎生。

すると後ろのほうで声がしました。
どうやら知らない間にえみりが来ていたようです。

朝とえみりは、"もし自分たちが小さな子供ならどんな本を勧めてくれる？"と慎生に尋ねてきました。

この瞬間、慎生の中で何かが吹っ切れます。

小さくても今からでも、読ませたい本は山ほどある。
いつからだってなんだって読める……どこへでも行けるしなんにでもなれるんだ……そう思わせてくれる本はたくさんある。

そう語る慎生。

その後、まるで呪文のように「どこにも行けない」と繰り返ししていた慎生の仕事用のパソコン画面は「どこへ行こうか？」とどこか清々しい言葉に置き換わっているのでした。

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なんとも抽象的な回でした！雰囲気で読むみたいな感じで……。
絵の密度も会話の密度も薄目なのに、なんだか質量の思い読み物を読まされた気分になりました～お腹いっぱいです～♪

なんだか綺麗に収まってしまっただけに次話の展開が全然読めませんね。
新展開なのかな？何にせよ楽しみです♪