違国日記・第48話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜FEEL YOUNG

「FEEL YOUNG」に掲載されている「違国日記」第48話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

病弱で1学年遅れて高校に入学した、姉の実里は現実主義でした。一方妹の槙生は小説の世界にのめり込み、姉が病院に行っていることさえ気付かないほどの趣味人間。

そんな2人の姉妹は、常にすれ違ってきました。もう姉が亡くなってしまった以上、その関係を改めることはできませんが、姉の娘である朝を見ながら槙生は姉と過ごした日々を思い出します。

血がつながった姉妹でも趣味趣向や得意不得意、考え方などなにもかも違います。他人だから当然ですが、実里と槙生は結構正反対だったようですね。 他人との繋がりを意識しながら一般的に普通と言われる人生を歩んできた実里にとって、物語の世界にのめり込む妹の槙生は不思議で不可解で異質に見えたのかもしれません。そんな槙生のことが理解できず、距離を置いてしまいました。

そこで槙生から距離を詰めれば、また姉妹の関係は違ったかもしれませんが、結局実里の死によってその距離は空いたまま、今も埋めることが出来たかさえわからない状態です。 でも、なんだかこの姉妹はそれでよかったような気がしませんか？わかりあえないからこそ、距離を取り、でもなんとなく感じるお互いの存在。そんな気の置けない楽な関係もあって良いと思います。

朝の質問に槙生は、きっと上手くやれないというような意味合いの言葉を使っていました。ただ、その言葉は文字書きらしく難解で、聞く人によっては上手くやれると取れることも出来る言葉です。 姉の実里は小説にのめり込む妹の槙生を心配していましたが、実は槙生の本が初めて刊行されたとき、驚いたような顔をしていました。それに、いま朝が読んでいる日記を書くときに傍らに置いてあるのは槙生の新刊。

距離は遠かったかもしれませんし、わかりあえなかったかもしれませんが、どこか実里は槙生のことを気にしていたんではないでしょうか？そして、実里の娘である朝の面倒を見ている槙生もまた姉の実里を気にしているような気がします。 もしも、槙生が記憶を持ったまま過去に戻ったら、もう少し2人の関係は違ったのかもしれませんね。

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なんだか人間関係について考えてしまいましたね。すれ違ったまま、終わってしまった実里と槙生の姉妹関係。どこかで修正するタイミングがあったのかもしれませんが、もしそうだったら今の未来はないですよね。人間関係って正解がない分、悩み続けるしかありません。過去に戻ったら上手くできるなんてことあるのでしょうか？

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