【第16話更新】『真綿の檻』の全話あらすじ（ネタバレあり）・考察と感想｜最新話から最終回まで

「コミックシーモア」に掲載されている「真綿の檻」第16話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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祈里の母親の過去

病室で、祈里の母親が自らの過去を語っています。

実父からも夫からもDVを受けていた祈里の母親は、それまではただ男の言いなりになるだけで、決して反抗することもなく、ただただ世界に絶望していました。

しかし、そんな母親の暗闇のような世界に、一筋に光が差し込みます。それは、祈里を出産したことです。母親は祈里を守るために、初めてDV夫に立ち向かいます……。

なぜ暴力夫と結婚したのか

母親は暴力を振るう実父から逃れる為に、何度も家出を繰り返しており、そのたびに知らない大人の男を便りにしていました。母親の実家は立派な家だったため、近所では途端に“名家の娘の非行”が噂になったのです。実父はそんな祈里の母親を厄介払いするために見合いを受けさせますが、その相手は名手の息子でありながら女性に暴行を働く常習犯という問題のある人間だったのでした。

母親の生き甲斐は祈里の存在だけだった

実父からも夫からも毎日のように憂さ晴らしの相手をさせられていた母親は、人生に絶望していました。思考を停止させて苦痛に耐えながら、自分が静かに息を止めるのをひたすら待ち続けるような毎日を生きていた母親でしたが、そんな中で祈里を出産した母親は、生まれて初めて“生き甲斐”と“自分の存在意義”を見出すようになったのです。

娘の恋を邪魔した理由

母親はDV夫から全力で祈里を守り抜き、祈里を立派に育てていきます。母親にとって、祈里の存在は世界の全てでした。一見すると子供想いな母親に見えますが、悪く言えば娘に完全に依存しきっている母親とも言えます。そんな中で娘の恋人の男が登場すれば、仲を引き裂こうという考えが過ぎってしまうのも、無理はないかもしれません。しかし、実際にそれを行動に移す母親はそう多くはないでしょう。

文字だけのネタバレでは伝えきれないほど、ショッキングなシーンが満載の回でした。特に、産後まもない母親が拒んでいるのにも関わらず、無理矢理生処理をしようとする父親の醜態は目に余るものがありました。

ただし、このシーンから母親の逆襲が始まります。これまで無抵抗だった母親が、我が子の為にDV夫に立ち向かう姿は見物です。

普通なら生々しいシーンになりそうなところですが、作品のシリアスな雰囲気も相まって若干のホラー感も演出されており、寒気がするほどの描写と展開でした。今話はぜひ、漫画を購入して、その独特の雰囲気を味わっていただくことをオススメします！

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