黒教師と暮らします・第40話のネタバレと感想まとめ ｜Love Jossie

「LoveJossie Vol.94」に掲載されている「黒教師と暮らします」の最新話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

同居人たちの看病のおかげで、すっかり元気になった鏑木。そんな彼の勤めるカフェにやってきた栞は、京極と周になんでも頼んでくださいと、メニュー表を叩いて見せます。端材で作った商品が売れたので、栞は浮かれていました。そんな栞を窘めながら面倒を見ている京極を遠目に見ながら、鏑木はもったいないと呟きました。

有能な京極ならもっと出来ることがあるはず。京極は栞の面倒を見ているせいで、その可能性を潰しているように鏑木には見えました。しかし栞を支えることは、京極にしか出来ないと自信満々に言う周。その言葉にそんなもんかと納得しながら、苺大福を買いに行くという栞たちを鏑木は見送りました。

"友達がいて安心した。"京極達と楽しそうに話す姿に、鏑木に友達がいたと楓は感心していました。1人でカフェを切り盛りする楓。鏑木がここで働くことを決めたのは、彼女がきっかけです。

自立していて気ままに生きている楓は、まるで警戒心の強い野良猫に似ていました。彼女の代わりに商店会の集まりに出席したり、オリジナルフレーバーを作ってみたり、少しずつ鏑木は楓と距離を縮めています。それでもきっと楓は、自分がいなくなってもなにも思わないはずです。

考え事をしている鏑木は楓が転んだ音を聞きつけて、すぐに手を差し出しました。しかし、その手を取られることはありません。

触れられなかった手に鏑木が思うのは母親のこと。泣いている母親を励まそうと差し出した苺は、母の助けにはなりませんでした。苺を受け取った1ヵ月後、両親は離婚しました。 あの日から自分がなにをしても世界は変えられないことを思い知った鏑木。

そんな鏑木がシェアハウスに戻ると、栞が苺大福を持ってきました。"イチゴ好きですよね。"自分の好物を当てられた鏑木は、手の上にある苺大福を見つめます。

"ヒーローになれないぼくは、ここにいないほうがいい。" 両親が離婚してから人との繋がりが怖くなった鏑木に、楓も栞も京極も周も、それ以外の全部はあまりにも重すぎる「荷物」になってしまいました。 "早く自分を知らない場所に行かなくちゃ。"鏑木は焦りにも似た感情を感じていました。

鏑木の気持ち、ちょっとわかる気がします。 なんにも上手く行かないときとか、1人で大勢の人の中にいるときとかふと不安になるときがありますよね。結構そんな感情から助けてくれるのは家族や友人、恋人など関係が深い人の存在だと思います。でも、鏑木はそういう人たちを作らないようにしてきました。 栞がどうにか繋ぎ止めてくれればと思うのですが、不安ですね。 大丈夫でしょうか？

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