オフィーリアが公爵家を離れられない理由・第44話のネタバレと感想｜comico

「comico」に掲載されている「オフィーリアが公爵家を離れられない理由」第44のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

結局、両親の命を奪おうとしていたのはオフィーリアでした。

しかし実際に両親が亡くなった原因は、オフィーリアが施した爆破魔法のせいではありません。
両親が事故に遭った直接の原因は、オフィーリア以外の人間が施した馬車の車輪への細工です。

結果的には自分が事故の直接の原因を作ったわけではないにしろ、オフィーリアは両親がこの世を去る結果になってしまったことを悔やんでいました。

彼女は母親を憎んで殺したわけではありません。
母親を愛しているからこそ、娘である自分が金と色欲に塗れた彼女の人生に終止符を打ったのです。

アレクサンダーも、オフィーリアの胸の内を察していました。
"本当はまだ母親を愛しているのだろう？"と尋ねるアレクサンダーの言葉を、オフィーリアは否定しませんでした。

オフィーリアは母親を失ったことに、少なからずショックを憶えていました。
そのため当時は、自分以外の何ものかによって車輪に細工が施されていたことについて深く追及することができなかったのです。

疑心よりも後悔の念が先に出てしまったオフィーリア。

彼女は、母親と共に死ぬことができなかった自分に対しても後悔の気持ちがありました。
母と共に逝った相手が自分ではなく公爵（アレクサンダーの父）であったことに対しても、後悔と嫉妬の念を抱いてしまっていたのです。

オフィーリアは結局、公爵が母の愛を独占していることに対してもずっと嫉妬心を抱いていました。
公爵だけでなく、彼女はこれまでの自分の継父たち全員に嫉妬心を抱いていたのです。

執着心の対象である母親と、嫉妬心の対象である継父たちを失った今、オフィーリアの心中は複雑でした。

この状況でオフィーリアは、自らが命を狙った継父の血縁者であるアレクサンダーから愛され、自身もまた彼に愛情が芽生え始めてしまっているのです。

オフィーリアはそんな自分の収拾がつかなくなった複雑な本心を、アレクサンダーに打ち明けるのでした。

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予想以上に複雑すぎたオフィーリアの本心。

このままアレクサンダーと一緒になったとしても、長いこと後悔や罪悪感に悩むことになりそうですよね。

アレクサンダーはどうやってオフィーリアの心を絆していくつもりなのでしょうか。おそらく彼のことですから真実を知ったところでオフィーリアの愛は変わらないでしょうね。

問題はオフィーリアがその愛を素直に受け取れるかどうかです。