ゆびさきと恋々・第44話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜デザート 2024年7月号

「デザート」2024年7月号に掲載されている「ゆびさきと恋々」第44話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

逸臣の志を知った雪の選択

逸臣がようやく、「自分の過去」と「将来の夢」について、雪に語る展開となりました。逸臣が見据えているのは、世界中の貧困に苦しむ子供たちの助けになるために海外で活動をすることです。

おそらく逸臣は学校を卒業した後、NPO団体などに所属して、世界で社会的活動に貢献していきたいと考えているのでしょう。逸臣の夢があまりにも壮大かつ慈善的すぎることから、雪は自分の存在がちっぽけに感じてしまいます。

それでも逸臣の背中を追って生きたい！自分にできることはないだろうか？と、逸臣に寄り添っていく方向で考え始める雪。今はまだ志に距離感があり過ぎる雪と逸臣ではありますが、ゆくゆくは2人が同じ道に進む可能性も、0ではありません。

ようやく2人で1歩を踏み出した逸臣と雪。しかしそんな折、桜志から2人に連絡が入り……！？

幼少期から多くの物を抱えていた逸臣

逸臣が世界中の子供たちを幸せにしたいと考えるようになったのは、ドイツに住んでいた幼少期からでした。その頃から逸臣は福祉に対して強い興味を抱いています。

日本には一時的に滞在しただけ

世界に目を向けている逸臣が、なぜ日本に住んでいたのか。その理由は単純でした。逸臣は、自分のルーツでもある日本を全く知らないまま世界にでるのが嫌だったのです。つまり、日本をある程度知った後は、海外に移住するつもりであり、最初から日本には期間限定で住んでいただけだったのです。

なぜ雪に話すことができなかったのか

逸臣には人生をかけるほどの大きな夢がありました。しかし、逸臣にとって自分の夢と雪の存在は、同じくらい大切なものだったのです。逸臣は、自分が世界に出るからと言って、雪のことを諦めたくはありませんでした。だからこそ、雪に対して真相を話すタイミングに慎重になったのだと考えられます。

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逸臣も雪も、ものすごく真面目な性格をしています。だからこそお互いに遠慮をしてしまうことが懸念されるんですよね。

そしておそらく逸臣が懸念していたのは、「雪が聴覚障碍者の自分のことを足手まといだと感じて逸臣に遠慮をすること」だったのではないでしょうか。

逸臣の言葉から察するに、日本に一生いることはできないけれど、この先も雪と一緒に生きていきたいと言う意思を感じ取ることができました。それにあたって雪にはもっと甘えてほしいのだともハッキリ語っています。

逸臣は、雪にも海外についてきてほしいのかもしれません。それにあたって自分の方の基盤がしっかりしていないと雪を支えることができないので、今はひとまず力を貯め込んでいるといったところなのではないでしょうか。

「ゆびさきと恋々」は、2024年5月29日水曜日に、アニメ版Blu-ray第2巻が発売する予定です。また、単行本第11巻は2024年7月11日木曜日に発売予定となっております！！