『1122（いいふうふ）』第2巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「1122（いいふうふ）」第2巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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おとやの不倫相手

おとやの浮気相手の女性・美月は、あらゆる家庭問題を抱えていました。

義母からの過干渉、モラハラ気味な夫、発達障害を持つ我が子の世話と、あらゆる問題に1人で戦い続け、ストレスが爆発寸前です。

母としての自分が崩壊するのをギリギリのラインで防げているのは、おとやとの逢瀬で癒しを得ることができているからでした。

どんな理由があろうと浮気を正当化することはできません。しかし、美月の背景を見ていると、彼女が肉欲ではなく精神的な癒しを求めておとやと浮気をしていることがわかり、彼女に同情する気持ちが湧いてきてしまいます。

美月の不倫がバレる

実は、美月の夫の四郎は、妻の不倫に気が付いていました。しかし、それとなく美月に探りはいれるものの、直接的に妻の不倫を指摘しようとはしませんでした。

現時点では四郎が何を考えているのかはわかりません。ただ、四郎はどちらかというと秀才タイプの男性。口には出さなくても、裏で何か企んでいる可能性は十分にあり得ます。

また、第2巻では四郎が意外にも家庭を顧みることができるタイプであることが、明らかになりました。単純なモラハラ夫というわけではなく、四郎は激務の仕事のせいで家庭を美月に任せきりにしてしまっていただけなのかもしれません。

女性用風俗店を訪れるいちこ

いちことおとやはセックスレスの状態が続きます。性欲の捌け口を失ったいちこが訪れたのは、なんと女性用風俗店です。

かつてはおとやとの夫婦の行為を自ら拒絶していたはずのいちこ。おとやの不倫事情に触発されたのか、年齢的な変化によるものなのか、今度はいちこが不倫に走りそうになっていて……。

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人気が出るような女性マンガには、あざとい女子、モラハラ夫、浮気するパートナーなど、明確な悪役が存在するのがセオリーです。

しかし、本作には浮気をするパートナーやモラハラ気味な夫は存在しても、明確な悪役というのは出てきません。

おとやは浮気をしていますが、家族として心底いちこのことを大切に想っています。

おとやと浮気をしている美月は、自分が精神崩壊するのを抑えるために、おとやに癒しを求めています。

モラハラ気味の美月の夫の志郎ですが、頼まれればそつなく育児をこなしてくれるのです。

登場人物全員に欠点はあるものの、それぞれの背景を知ると、どうしてむ憎み切れないキャラクターばかり。

敵がいないだけに誰を責めればいいかもわからない状況なのです。それだけに、問題解決のゴールがなかなか見えてこず、それぞれが迷走し続けているように思えました。

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