『1122（いいふうふ）』第4巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想

「1122」第4巻のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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不倫相手をとるか、家庭をとるか

第3巻は、美月が不倫相手と家庭、どちらを選ぶかというところで終わりました。明確な描写はありませんでしたが、美月が選んだのは恐らく、現在の自分の家庭でしょう。

その証拠に第4巻では、美月はおとやと逢瀬を重ねていたお花の教室を、今月限りでやめてしまいます。しかし、おとやとの別れを決意したものの、美月の心中は未だに複雑なようで……。

一方でおとやはいちことやり直したい

第4巻の前半は、「おとやと美月の最期の不倫」と「いちこと礼くんの初めてのベッドシーン」が交互に描写され、刺激的なストーリー運びでした。ちなみに礼くんとは、いちこがお気に入りの女性向け風俗の若いスタッフです。

美月との不倫関係に終止符を打ち、いちことの夫婦関係を再構築しようとするおとや。しかし、そんなおとやの前向きな姿勢は、美月を刺激してしまったようで……！？

結果的に美月とおとやの不倫関係は幕を閉じますが、ただでは終わらせたくない美月の執念により、おとやは肉体的にも精神的にも大きなダメージを負います。

夫との問題を解決しなければ美月は前を向けない

一方で、美月と夫の志郎との問題は何も解決していませんでした。

現在美月が抱えているのは「子供の発達障害・義母からの干渉・夫の無関心さ」ともろもろのストレスです。このあたりを解決しない限り、美月は志郎との夫婦関係を再構築できると考えてはいません。

ただし、志郎はそんな妻の現状を直視することができない様子。このままでは美月は不倫相手とも夫とも別れる展開になり兼ねません……。

また、第4巻のラストでは、そんな美月の身体に、予想外の変化が！？

今までで一番の衝撃の展開です！ぜひ、4巻を手に取ってみてください！

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結局、いちこが夫の不倫を容認していたのは、ヤキモチを焼いている自分を認めたくなかったからなのかもしれません。

また、おとやが浮気に走ったのも、結局はいちこから夫婦の営みを拒絶されたことがショックだったのではないかと感じました。

結局は、おとやもいちこも、一途なようで実は気分屋で自分勝手な一面があったのが、夫婦関係がこじれた原因だったのかもしれません。

本作品では、キラキラと幸せそうな夫婦の姿を見ることはできませんが、代わりにリアルな夫婦の情事と、「恋愛」と「それ以外の愛」の微妙な違いを垣間見ることができます。いろいろと考えさせられると共に、ゾッとするシーンの多い作品です。

タイトルの「1122」は、おそらく「いい夫婦」という意味なのでしょうが、今のところ作中の夫婦たちはまったくいい夫婦には見えません。なんだか結末が余計に気になります。

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