初めて恋をした日に読む話・最新33話のネタバレと感想｜クッキー9月号

2021年7月24日発売の「クッキー」9月号に掲載されている「初めて恋をした日に読む話」第33話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

初めて恋をした日に読む話・第33話のネタバレ

山下からの誘いに乗るように、匡平から言われてしまった順子！

順子が狼狽えていると、匡平はこれまでに散々順子から焦らされてきたせいで、山下の気持ちが分かると言う。

それを聞いてカチンときた山下は、強引に順子を連れ去ってしまった！

山下が順子を連れてきたのは、2人が通っていた高校。 母校を眺めながら山下は、昔話していた公園に、今から行こうと言い出した。

高校時代、逃げたい時に行こうと話していた順子の言葉を、山下は今でも覚えていたのですね。

その頃、帰宅していた匡平は、父親と会話をしていた。 父からのさりげない質問により、彼女がいることを口にしてしまう匡平。

ひとまず受験後には会わせると言って匡平は去っていき、父はやはり自分の勘が当たっていたことに衝撃を受けるのだった。

 

一方、公園にやってきた山下と順子。

高2の夏の、深夜。 山下はコンビニで偶然、順子と出くわしたことがあった。

真面目な順子がなぜ、と山下は驚くが事情がある様子の順子をほっておけない。 冷えた体を温めてあげようと、コンビニでカップ麺を買った。

その時、すでに買ってあったゴムが袋から落ちてしまう。 順子はそれを見て、人と体を重ねるのはどんな感覚かと聞いた。

山下は動揺して答えるが、順子はそれを聞いて羨ましそうにした。 順子が心の繋がった温もりを欲しているのだと気づいた山下。

周りの女子と不純な行為を繰り返しているだけの山下には、順子が眩しく見え、そしてそれが初恋となった。

あの時山下は、将来出会う大事な人を逃さないためにと、順子に小銭を貸した。 それは、ゴムが買える金額だ。

家が厳しくてお小遣いもなかった順子だったが、その小銭は使えないまま時が過ぎていった。

そして大人になった今、そのお金を返すと言って山下に渡す順子。

受け取らない山下に、引かない順子。 その時急に雨が降ってきたので、誰も使っていないテントの中で雨宿りすることに。

順子との距離を一気に詰める山下。 匡平とはもうそういう仲なのかと聞くと、順子は将来その予定だと答えた。 順子にとって、あの高2の夏に話した「将来の大事な人」は、匡平なのだ。

その言葉に、山下はどうしようもない苛立ちと順子への気持ちがあふれ出し、順子を押し倒す。 山下の口から語られる過去の後悔、匡平への憧れ、順子への積もりきった想い。

そのまま腕の中に閉じ込められ、高校時代からの憧れだったと伝えられる順子。

順子は心の中で、高校時代、自分も山下に憧れていたと思うのだった・・・。

この2人、高校時代に進展していればありえたのかもしれませんね・・・。でもやっぱり運命じゃなかったということなんでしょうか、すごく切なくなるシーンです。

夜が明け、順子が定食屋に入るとそこには匡平の姿が。

気まずい雰囲気で、匡平が朝帰りなのかと聞くと、順子は山下とは何もしなかったと明かした。

そして、好きな人と1つになれる日が待ち遠しいのだと告げるのだった。

 

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初めて恋をした日に読む話・第33話の感想

順子を好きなのに、どうすることもできないまま終わってしまった山下の初恋。 テントの中で、順子を押し倒し、明かされた思いの数々には思わず辛くなってしまいました・・・。 人にはそれぞれ生き方があって、憧れていても、近づきたいと思っていてもどうしてもできないことがあったりしますよね。 山下の中の葛藤や苦しみが、いつかきちんと克服されると良いのですが・・・。

これで区切りをつけた山下は、別れた妻とも向き合えるはず。 順子への想いが終わったからといって、元妻と今さらやり直すような感じはしないですが、どうなっていくでしょうか？

また、順子の方も、今まで白黒はっきり付けれずにいましたが、背中を押してくれた匡平のおかげで成長できたようです。 最後の順子の発言は、匡平にとってまた元気の源になったのではないでしょうか。

ちなみに、匡平のお父さんが意外にも穏やかな感じだったので、順子との仲を真っ向から反対してくる展開にはならないかもしれませんね。 今回、こっそり写真を撮って行った人物のことは明かされませんでしたが・・・。 順子と匡平の心が強く繋がっていくのと同時に、何か不穏なことが起きなければいいのですが！(*´-`)