金魚妻・金魚妻④(4巻)ネタバレと感想

「金魚妻」第4巻より金魚妻④のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

金魚妻④(金魚妻4巻)のネタバレ

圭一と結婚し、金魚屋を手伝うさくらは妊娠八ヶ月を迎えました。 躾のされていない犬見て、ふと卓弥との結婚生活を思い出し、きっと卓弥はさくらを愛していなかったのではなく、かわいい犬でいてほしかったのだろうと考えます。

そしてまだ卓弥を許せない気持ちになるのでした。

とある母子家庭の家で息子・カズが一生懸命金魚の飼育をしますが、何度やっても死んでしまいます。 母親に大きい水槽を買ってくれとお願いしますが却下され、死因を確かめるために水質検査薬を買ってくれるよう頼みますが、金魚はすぐ死ぬものだと取り合ってくれません。

そして、母親は仕事に出かけていきます。 その仕事はセフレマッチングサービスで客は卓弥でした。いつものように身体の関係は持たず、部屋の掃除をします。

すると、ゴミ袋の中に金魚鉢があるのを見つけた母親。息子が金魚に熱中している話になり、卓弥は水槽を買ってあげるよう料金とは別に五万円を渡します。

息子はきっと、自分は親にお金をかけてもらう価値がない人間だと勘違いしていると言い、かつて自分も前妻に同じ劣等感を抱いていて、前妻の顔が腫れあがるほどに殴り続けたことを打ち明けます。

卓弥はさくらの両親と卓弥の両親の話し合いで、さくらに近づけば刑事告訴すると言われたこと、他人を幸せにするのは自分が幸せになってからだと言われたことを思い出すのでした。

残りのサービス時間、五万円もらって掃除だけは気が引けるからと、母親と卓弥は身体の関係を持ちます。 母親は別れた夫に何度も復縁メールを送るものの、相手のことを責め、自分の非を認めなかったのだそう。

自分の鬱憤を晴らすことが最優先で相手の気持ちなど全く想像していなかったと言います。母親と卓弥は似たもの同士で、二人が欲しいのは自分が誰かを幸せにしたという実感なのでした。

ある日、母親と卓弥はカズと一緒に金魚屋を訪れます。 店の中に入るのはカズのみで、卓弥は接客しているさくらに気付きません。卓弥に気付いたさくらを気遣う圭一に、さくらは優しい表情でもう大丈夫だと言うのでした。

 

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金魚妻④(金魚妻4巻)の感想

卓弥と別れて圭一と住むようになり、新しい命を授かったさくら。辛い過去と決別し、幸せに暮らしているように見えますが、実は心のどこかでまだ卓弥との過去を引きずっていたようです。しかし、話の終盤では卓弥との過去を完全に克服できたように見え、本当によかったなと思いました。

一方の卓弥は、接近禁止期間が終わったら、さくらに度々メールを送っていたようです。

内容はカズの母親との会話からも分かるように、自分の鬱憤を晴らすことが最優先でさくらの気持ちは考えられていないようなメールだったのでしょうね。しかし、カズの母親との出会いがきっかけで、きっと自分の悪いところを客観的に見ることができ、これからはさくらへの態度も改めてくれるのではないかと思います。さくらにとんでもない仕打ちをした卓弥ですが、自分の非を認めて更生し、他人への劣等感なく幸せになってくれると良いなと思います。