ちはやふる・第244話のネタバレと感想｜BELOVE

「BELOVE」に掲載されている「ちはやふる」第244話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

クイーン戦、名人戦は共に2勝2敗までもつれ込み、前代未聞の第5試合が進行中です。

緊張感が張り巡らされた会場では、あらゆる小さな音がまるでノイズのように聞こえていました。
風の音、衣擦れの音、拳を握る音でさえ、空間に響き渡るようです。
そんな緊張感と集中力に包まれる選手たち。
そしてそれに引っ張られる形で、観客たちも同様に研ぎ澄まされた感覚を体感します。

周防はここにきて、音を頼りにしたスマートな取りで攻めてきていました。
彼は目にハンデを負っている分、音を完全に捉えてリードしていきます。

詩暢の反応も負けていません。
千早のリードを打ち消すかのような、怒涛の4連取を披露してきます。

対して千早のほうは次第に息が上がり始めていました。

読手は札を読む前に、目の前に周防が声を奪いにきているかのような錯覚に襲われます。
この読手には「ふ」を読む前に、ほんの僅かに息の吸い方に差が生じるという癖がありました。

周防はそれに気が付いているのか、まるで読手の喉に手を差し込んでくるかのような素早さで音を拾い上げていきます。

同時に、詩暢はあることに気が付きました。
"もしかして自分は千早から一度も「ふ」をとれていないのではないか？"

千早もまたこの読手の独特の癖に、いち早く気付いているのかもしれません。

新は4試合目で「ちは」を落としていましたが、特に気落ちしている様子はありませんでした。
彼が「ちは」に執着していることを察している周防は、不思議に思います。

さらに周防は新のことを、追い詰められれば追い詰められるほど鬼のように本領を発揮するタイプの選手だと読んでいましたが、今目の前にいる新から感じ取れるのは、小さな子供のような純粋で前向きな気持ちだけでした。

しかし新は決して勝負心を失ったわけではなく、むしろその逆で、盤上を見据える恐るべき冷静さを手に入れていただけなのです。

新はその冷静さを武器に、ついに「ちは」を勝ち取ります。 同時に千早も詩暢より早く「ちは」を払い取り……!?

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思い入れのある札を2人が同時に奪取！競技かるたではあり得ませんが、まるで2VS2をやっているかのようなシーンでしたね～。

喉の奥まで音を取りに来るくるかのような選手たちの反応力……もはや一般人には到達できない領域なんでしょうね！競技かるたって本当に選ばれた人間にしかできない競技だろうなと思いました。

次回は休載とのことでした。続きは6月1日発売予定の「BE・LOVE7月号」に掲載予定だそうです！

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