ちはやふる・最新230話のネタバレと感想｜BE LOVE11月号

2020年10月1日発売の「BE LOVE」11月号に掲載されている「ちはやふる」第230話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

ちはやふる・第230話のネタバレ

クイーン戦・第三試合。 2枚差で勝利を手にしたのは…なんと…千早…！

会場中は千早の勝利に沸きあがります！

会場の熱気とは対照的に、勝ったはずの千早は一言も喜びの声をあげませんでした。 精神力を使い果たしたせいか、ぐらっとよろめきますが…倒れる寸前でグッとこらえる千早です。

後輩たちは感極まって雄たけびを上げながら号泣です。

観戦にきていた両親も、かるたのことはよく分かりませんがこの一勝が千早にとって特別なものであることだけはしっかりと感じ取っていました。

そう、「最強のクイーンに勝つ」というのは千早だけの夢ではなかったのです。 たくさんの祝福と声援の言葉が千早を包み込んでいました。

 

それとは対照的に、詩暢は眉間に皺を寄せながら早々に対戦場を後にします。 あきらかに敗北に動揺している詩暢。

心配した母親が声をかけますが、詩暢はそんな母親を突き飛ばしてしまいます。 そして、なんの役にも立たないから八つ当たりくらいしてもいいだろうととんでもない台詞を吐くのです…。 そう話す詩暢の手は、震えていました…。

たった一敗…しかしその一敗は無敗のクイーンである詩暢にとって大きな傷となって残ったのです。

 

一方で、周防VS新の3試合目―――。 読手が九頭竜に代わってから、周防は明らかに反応スピードがあがっていました。 一枚しかない「ち」の札でも新は周防に反応で負けてしまっています。

焦るばかりの新…。 その焦りのせいか、新は空札をお手付き…！ この瞬間三試合目の勝利を手にしたのは、周防となります。

新の頭に過っていた焦りは「あと一勝したら名人」という言葉でした。

 

敗北した新は千早のほうへ目をやります。 そして彼女の目つきが変わっていることに気が付き、詩暢に勝って千早は“超えていった”のだと察しました。

新はそんな千早から思わず目を背けてしまいましたが、彼女に声をかけられて平静を装います。

彼女の勝利を祝福すると、千早は新が応援してくれたおかげだと言ってきました。

千早の雰囲気から、新は彼女たちの戦いがどのようなものだったのかをなんとなく感じ取っていました。

詩暢はおそらく、ここで千早を終わらせようとしたのです。 詩暢は早々にゴールを見据えていましたが、予想以上の千早の粘りに焦ってしまった…。

対する千早は、ほんの僅差でもいいから焦りを禁物とし、慌てずに繋ごうとしたに違いありません。

瑞沢のキャプテンなら…そうするように…。

千早は確実に自分のかるたで詩暢に勝利しました。 そして先ほど対戦していた周防名人も、ハンデを超えていく彼なりのかるたを魅せてきました。

周りは確実に自分ならではのかるたを確立させていきます。

そんな中で新は、自分自身のかるたを見失ってしまっていました。 “祖父のかるたで歯が立たないならどうしたらいい…。 自分が祖父のかるたを壊してしまってはいけないはずなのに…”

今回の敗北は、新にかるたを続けていく自信を失うほどのショックを与えてしまう結果となってしまいました…。

 

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ちはやふる・第230話の感想

着実に自分のかるたを確立させていく千早！ しかしそれとは対照的に、新はどんどん自分のかるたを見失っていってしまいます。

もともとは祖父の魂を受け継いだ新のかるたスタイル。 それでも歯が立たないのなら、新しいスタイルを取り入れていくしかないのですが…新はどうもそこに抵抗があるようですね。

周りからの期待の目とプレッシャー…「あの祖父の血を受け継いでいるのだから新は大丈夫なんだろう」と彼を特別視する目…それらは新の目を曇らせ、自分のかるたと見つめ合う機会を奪ってしまったように思えます。

新は今回の敗北で、かるたを続けていく自信を失くすほどのショックを受けてしまいました。

こんなときこそ、千早が彼の力となってやる番だと思います！