甘く濡れる嘘・第56話のネタバレと感想｜めちゃコミ

「めちゃコミ」に掲載されている「甘く濡れる嘘」第56話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

式も終わり、幸せな日々を送っている円香を襲った突然の事件。線路に落ちた円香のお腹にいた子供は、幸い無事に緊急帝王切開で産むことが出来ました。しかし、肝心の母親である円香はいまだに目を覚ましません。
ようやく生まれた息子のことを喜ぶ間もなく、寧史は事故の処理に追われていました。それらの対応も終わった後、寧史は久しぶりに円香の手を握りながら溜息を吐きます。明日からはまた仕事が始まります。円香のことも子供のことも落ち着いてはいませんが、仕事をしていれば気もまぎれるかもしれないと思いながら円香の顔を見つめました。

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出社した寧史には、好奇の視線が向けられます。円香の無事だけを信じている寧史は、気にしないふりをしてエレベーターに乗り込みました。そんな寧史に声を掛けたのは黒木。他の人たちと違い、黒木はいつも通りでなにも変わった様子はありません。
話したくないことをわざわざ聞かない。黒木はそう断ると、前に円香から預かった手紙のことを切り出しました。手紙は無事に里英に渡したと言いますが、里英もまた円香に手紙があると言います。"一度、里英と見舞いにいっても良いか？"。
その瞬間寧史の脳裏に里英の笑顔や優しい声が過り、涙を零してしまいました。
そんな寧史の背中を摩りながら黒木は、"何かあったら言えよ。手を貸すから！"と励まします。

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いつも通り、寧史は円香の入院する病院へと足を向けました。彼を迎え入れたのは息子を抱いている、円香の両親です。実は名前は決まっていますが、まだ出生届を出していません。そんな寧史に、円香の両親はある提案をしました。
それは息子を自分たちの養子にして、跡取りとして育てたいというもの。
もちろん、寧史は反対します。しかし、両親はさらに言葉を続けます。
円香が目を覚ます可能性が低い事、目を覚ましても障害が残る可能性があること。そして、1人で子育てをする大変さ。しかし頭に血が上っている寧史は"息子は猫や犬とは違います！"と声を荒げました。
"もう一度よく考えなさい。"それだけ言い残した両親を見送った寧史は、息子を抱き上げます。いつか2人でこの子を抱きしめる未来を想像しながら、寧史はぎゅっと息子を抱きしめました。

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しばらくして里英と黒木がお見舞いに来ました。戸惑いながらも里英に手紙を渡すように勧めると、里英は優しく円香に話しかけます。穏やかな里英の声に、また涙があふれる寧史。静かに涙を流す寧史の腕に、そっと里英が触れました。
大丈夫だよとでも言いたげな里英の暖かい手に、寧史はお見舞いに来てくれたことに礼を言います。そんな寧史に里英は、何度も何度もうなずいていました……。

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何とも不安になる展開です。
今回で円香が目を覚ましてくれるかと期待していましたが、ダメでしたね。これは長く時間がかかります。もしものことを考えた両親の言い分もちょっとわかりますよね。
久しぶりに黒木と里英が登場しましたが、2人には寧史の心の支えになってほしいです！