甘く濡れる嘘・第36話のネタバレと感想｜JOUR

「JOUR」に掲載されている「甘く濡れる嘘」第36話のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

甘く濡れる嘘・第36話のネタバレ

“あつしと順子は無理矢理に縁を切らされたようなもの”

父親が自ら家を出て行ったと思って育ってきた寧史は、祖父からの衝撃的な言葉に心を乱します。

祖父は語り出します。

あつしは祖父が会うたびにいつもいつも疲れ切った表情をしていました。 祖父はあつしのことを心配しますが、彼は妻がヒステリックなのは自分が不甲斐ないせいだと話します。

もっと頑張らなければと必死になるあつし。 しかしあつしの心は限界でした。

そんなある日、祖父は寧史の母・順子が街で見知らぬ男と歩いているのを目撃します。

祖父は彼女の不倫を疑った祖父は証拠写真を撮ってそれをあつしに見せ、彼女と離婚をするように説得しはじめて…。

しかし、それを見てもあつしは順子を責めることはしませんでした。 彼女が不倫に走ったのだとしたら、自分が満たせてあげられていないからだと、あつしはあくまで自分自身を責め続けたのです。

あつしはこの時すでに鬱病を発症していました。

その後、あつしと順子はケンカをして…あつしは階段から転落。

順子は気が狂ったようにあつしの看病は自分がやる！と彼の両親を追い払おうとしてきます。

順子の心が正常でないことを察した祖父母は、順子に黙って病院からあつしを引き取ってしまったのでした…。

祖父母はあつしに、「順子が離婚したがっている。他の男と再婚したいそうだ。」と嘘を教え込みますが、あつしは自分から離婚届を書くことを頑なに拒んだといいます…。

息子を失う恐怖に耐えられず、家族から父親を奪った祖父母…。

 

寧史は祖父の胸倉を掴んで、お前のせいで家族はボロボロだ！と彼を責めだしました。

祖父は何の申し開きもせずに、恨むなら自分を恨んでくれと涙を流します。

 

 

その後、寧史たちは順子を連れて改めてあつしのもとを訪れます。 あんなにも夫との再会を懇願していた順子でしたが、いざ病室の前に立つと「自分のことも忘れられてしまっていたらどうしよう」という思いから、足がすくんでしまいました。

しかし寧史に促されて意を決して病室へと入る順子。

するとあつしは瞳を輝かせて涙をながしながら、順ちゃん…？と嬉しそうな表情をみせてきました。

どうしてだかずっと帰れなかった…会いたくて仕方がなかった…子供たちは元気なの？と順子を抱き締めるあつし。

寧史と里英は幸せそうな二人の姿を見守っています。

 

 

一ヶ月後―――。 兄・文也は母親と寧史に見守られながら、この世を去りました。

葬儀の日…寧史は文也が植物人間になる前の交際相手の女性に出会います。 彼女から渡されたのは文也からの手紙。 どうやら文也は事故に遭う前に母親と寧史宛てに手紙を記していたようです。

女性は文也が家庭のことでずっと悩んでいたのを知っており、こんな手紙を書くなんてあの事故は本当は自殺だったのかも…と意味深な言葉を残して去って行きます。

手紙には、母親や寧史の幸せを願う文也の気持ちが記されていました。

寧史は涙を流しながら、本当はずっと大好きだったよと兄への思いを呟きます。

 

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甘く濡れる嘘・第36話の感想

今回は涙なしでは読み進めることができない回でした…。 ただの憶測ですがもしかしたら文也は自ら命を絶とうと事故にあったのかもしれません。 彼は両親がどういう経緯で別居になったのか、真実を知っていたようです。 心の中で蠢く様々な葛藤と圧し掛かるプレッシャーに、文也は耐えられなかったのかもしれませんね…。