凪のお暇・番外編のネタバレと感想｜エレガンスイブ

2022年「エレガンスイブ」7月号に掲載されている「凪のお暇」番外編のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

仕事に悩みを抱えながらも耐え続ける慎二。逃げちゃダメだと言い聞かせていた慎二ですが、限界を迎えたところに凪から電話がかかってきます。その電話を受けて、北海道へと飛び出した慎二。その頃凪の母の夕は、<欲の核>となっている凪の父、武を探すことを心に決めます。

その覚悟を隣人の美鈴に話した夕。思えば、彼女との縁は武がよく作ったすいとんでした。なにかの縁だからと美鈴と連絡先を交換した夕は、家の中に入るとふとすいとんの素になる小麦粉が目に入ります。
28年前、80年代後期のバブル崩壊間近、武はよく味を様々に変えたすいとんを作っていました。イタリアン風やスイーツ風など様々な味付けで作られたすいとんに、夕は不思議な力を感じます。バンド内の喧嘩さえおさめる、武の小麦粉料理。

そんな武が持つ小麦粉が夕にとっては、魔法の粉に見えました。
畳敷きの狭いボロアパートの薄っぺらい万年床に横になっている武の腕の中で夕は、武がいれば生きていける、喧嘩をしても大丈夫と笑います。その笑顔は、武の作る田小麦粉料理を囲むバンドメンバーと同じ。武の言う"音楽で人をワクワクさせる。"という漠然とした夢と、そんな彼の隣にいつまでもいることを夕は信じきっていました。

ですが、そんな夢ももう終わり。
武を探すと心に決めた夕は、さっそく携帯の検索フォームに武のフルネームを入力しました。これまでずっと避けてきた彼の名前。ですが、忘れることはなかった名前は南野武。

ついに過去と向き合うことにした夕は、心の中で凪にやるわよと語りかけながら検索ボタンを押しました。そこに表示された画面に夕は驚きが隠せなくて–––––––⁉

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夢を見る男はどこかカッコいいですよね。特に若いとカッコよく見えて、無条件に心が惹かれてしまう気がします。ですが、そう言う男に限って、大概なにか問題があるんですよね。武みたいに。
かつて、そんな武に恋をして、子供まで作った夕。ずっと目を避け続けてきた武の存在と向き合うことにしました。ですが、一体そんな彼女の前にどんな画面が現れたのでしょうか？