カントリークラッシャー・第72話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜めちゃコミ

「めちゃコミ」に掲載されている「カントリークラッシャー」最新話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

偶然知ってしまった学校の不正を暴く手伝いをすることを決めた愛美。その話を聞いた葵もまた力を貸してくれると言います。1つ屋根の下で恋人のように過ごす愛美と葵。一方、その頃涼太は病院を出て麗華と話をしていました。もちろん、話題はこの一連の事件のこと。

その話の流れで ホテルに行くことになった麗華と涼太はーーー⁉

もうこの2人はすっかり夫婦のような関係ですね。もちろん、葵が愛美の家に住んでいるわけではありませんが、かなり高確率で愛美の家に葵が訪れている感じがしました。優しく穏やかな葵に迎えられて、微笑む愛美。その顔は恋する乙女そのものですし、葵もまた恋人と過ごすように幸せそうな姿を見せています。元々あの村から続いている関係ですから、よく考えると結構長い間続いていますよね。

ただ、気になるのは葵の妻、萌の存在です。いくら冷え切った関係で、浮気についてもある程度容認されているとはいえ、これだけの期間、葵が家を離れていることを本当に許しているのでしょうか？たしかに萌の性格を考えるとなんとなく許してもらえそうな気がしないでもないですが、絶対に愛美との関係に気付いたら波瀾になるのは間違いありませんよね。今の幸せはつかの間の嵐の前の静けさ、のような気がしてなりません。

それにしても驚きなのは麗華と涼太の関係ですよね。今まで母親ばりの執着心で愛美のストーカーと化していた涼太ですが、なんと今回になって突然麗華とホテルに行って、行為をしてしまいました。もしかして、あの事件の後、入院している間に改心したのでしょうか？そう簡単には変わらないと思うのですが、涼太の心境が気になりますね。

一方で麗華はなんとなく想像できる気がします。元々麗華は奔放な女性ですし、魅力的な男性を見つけたら次々に乗り換えることが出来るタイプです。なので、麗華から見れば涼太はかなり若く、見た目もそこまで悪くないですし、及第点だったのでしょう。さすが麗華ですね。ただ、本当に涼太と気軽に関係を持ってもよかったのでしょうか？涼太の依存先が麗華になる可能性は十分になりますし、涼太がもしまだ愛美を諦めていないなら麗華が共犯者になる可能性もあります。まだまだ安心はできませんね。

涼太が変わりすぎて、背筋がぞーっとしてしまいました。麗華と関係を持つなんて、一体何を考えているんでしょうか？本当に愛美のことが好きならこんなことはしませんよね。涼太の暴走、これで止まったとは思わないほうがよさそうな予感がします。

失恋したことで突発的に自傷行為に走ってしまった涼太。幸い一命を取り留めましたが、この行為は思わぬ方向に物語を進めていきます。ただ愛美に想いを寄せた涼太の深く真っ直ぐな絶望に答えたのはなんと友人たちでした。

入院する涼太。ですが、その顔は晴れやかでーーー⁉

今の涼太はあまりにも辛い状況にあります。束縛的で高圧的な母親から逃げられたかと思ったら、ろくに稼ぐ手段を持たない涼太は友人を頼るしかありません。しかし、その友人たちは恋人同士でその仲を邪魔するようであまり長居をするのも悪い気がしてしまいます。そんな中、想いを寄せる人には親しい異性がいて、しかも勇気を出した告白は断られてしまいました。さらに、コンクールの結果は自分が有利になるように八百長が行われていることもわかって、もう良いことなんて一つもなさそうです。

この状況に涼太は突発的に自分を傷つけました。そうしたくなる気持ちもわかりますよね。ですが、幸い見回りのおかげで一命を取り留め、涼太は病院に入院することになりました。その表情はかなり暗いものでしたが、日を追うごとに明るくなってきたように見えます。何か深刻な問題があるときは一度問題から距離を置くのも大事ですよね。この事件が涼太の人生の好転のきっかけになることを祈りましょう！

涼太が起こした事件はいろんな人を動かし始めました。涼太に告白された直後、葵の腕の中に甘えていた愛美は自分の行動を顧みて、今後について考え始めています。そして涼太のそばにいた友人たちも自分のしてきたこと、そばにいたのになにも気付かなかったことを後悔しました。ですが、今回の事件でコンクールにおいて、八百長が行われることを知るとすぐに動き出し始めます。

投票に細工がされないよう工夫をしましたが、なんとそれを手伝ってくれたのは涼太をバカにしていた同級生たち。おそらく涼太の事件をきっかけに思い直したのでしょうが、早くこうしてほしかったですよね。もし、最初から同級生たちが涼太の異常な家庭環境を理解し、受け入れていたらこんなことにはならなかったはずです。しかし、それを自分のことに精一杯な学生に求めるのは酷なことだと思います。今回の事件は涼太にとって消えない傷を残すことになりましたが、結果としては良かったような気がしませんか？このまま良い感じに進んでくれると良いですね！

なんだかとってもいい感じです！涼太がカッターを持った時は驚きましたが、悪いことがあれば良いことがあるという感じで、涼太の周りは良い感じに動き始めました。母親も友人たちから攻められて、過ちに気付いたみたいですし、普通の親子らしくなる未来を期待できそうです！続きが楽しみですね！

ついに愛美に想いを伝えた涼太。しかし、断られたことで一気に血が頭まで昇った涼太はやっぱりあの母の子供だと絶望しながら愛美の元を去りました。それでも涼太との友情を望む愛美。しかし、涼太が手に取ったのはカッターでした。

全ては結局、母の影響。それに気付いてしまった涼太はーーー⁉

前から自分に向く涼太の好意に気付いていた愛美はその告白をきっぱりと断りました。当然ですよね。涼太はまだ大学生で、愛美にとっては恋愛対象ではないように見えますし、それにあまりにも不安定すぎます。だからこそ涼太は不安定な自分を受け入れてくれる愛美に好意を寄せたのでしょうが、その感情が涼太は愛情ではなく、依存だと気付いているのでしょうか？これまで恋愛で苦労をしてきた愛美はなんだかそのことに気付いていそうですよね。

もし普通に愛情を向けているなら断られた時点で諦めるはずです。それか「好きになってもらえるように頑張ります！」と前向きな発言をするのも考えられますよね。しかし、涼太が口にしたのは愛美が不特定多数の男性と関係を持っていた過去。それなら自分ともと愛美に関係を迫りました。これは絶対に愛情ではありません。涼太は愛情だと言っていますが、支配欲とか依存とか執着とかそういうもののほうが近い感情だと思います。このことに涼太は気付いてくれるんでしょうか？

それにしても涼太の母親の影響はすごすぎますね。前までの涼太は穏やかでトラブルを嫌うような優しい性格だったはずです。しかし、涼太は告白を断られた腹いせに愛美に襲い掛かりました。その時の顔は涼太を支配しようとする母親の顔にそっくりで、驚きが隠せません。たぶん小さい頃から母親のそう言う態度を見せられてきたからだと思いますが、子は親の鏡とはよく言ったものだなと思ってしまいました。

そして、母親が影響を与えていたのは涼太の性格だけではありません。なんと学校での評価も母親の影響で涼太は高評価を貰っていたことが明らかになりました。母親はどうやら芸術に明るいようなので、なにかしら学校の関係者に圧力をかけられるのかもしれません。それにあの性格ですからモンペ全開で涼太の成績を良くしろと学校に突撃していてもおかしくありませんよね。一体母親はいつまで涼太を束縛するのでしょうか？

涼太がもう止まりません！愛美の思わせぶりな態度も悪いですが、ちょっと涼太は異常ですよね。元は普通の男の子みたいなので早く元の涼太に戻ってほしいです。元に戻ったらきっと幸せが待っているはずですから！

葵と愛美の不倫を知ってしまった涼太はどうにかしてそれを止めようと奔走します。2人の関係は悪い物だ、そう決めつける涼太は友人たちに止められて一時は正気を取り戻しますが、愛美を前にしたら止まりません。うまい言い訳を考えてまたもや愛美の自宅に潜り込んだ涼太。

意を決して口にしたのは葵との不倫のことでーーー⁉

葵と愛美の不倫は超綱渡りですよね。実際愛美は葵との不倫がバレて結構ヤバい目にあっています。あの村から愛美が住んでいる場所は遠いので、そこまで問題にはならないと思いますが、気を付けておいて損はないですよね。しかし、今気にしなければいけないのは浮気バレよりも涼太です。2人の不倫を知ってしまった涼太はそれを止めようとしています。もちろん、これは普通の行動だと思います。誰だって知り合いの不倫をしったら止めこそすれ、薦める人はそういないはずですから。

しかし、涼太の行動は本当に愛美を思ってのことなのでしょうか？なんだか今までのことを考えると素直に善意だとは思えませんよね。それにどうやら葵も涼太のことを警戒しているようです。今涼太の味方は葵を狙う麗美だけ。これはんんだか嫌な予感しかしませんね。

さて、涼太で忘れてはいけないのがあの母親の存在です。今こそ大人しくしていますが、もしも涼太と愛美の関係を知ったらどうなるでしょうか？いかがわしいことは何もありませんし、ただ涼太を保護しているだけなのですが、あの母親ならとんでもない理論を持ちだして愛美を攻撃する可能性は十分にありますよね。それを止めるためにも涼太には早く家に戻ってほしいですが、涼太も結局あの母親の息子なんですよね。

夜通し愛美の自宅を見張ったり、恋人でもないのに何日も部屋に居座ったり、正直普通の人がする行動には思えません。恋は盲目、暴走しがちと言いますが、涼太の行動はその範疇を超えています。もし、涼太があの母親の血をしっかりと受け継いでモンスターの片鱗を持っているなら、愛美の命が危ないかもしれません。その前にどうにかなればいいのですが…

毎回綱渡りのような状況が続いていますね。これからどうなるのかが本当に気になりますが、今のままだと涼太が暴走して警察沙汰になるイメージしかわきません。どうか、そうならないといいのですが…

葵が会いに来てくれて嬉しかった。

妻の萌との関係から目をそらす葵と愛美は関係を持ってしまいました。少し前までは当たり前だった行為に2人は没頭してしまいます。一方、思い詰める涼太はついにその本性を友達にも明らかにしてしまってーーー!?

思えば葵と愛美は不思議な関係ですよね。元を正せば、元夫の不倫に悩む愛美が逃げ道として選んだのが不倫相手の葵でした。なので、もう夫と離婚した愛美にとってその逃げ道は不要です。しかし、今度夫婦仲に悩んでいる葵が今度は愛美を逃げ道として頼りました。おそらく最初は険悪な夫婦仲から逃げるために葵も愛美もお互いを利用し始めただけだと思いますが、その関係が気づけば、さらに深いものになってしまったように感じます。

というのも、今愛美がいるところに葵の妻の目は届きません。そして、愛美はすでに離婚しているので誰と関係を持とうと自由です。そんな状態で関係を持った2人はまるで恋人同士のようで、なにか心の深いところで繋がっている感じがありましたよね。たぶん2人は一緒になるのが良さそうですが、ちょっと心配ですよね。萌とか涼太とか…

少しずつ涼太の本性が明らかになってきましたね。というより、母親という抑圧する存在がいなくなったおかげで、今まで涼太も気付かないくらい奥底に隠れていた本性が明らかになったという感じでしょうか？あの母親の元で視野が狭くなっていたおかげで隠れていた本性はあまりにも鋭くて、陰湿なものでしたね。家庭環境を知る友人たちでさえ、異様な涼太の姿に引いてしまっているような状態です。

涼太にとって愛美は愛する人というより、依存する人という感じがどうしても拭えません。もしもその依存先が他の人と愛し合っているとしたらどうするのでしょうか？もしも本当に涼太が愛美のことを愛しているなら、その幸せを願って、身を引いてもおかしくないですよね。ですが、愛美やその相手に危害を加えようとするならそれは愛ではなく、ただの自己満足です。一体、涼太はどちらなのでしょうか？

愛美と葵は結構マジっぽいですね。美男美女だしお似合いだと思いますが、問題は葵が妻帯者と言うことです。早く離婚して愛美と結ばれてほしいところですが、あの涼太がそれを許すとは思えませんよね。うーん、また惨劇が起こりそうな予感です。

涼太が見張っているとも知らず、愛美の家を訪れた葵。かつて相談に乗ってもらった 葵の弱い一面に愛美は思わず流されそうになってしまいます。しかし、おびただしい量の涼太からの連絡を覗き見た葵の手は愛美には届きません。

一方、葵と愛美の関係に悩む涼太に麗華があるアドバイスをしてーーー⁉

今回、涼太の登場シーンはいつもより少なめでしたけど、それでも異常さが際立っていましたね。愛美の家が見えるファミレスに居座るのももちろんですが、そこに近付く車を見つけるなり、写真を撮影していました。それを拡大してナンバーを確認するとその車が葵の物だと特定しています。ということは数回しか見たことがない葵の車のナンバーを覚えていたということですよね。いくら愛美が好きだとはいえ、ライバルのナンバーを無意識に覚えているあたり、狂気を感じます。

それに葵が家に入るなり、愛美にガンガンメッセージを入れていました。これってたぶんですが、2人の会話を邪魔するためですよね。さらにもう1つ理由があるとすれば、愛美が葵より自分を優先してくれるかどうか、確認していたのではないでしょうか？だから、送るメッセージの内容なんてどうでもいい内容ばかりだったので、返信がないことを確認すると削除していたようです。メッセージを取り消しましたって文字が並んでいる光景はなかなか怖いものがありますよね。愛美は気にしていない様子ですが…

それにしても葵の夫婦仲が悪かったのは驚きですね。愛美と浮気している時から葵はひょうひょうとしていて、裏に何があるかがわかりませんでした。そこに隠していたのはなんと妻との不和。しかも愛美の夫婦仲が悪くなった時からだというから驚きですよね。たしかに葵の妻はあまり葵にあっていないように見えていました。なんというか雰囲気が合っていないん感じがしていました。

どうやらその仲は悪化しているようで、愛美に会いにきた時点で葵は別居中だと話しています。原因は元々の不和に加えて、妊活問題。葵の妻にとって見た目の良い葵はアクセサリーでしかありません。そして、子供を欲しがるのも葵が好きだからではなく、見た目の良い葵に似た子どもが欲しいだけ。そう思うとなんだか虚しくなりますよね。葵が逃げ出したくなる気持ちもわかります。ですが、葵はまだ結婚したままです。このまま愛美に会い続けていたら何かトラブルになりそうな予感がしませんか？もし、そのことに涼太が気付いたらと思うと寒気がします。

なんだか背筋がぞーっとするような材料がどんどん集まってきますね。涼太による愛美の監視ももちろんですが、まだ結婚したままの葵の存在も気になります。あ、あと葵と上手く行っていると勘違いしている麗美もですが、とにかく波瀾の材料ばかりが揃ってきて、続きを読むのが怖い！一体これからどうなってしまうのでしょうか？

葵の毒牙から愛美を守る。 そう覚悟を決めた涼太が愛美と出かけた美術館で、なんと麗華を連れた葵と遭遇します。これをチャンスと思った麗華は葵へのアピールを始め、涼太もその流れに流されてしまい、結局変な雰囲気で終わってしまいました。このままではまずいと焦ったのか、涼太は愛美の家に泊まりたいとねだります。

明日客が来るからと愛美に断られた涼太が向かったのは24時間営業のファミレス。窓の外には 愛美の自宅が見えてーーー⁉

葵を狙っている麗華は結構必死ですね。どうにか関心を引こうと露出度の高い服を来ていますし、涼太といる愛美を見つけた時はチャンスとばかりに目を輝かせました。美術館の後に行ったカフェで麗華は必死に愛美と涼太がお似合いだとか、涼太はからかわないでくださいと変にムキになってしまい、当の愛美と葵は蚊帳の外という感じです。これでは愛美と葵が良い感じになっちゃいますよね。

前から麗華はなんかちょっとネジが外れているというか、目的に向けて取る手段の方向がちょっとズレているような気がします。葵の件にしても愛美を下げるような発言をしようとか、愛美と涼太が良い感じだからと吹き込むとか、セクシーな恰好をするとかちょっと違う気がしませんか？葵の興味がある窯元に案内したところまではよかったと思いますが、それを続けられないのが麗華なんですよね。何事も都合の良い楽な近道がないことを彼女には学んでほしいです。

さて、今回怖いのは麗華ではありません。そう、涼太です。 前から怪しい雰囲気はありましたが、涼太の本性が見え始めましたね。愛美の家に泊まりたい気持ちもわかりますし、断る理由として愛美が口にした「自宅に来る客」というのが気になる気持ちも十分にわかります。でも、だからと言って見張るのは違いますよね？百歩譲ってもう少し近くにいたいからと自宅近くのお店に入るのは許しましょう。ですが、涼太はその日泊まる約束をしていた友人を断ってまでファミレスに居続けました。つまり夜を徹して愛美の家を見張っていたことになります。

ここまで来たら狂気を感じざるを得ません。しかも、愛美の家にやってきた葵の車を見た時のあの目。こういう言い方は悪いと思いますが、なんだか犯罪を起こすさえ躊躇わなそうな目でした。それこそ、葵の命を奪うことでも涼太はまったく躊躇しなさそうです。そこまで行かないことを祈るばかりですが、続きを見るのがちょっと怖いですね…

どんどん話は怖い方へと進んでいきます。一体これから4人はどうなってしまうのでしょうか？今一番怖いのは涼太です。ただ、涼太は愛美に対して奥手なところがありますし、性格は臆病な方だと思います。ですが、もしも麗華がそんな涼太を焚きつけるようなことを言えば、話は変わって来る気がしませんか？何気ない麗華の一言が涼太を凶行に走らせる。そんな展開にならないことを祈るばかりです。

愛美と親し気な葵の登場に焦る涼太に協力を申し出たのはなんと、あの麗華でした。 お互いに協力して、想い人を手に入れようという麗華は仕事に託けて葵をデートに誘います。露出の激しい洋服で出かけた麗華に、用事が終わった葵はなんとまだ行きたいところがあると口にしました。

一方、涼太は愛美との距離を詰めるためにがむしゃらになっています。留学のための語学勉強、コンクールと卒業制作の作品制作、それらをこなしながら友人の家を転々と回る生活です。憔悴する涼太はそれでも愛美のそばにいようとし続け、 葵から愛美を守ると決意を固くしてーーー⁉

この2人、どうなんでしょうか？たしかに麗華は美人ですし、根っこの性格はどうかと思いますが、表面上は他人から好まれやすい性格を装っています。一方、葵はミステリアスな雰囲気で、何を考えているかわからないわりに、人を引き付けるような性格をしています。よく見ると正反対な2人ですが、異性関係については2人とも似たような考えを持っていそうですよね。恋人や伴侶にするなら愛美のほうがいいように思いますが、単純に遊ぶだけなら麗華のような華やかで短絡的な人のほうが楽しかったりします。もしも、葵が愛美の元に来た目的が遊びなら麗華を選ぶこともあるかもしれません。

ただ、ちょっと怖いのが、麗華を利用して葵が愛美を手に入れようと考えている場合です。意外に勘の鋭い麗華はそういう人の機微には気付くと思います。もし、葵がそう考えているなら大分早い段階で気が付くと思いますし、そんなことになったらまた愛美は町を出なければいけないところまで追いつめられるかもしれません。一度はやり合い、今では気は許せないもののある程度信頼を寄せる友人となった麗華と愛美。次にぶつかったらどちらも無事では済まないと思います。

そしてこの2人にも進展がありました。とはいっても葵と麗華のようにデートに出かけたなどの直接的な進展ではありません。涼太の勝手な思い込みが加速しているという意味での進展です。お互いの想いを叶えるために協定を結ぼうと誘ってきた麗華と出かける葵を見た涼太は、葵のことを「女性なら誰でも手を出すふしだらな男」と決めつけ、愛美を守ると覚悟を決めました。しかし、その覚悟、本当に愛美を守るためのものでしょうか？愛美を手に入れるために強硬な手段に出たい涼太を正当化するための言い訳にしか思えません。

しかも、前はあれだけ執着していた母親からのメッセージを涼太は無視しています。母親とのやり取りを見ている時から思いましたが、涼太たち親子は完全に依存体質です。未だに母親は涼太に依存しているようですが、涼太は新たに愛美という依存先を見つけてしまいました。依存することは別に悪い事ではありませんが、涼太のように全ての行動の理由に愛美を持ってくるようになるとそれは執着に変わります。どうか最後の一線までは超えないで欲しいのですが、どうでしょうか？未だに息子に連絡し続ける母親の動向も気になります。

少しずつ少しずつ背中が寒くなってきましたね。ついに麗華も動き出しましたし、涼太にも不穏な雰囲気がまとわりついています。この展開、一筋縄で終わるはずがありません。一体、誰が傷つき、誰が物語から退場することになるのでしょうか？本当は誰も傷つかずに終わってほしいのですが、この物語ではきっとそうもいきませんよね…

愛美に想いを寄せる涼太は突然現れて、愛美と親し気な葵にライバル心を抱きます。 どうにか2人の間に割り込もうとする内に愛美と葵の関係について知ってしまった涼太。かつて許されざる関係とは言えど、愛し合った2人には特別な雰囲気がありました。 しかし、まだ愛美は涼太のことを“友達”と呼びます。

その呼び名を変えようとする涼太に声を掛けたのはーーー⁉

やっぱり葵と愛美はどうしても特別な関係にありますよね。前に住んでいたところで夫の浮気、村八分のような扱いで愛美にはまったく味方がいませんでした。そんな愛美にとって手を差し伸べてくれて、許されない関係とはいえ、愛してくれた葵の存在は特別以外の何物でもありません。よく2人だけの秘密はその関係を強化すると言いますが、隠してはいない浮気という秘密は愛美と葵の関係性を強くしたような気がします。

しかも、不思議な雰囲気の葵は何を考えているかわからないのでまだ恋愛感情があるかはわかりませんが、どうにも愛美との距離が近いように感じました。前に関係を持っていたから、親しい雰囲気なのは当然だと思いますが、それにしてもなんとなくわかり合ってるという印象を受けます。もしかしたら、葵がわざわざ愛美の元を訪れ、交流を重ねているのは元の関係に戻るためなのかもしれません。もし、葵が本当にそう考えていたら、愛美はどんな反応をするのでしょうか？

愛美と葵の親し気な雰囲気に焦りながらも涼太はどこか路線がズレているように感じました。それを大きく感じたのは2点。愛美が涼太の芸術活動を褒めた時と葵との浮気を告白した時です。 まず、芸術活動を褒めた時ですが、そもそも愛美と涼太を繋げたのは涼太が行っている芸術活動でしたよね。元々涼太の芸術活動に興味のある愛美なので、卒業制作やコンクールなどに関心を持つのは当然ですし、可愛いバイト先の後輩ならつい褒めてしまうものですよね。どうやら涼太は愛美の反応を好意によるものだと思っているようですが、それは的外れのような気がしました。

そして、葵との浮気を愛美が告白した時、涼太はあくまでも葵が悪いと決めつけて、浮気した事実を受け止めると口にしています。浮気の責任は状況により違いますが、どちらか一方が悪いということはほとんどありません。それは愛美と葵の場合でも同じです。なのに、涼太は葵に責任があると決めつけ、愛美が浮気した過去を正当化した上で受け止めるなんて、まるで彼氏みたいですよね。 なんだか、涼太、本格的に危ない方向に舵を切った気がします。

愛美と葵、なんだかイイ感じですよね。距離の取り方が上手いし、元々関係があったからか2人の間の雰囲気は落ち着いていて、心地が良さそうです。もしもまた2人がくっついたらと思うとちょっと楽しみになります！ただ、気になるのは涼太の動向。あの苛烈な母親に育てられていますから、涼太も変な思考になり始めている気がして、読む手が震えてしまいました。悪い事をしないでいてくれると助かるのですが、どうなるのでしょうか？

突然愛美を訪ねてきたイケメン、葵に注目が集まります。そんな視線を嫌って、場所を移した愛美に葵はあのあと何が起きたかを話して聞かせました。あの事件からもう1年が経ちます。お互い、色々苦労してきた者同士。店を出ると自然に指が絡み合います。

しかし、なんとそこで涼太が声を上げてーーー⁉︎

思い返せば、葵と愛美の付き合いは将生をきっかけに始まりました。あの時はまさか2人がこんな風に苦労話をする仲になるとは思いませんでしたが、なんだかこうして2人でいるとすごくお似合いに見えますよね。どうやら今の葵は工芸品のバイヤーをしている様子です。元々好きだった工芸品を取り扱えて幸せそうですし、将生やこれまで愛美が出会ってきた男性に比べてだいぶ落ち着いているようにも見えますから愛美のパートナーにはとってもいいんじゃないかなと思います。

それに話をしていた店を出て、葵が手を繋いだときも愛美は嫌そうにしていませんでした。これって、そういうことですよね？しかも、愛美も葵もお酒を一滴も飲んでいません。シラフで大人の男女が夜に手を繋ぐなんて意味はひとつしかないはずです。しかし、愛美はこれまでのこともあったからか、葵の誘いを断りました。確かになんだか気軽に近づいていいような感じがしないので正しい選択だったと思います。でも、葵は一回断ったくらいじゃ諦めませんよね？

さて、愛美が言っていた通り、彼女の周りではいろんなトラブルが起きます。最近はだいぶ落ち着いてきたようにも思えましたが、やっぱり涼太が動き出しましたね。側から見れば、涼太は依存体質の母親に束縛され、苦しみながらも母親を支えてきた好青年です。しかし、その横顔からは母親と同じような依存というか、執念というか、そういう類の怨念じみたものを覗かせてきました。それが特に顕著に表れていたのが、自分が母親から離れるきっかけをくれた年上の女性、愛美を見るとき。愛美からすれば、バイト先の可愛い後輩だから構っているだけだと思うのですが、どうやら涼太はそれを好意と取っているようです。

確かに好きな人の一挙一動を良い方に取ってしまう気持ち、わかります。でも、涼太はちょっと行き過ぎているような気がしませんか？今回、葵と手を繋ぐ愛美を見たときもそうです。確かに涼太は仕事を終えた愛美に遅番だと言っていました。なのに、2人が帰るところに偶然居合わせるなんて、ちょっと想像しづらいですよね？もしかして愛美を探していたのかも？

もうトラブルの予感しかしません！しかも今度の相手は自分が好意を寄せられていると勘違いしている男子大学生の涼太です。その母親は妄想癖と執着心が強く、涼太もその影響を十分に受けている様子なので、もう修羅場待ったなし！この後、愛美はどうなってしまうのでしょうか？

結局、愛美の自宅に泊まることが出来た涼太。つかの間の愛美と過ごす時間を楽しみますが、どうしても愛美の携帯に来ていた通知が気になります。そんな涼太が帰った後、忘れ物のモバイルバッテリーに気付いた愛美はまた今度渡すことにしました。

そして、職場に出社した愛美の前に現れたのは葵でーーー⁉

なんだかやっぱり涼太を見ていると背筋がすーっと寒くなる感じがします。愛美に好意を寄せているのは間違いありません。それは悪いことではもちろんないのですが、なんというか、その好意の向こうになんだか不気味な後ろ暗いものがあるような気がします。というのも、好きな人の携帯を見てしまう気持ちはわかりますよね。誰と連絡しているのか、自分の他に好意を寄せている人がいないのか、いろんなことが気になってしまうのが恋愛というもの。ですが、だからと言って勝手に携帯を見ますかね？

しかも、あれだけ嫌っていた母親のことを楽しそうに愛美に話していました。どうしても一緒に暮らしていたらそう簡単に離れることは出来ません。でも、涼太は母親と決別する覚悟を決めたはず。なのに、楽しそうに何度も何度も母さんと口にしていました。 これらのことから感じる涼太の感情は執着や依存。この感覚が間違っていることを祈りますが、涼太の母親ってあの母親ですよね。なんだか本当にいやーな予感。

久しぶりの葵登場です！愛美の元旦那の友人で、愛美にとってはある意味良き相談相手。たしかに色々ありましたが、愛美にとって葵が頼れる存在なのは間違いありません。それに夫とのことを知っているので、気を使わなくていいのも楽というのもありそうですね。 そんな葵がやってきたのは愛美が働く温泉。儚そうなイメージがある葵ですが、イメージに反してがっしりとした体格です。女性ばかりの愛美の同僚たちはすっかり葵に夢中な感じでした。それはもちろん麗華も同じ。

これはトラブルの予感ですね。恋多き女、麗華は相手が結婚してようとなんだろうと関係ありません。葵にアプローチを掛けるのは間違いないでしょう。その上、メンヘラ疑惑のある涼太までいるなんてもう間違いなくトラブルが起きますよね。これから大丈夫でしょうか？

続きが気になりすぎますね。ていうか、涼太怖すぎます。もうこれからどうなるのでしょうか？元々トラブルメーカーの麗華は葵をロックオンしてますし、もうなにが起きるかわかりません。それに涼太が忘れて行ったバッテリー、気になりますよね。カメラとか盗聴器とか、ないですよね？

必ず戻るから探さないでと母に宣言し、家を飛び出した涼太は瑛太たちと共に母からの離別を祝う祝杯を上げます。しかし家出をしたところで、泊まる宛てがない涼太。そんな涼太を愛美は自宅に迎え入れました。酒を傾けながら、涼太は愛美への想いを口にします。

しかし翌朝、愛美の携帯に表示された通知を見て、涼太の目は母と同じように鋭くなり–––––⁉

あの狂気的な母親から離れられて、本当に良かったですね。もし離れることもなく、ずっとあのまま一緒にいたら涼太が結婚できないのはもちろん、世界はあの小さな家の中で抑え込まれていたと思います。

母親にとっては辛い展開になったとは思いますが、荒療治と思ってまともな母親に戻ってくれるといいですね。あれだけ涼太のことを大事にしている母親ですから、目を覚ませば涼太にとってこれ以上ない支援者になってくれるはずです。 このまま親子が離れてしまうのは寂しいですから、ちょっとくらいそういう展開を期待してもいいですよね？

気になるのは、愛美に好きだと伝えた涼太です。たしかに涼太にとって愛美は自立している一人の大人の女性ですし、自分を束縛し続けてきた母親から離別するきっかけを作ってくれた人。想いを寄せるのは当然だと思います。

しかし、だからと言ってまだ愛美は涼太の恋人でもなんでもありません。なのに、愛美の元に来た男性からの会いたいというメッセージの通知を見たときのあの目。完全に嫉妬に狂った目でした。 おそらくですが、依存体質の母親のそばにいるあまり、異常な執着心を植え付けられてしまったのではないでしょうか？だから、愛美に執着し、自分から離れようとする動きが許せない。これからの敵はまさかの涼太になってしまうのでしょうか？

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背筋が凍るような最後でしたね。異常な目をメッセージが来た愛美の携帯に向ける涼太。別に誰かを好きになるのはいいですが、だからと言って執着し過ぎるのは良くないですよね？本当は愛美の友人として仲良くしていて欲しかったのですが、これからは涼太に要注意ですね。