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最終更新日: 2024-04-18

【最新124話更新】「ハジメテノサツジン」の全話あらすじ(ネタバレあり)考察と感想まとめ | 最終回・結末は?

「マンガMee」に掲載されている「ハジメテノサツジン」のあらすじ(ネタバレあり)・考察と感想です。 文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です! 現在は最新話の124話まで更新中!

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『ハジメテノサツジン』のネタバレ・感想一覧

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目次

「マンガMee」に掲載されている「ハジメテノサツジン」の全話あらすじ(ネタバレあり)・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です!

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ハジメテノサツジン・第124話のあらすじ(ネタバレあり)

繭が自分の真の過ちに気が付く!

悠と音羽が一騎打ち直前です!ナイフを手に持つ悠。
対して音羽は丸腰ですが、あの音羽が何も武器を隠していないわけはありません。

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ハジメテノサツジン・第123話のあらすじ(ネタバレあり)

[事故を装ってお互いを抹殺しようとする2人]

崖際で悠と父親を待ち構える悠。
しばらくすると、音羽と父親がやってきました。
父親は悠が自ら命を絶とうとしていると思い込んでおり、必死に説得してきます。

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ハジメテノサツジン・第122話のあらすじ(ネタバレあり)

悠に一緒に警察に自首しようと繭は懇願する。 悠は繭の気持ちを受け止め、事が済んだら一緒に警察署へ行くことを約束をした。しかし自首の前にしなければならいことがあった―――。

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ハジメテノサツジン・第121話のあらすじ(ネタバレあり)

悠は敵であるはずの音と手を結び、父親の殺害を計画する。 父親を学校の裏山におびき寄せようとしたが、そこで泥まみれの繭と遭遇した―――。

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ハジメテノサツジン・第120話のあらすじ(ネタバレあり)

音羽と悠が共犯して父親を殺害する計画を練る。 しかし音羽も悠も、互いに互いを始末しようとも目論んでいた。

一方繭は、幻聴と幻覚が悪化したことで、先生の遺体を遺棄した"未伊山"に来ていた――。

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ハジメテノサツジン・第119話のあらすじ(ネタバレあり)

今すぐにでも森を殺害したい悠

悠は激怒していました。森が再び母親を騙し、自分を駒として森家に迎え入れようとしていたためです。悠は、今すぐ森の命を奪おうと、キッチンにある包丁を手に取ります。

そこへ音羽が来て、なぜか悠に森殺害の協力を申し出てきます。しかしそこには、音羽の利己的かつ打算的な理由があって……。


ハジメテノサツジン・第119話の考察

森を殺害したい2人

音羽は養女として森家で育てられてきました。しかし、森の管理課にあることは音羽的にはずっと不本意だったのです。音羽は、森の遺産狙いで、今すぐ森を始末したいと考えている模様。反対に悠は、母親を二度も騙した森が許せず、半ば衝動的に森の殺害を決行しているようでした。

悠は音羽も抹殺したい

悠の願いは自分の大切な「母親」と「繭」の幸せのみです。そのためには母親を騙した森の命を奪い、繭を利用し続ける音羽を抹殺する必要があります。悠は、森と音羽の両方が息絶えるまで、自分は絶対に死ねないと考えているようです。

音羽は悠も抹殺したい

反対に音羽は、森家からの解放を目的に父親を始末するのはもちろん、その遺産を独り占めするためには、森の実子である悠の存在が邪魔でした。悠が生きている限り、遺産は半分になってしまいます。どうやら音羽は、森殺害の協力を申し出る傍らで、悠の命を奪おうと考えている模様です。


ハジメテノサツジン・第119話の感想

2人の娘に命を狙われる森が不憫でなりませんが、全ては自業自得なので仕方ありませんね。ここで森が悠の母親に少しでも情を見せていれば、悠の対応も大きく変わっていたことでしょう。

悠が母親のことを軽蔑していると勝手に思い込んでいる森。森が、自分の考えや価値観こそがすべて正しいと思いこんでいる人間であることがよくわかります。

また、悠と音羽が森家で火花を散らしている一方では、繭の精神が危うい状況に陥っていました。繭は、精神的に追い詰められすぎて、被害者の死体やお経の声を幻覚や幻聴として感じるようになっていたのです。

罪の意識に押しつぶされて精神的に異常をきたしてしまった繭。そんな繭は、幻覚から逃れる為に、真夜中に1人家の外に飛び出していってしまいます。

正常な判断ができない今の繭なら、このまま自ら命を絶とうとする危険性もありますし、交通事故に遭ってしまう可能性も十分にあり得ます。

罪の意識から逃れるためにも、繭は一刻も早く警察で真実を自白することが求められると思います。誰か繭を警察へ連れて行ってくれればいいのですが……肝心の悠は現在、音羽とバトル中なため、それどころではありません。頼みの綱はもう、陸しかいませんね。



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ハジメテノサツジン・第118話のあらすじ(ネタバレあり)

警察と森の癒着が明らかに!

警察の方では大きな動きがありました。「政治家一家の高橋家」「森グループ」「警察署長の伊坂」の3者の間で、癒着があることが判明したのです。これで森家が警察から忖度を受けている説明がつきます。

一方、森家内で同居することになった因縁の2人である音羽と悠。悠は父親に対して僅かな希望を見出しているらしく、「いずれは父親と母親がこの家で一緒に生活をし、自分と音羽は消える」「そうすることで母親と繭は幸せに生きることができる」と考えていました。

しかし、悠のそんな淡い希望は森父によって見事に打ち砕かれることになり……。


ハジメテノサツジン・第118話の考察

森父は悠の母親を精神異常者扱いしていた

悠はとにかく、繭と母親の幸せを願っています。しかし、森父は母親と同居するつもりは一切ないのだそうです。「悠の母親は精神異常者だから病院か施設で生活させる」とハッキリ悠に告げてきます。この瞬間、悠の中で森父は完全な敵となるのでした。

音羽の目標は「ひとり勝ち」

実子である悠のことが邪魔で仕方がない音羽。遺産相続について調べてみると、実子も養子も権利は同等であることが分かり、「父親と悠を同時に殺害」する計画を目論見始めます。邪魔な人間はとにかく命を奪うというポリシーの音羽。最後にひとりだけ残って、果たして音羽は本当に幸せなのでしょうか。

愛を知らない

音羽が他人を思いやることができないのも、家族や友達を心から愛せないのも、人に愛されたり思いやられたりした経験がないからでしょう。本当の母親からもろくに愛されず、養父である森も結局は音羽のことを駒としか考えていませんでした。音羽の性格がねじ曲がってしまったのは、周りの大人たちのせいだとしか考えられません。


ハジメテノサツジン・第118話の感想

母親を病院か施設送りにすると森父から告げられた悠の絶望の表情で胸が苦しくなりました。どうやら悠も森父に対して殺意を抱いてしまったようです。2人の娘たちから命を狙われる森父が不憫でなりませんが、自業自得なので仕方ありませんね。

さて、そんな森父ですが、いよいよ警察に癒着の尻尾をつかまれてしまいました!森父が賄ろしている相手は、政治家一家の高橋家です。高橋家は警察に対して影響力のある人物で、おそらく警察署長が森父に忖度するように指示を出しています。

ここまで警察の人間に調べがついているわけですが、内部事情の告発とあって、堤刑事たちも慎重にならざるを得ない状況です。下手をしたら自分の首が飛ぶわけですからね!



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ハジメテノサツジン・第117話のあらすじ(ネタバレあり)

一触即発の森家

家の玄関から吉川先生の遺体が転がり出てきた錯覚に襲われる繭。繭の精神状況はすでに限界でした。繭は、自分は吉川先生の亡霊に取りつかれていると思い込んでしまいます。

一方で、森家は修羅場の真っ只中。あの音羽と悠が、父親と共に食事をしているのです。言い争いこそ起きていないものの、音羽と悠は互いに敵意を極限まで高めていきます。

ここで、悠の計画の一端が明らかに。どうやら悠は、音羽の命を奪って自分も命を絶つつもりでいるようです。そうすることで、自分の母親と繭を守ろうと考えているようなのですが……?


ハジメテノサツジン・第117話の考察

悠が守りたいものは2つ

悠は、自分の命を犠牲にすることで大切な人たちの今後の人生を守ろうと考えています。しかしそれには決定的に音羽が邪魔な存在でした。おそらく悠は近いうちに音羽の命を奪うために行動を開始することでしょう。

守りたいもの1つ目は繭

悠は、繭に対して友人以上の感情を抱いています。しかしこの先の未来で自分と繭が一緒になる可能性は全く考えてないようです。悠の目的は、「自分が罪を全てかぶることで繭を事件の罪悪感から解放する」「音羽を始末することで繭に対する攻撃を排除する」大きくこの2点と考えられます。

守りたいもの2つめは母親

悠は、決して恵まれた家庭ではありませんでした。自分は権力者の妾の子供なのです。しかも母親は森に捨てられたことをきっかけに精神的に病んで現在も入院中という状況でした。しかし今回、森がそんな母親に面会に来て、同棲を提案したのだと言います。悠は、繭の幸せを願う傍らで、母親の幸せも願っていました。そのため母親を、「音羽を排除した森家で幸せに暮らさせてあげたい」と考えるようになっていたのです。しかしその思い描く未来に、悠本人の姿はありません……。


ハジメテノサツジン・第117話の感想

音羽は悠を貶めたくて仕方がない様子。しかし、森家で大事を起こすことはできません。父親の目もありますし、新しく雇った家政婦までいる状況では、うかつに悠に手をだすことができないのでしょう。

しかし、悠に対して何とか言葉でマウントをとろうとする音羽。悠が言葉による攻撃で心を揺さぶられることなんてあるわけないのですが、今の音羽にはこれが精一杯の攻撃なのです。

案の定、悠は音羽を返り討ちにするような言葉を吐き捨てます。侮辱の言葉を浴びせられた音羽が、このまま黙っていることはないでしょう。次話は森家でついに悠VS音羽の戦いが見られるかもしれません。



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ハジメテノサツジン・第116話のあらすじ(ネタバレあり)

家に帰るも日常には戻れず

警察から帰ってきた繭。しばらくは繭と母親は、繭の姉のアパートで暮らすことになります。

繭のことを心配していた陸が、アパートを尋ねてきました。外に出て話をする繭と陸。陸はついに、繭への好意を口にします。

陸の気持ちは間違いなく嬉しい繭。しかし、人殺しや自殺未遂をした自分は、すでに陸とは違う世界にいるような気がしてしまい、陸のことを拒絶してしまいます。

スッキリしないままアパートへ戻る2人。繭は扉を開けますが、その瞬間、中から死体が転がり出てきたような気がしてしまい……!?


ハジメテノサツジン・第116話の考察

まゆが見ているのは幻覚?

肉体的にも精神的にも疲れ果てている繭。ストレスも相まって、どうやら幻覚を見るようになってしまっているようです。アパートのドアから死体が転がってくるなんてことあるわけないのに、本当にそこに死体があるかのように悲鳴をあげている繭。そんな繭の姿を、今回は陸が直接目の当たりにしてしまいます。

繭を放っておけない陸

繭の精神状況が異常であることを目の当たりにした陸は、今後ますます繭のことを放っておけなくなってしまうでしょう。繭の口からもう関わらないでほしいとフラれていたとしても、おそらく陸はこれからも繭のことを助け続けようとしてくるはずです。

悠を止めることはできたのか

警察で別れる間際に、繭は悠の口から「先生殺しの真犯人」であった告白をうけています。実際に殺す前に繭に話すべきだったと涙を流しながら後悔していた悠。しかし、もし本当に殺す前に話ができたとして、悠が抱えた問題や気持ちを繭が受け止めきれたかどうか疑問です。


ハジメテノサツジン・第116話の感想

今話では悠と音羽のその後の描写はありませんでした。修羅場を極めているこの2人のその後がかなり気になります。悠は繭のために音羽を始末して自首しようとしているわけですから、森家で今後何があっても不思議ではありません。

繭は家に帰ってきたとはいえ、まったく日常には戻れていませんでした。名前も顔もでてテレビに出てしまった以上、しばらくはマスコミに追いかけられる日々が続くことでしょう。

そんな中、繭の姉は産後直後で、現在、新生児の育児中です。それだけでも大変だというのに妹の心配までしないといけないなんて大変ですよね。最も、繭の姉はかなりの妹想いのようで、繭の身を案じることもアパートに住まわせることもまったく苦ではないと考えているようですが……。

さて、今回はついに陸がフラれる形になってしまいました。しかし陸のことなので、繭の言葉は本当は不本意ながら発せられた内容であることは察しがついていると思います。陸は今後、繭にどうアプローチしていくのでしょうか。



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ハジメテノサツジン・第115話のあらすじ(ネタバレあり)

音羽と悠が同じ家に住むことになる!?

森は悠に対し、今日から森家で一緒に暮らせと命じてきました。音羽と悠が一つ同じ屋根の下で過ごすなんて考えられないことです。しかし、意外にも悠は大人しく森の命令に従います。理由はもちろん、同じ家に住んだ方が音羽の命を狙いやすいからです。

一方で、悠を招き入れる形になった音羽は、はらわたが煮えくり返るほどに不本意でした。父親に文句を言う音羽ですが、逆に窘められてしまいます。自分が悠よりも下に扱われていると感じた音羽は、父親に対しても憎悪の念を抱くようになり……!?


ハジメテノサツジン・第115話の考察

森家で住むことに同意した悠の狙いとは

音羽を憎んでいるはずの悠は、なぜあっさりと森家で住むことに同意したのでしょうか。どうやら悠は、音羽をこの世から消し去って繭の安全を確保した上で、自分一人が殺人の罪を被るつもりでいるようなのです。繭に幸せな未来を歩んでほしいと望む悠ですが、その未来に自分と繭が一緒にいられるという希望は一切抱いてないようです。なんだか切なすぎますよね……。

森の狙いは?

森はなぜ、今になって悠を森家に招き入れたのでしょうか。養女としての音羽の人間性に致命的な欠陥があると判断したからという可能性も高いです。また、実子である悠のことを純粋に不憫に思ってしまったからなのかもしれません。

警察署内の森家の協力者が明らかに

どうやら森家に関する不祥事をもみ消しているのは、署長の伊坂のようです。堤刑事が森家に関する事件を捜査できないように口を出してくるのも、思えばいつも伊坂署長でした。堤刑事は業を煮やして、本部長に逮捕状を撮ることはできないか打診します。伊坂署長と森の金の繋がりが明るみに出れば、事件に関して大きな進展がみられることでしょう。


ハジメテノサツジン・第115話の感想

音羽はもちろん悠をすぐに追い出すように森に進言しますが、森は音羽の話に取り入りませんでした。むしろ音羽に対し、もっと他人と譲り合って生きることを学べと苦言を呈します。

そうはいっても、義父である森からろくに愛情を受けてこなかった音羽。助け合って生きる精神を学べなかったのは、音羽だけのせいではない気がしてなりません。

人間として未熟だと森からハッキリ告げられてしまった音羽。普通ならショックを受けるところですが、音羽は逆に義父である森を排除しようという思考に走ってしまいます。

徹底的に「自分を愛さない物は全て排除」していく音羽。その願いが叶った先に、音羽のまわりに果たして誰か残る人はいるのでしょうか?



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ハジメテノサツジン・第114話のあらすじ(ネタバレあり)

吉川に止めを刺した犯人は……

吉川先生の止めを刺したのは、実は悠でした。悠からの衝撃的な告白を受けた繭は、ショックを隠せません。

トイレが長すぎる2人を不審に思った婦警が、2人を呼びに来ました。2人は刑事から事情聴取を受けることになります。

しかし、寸でのところで森(音羽の父親)が駆け付けました。森は子供たちの事情聴取を制止し、音羽を連れて帰ろうとします。しかし同時に、森は悠に対して衝撃的な発言をしてきて……!?


ハジメテノサツジン・第114話の考察

悠が繭を好きになった理由

作中で、ついに悠が繭に対して恋愛感情に似た気持ちを抱くようになったきっかけがあきらかになります。悠が繭を好きになってしまったのはほんの些細な出来事がきっかけだったようです。当時、悠は学校で一匹狼的な存在でした。何かと優秀だった悠は、音羽を慕う女生徒たちから目をつけられていたのです。悠はそんな女生徒たちをうまくかわさずに真っ向から敵対心をむき出しにしたことで、孤立がが更に加速していきました。そんな中、繭にほんの少し優しく声をかけてもらったことで、悠の気持ちは一気に傾いてしまったようです。

1人で罪を被るつもりの悠

悠は、繭だけは無事に家族の元に返してやりたいと考えていました。そのため殺人の罪を自分1人がかぶり、同時に音羽を道ずれにしようと考えているようです。「道ずれ」の意味が、「音羽も一緒に殺人犯に仕立て上げるのか」「音羽の命を奪うつもりなのか」については、作中で明らかになっています。

堤刑事が上からお咎めを受ける

音羽たちを事情聴取しようとしている堤刑事ですが、実は上層部から今回の捜査について手を引くように正式に命令を受けていたはずでした。そこを個人の判断で強行に事情聴取に及んだ堤刑事は、またも上から小言を言われる展開になってしまいます。明らかに、森の圧力によって捜査を潰させようとする動きが見られます。


ハジメテノサツジン・第114話の感想

繭と悠は結局、今回は事情聴取を受けませんでした。繭は無事に母親のもとへ帰ってきます。これが良かったのか悪かったのか……結局繭は、罪の意識を抱えたまま再び家族の元へもどることになってしまいました。いっそこの場で洗いざらい話してしまった方が楽だったような気がします。

また、今話は音羽と悠に関して衝撃的な展開が待ち受けていました。犬猿の中であるはずのあの2人が、更に修羅場を迎えていきます……。詳細が気になる方は、是非漫画をチェックしてみてください!



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ハジメテノサツジン・第113話のあらすじ(ネタバレあり)

事情聴取を受ける音羽

警察から事情聴取を受ける音羽。「ヘルメットに装着したカメラ」「謎の液体」「石井先生の偽物の遺書」を咲に持たせて事件現場へ向かうよう指示したことを指摘され、音羽は咲が警察に自白をしたと察します。

一方で、自分が吉川先生の息の根を止めたことをカミングアウトした悠。悠が繭に対して抱いていた感情は、お世辞にも褒められたものではありませんでした。結局悠も、繭愛しさに繭の弱さに付け込んでいたことが明らかになったのです……。


ハジメテノサツジン・第113話の考察

最後まで白を切る音羽

刑事は完全に音羽を一連の事件の黒幕だと疑っていました。しかし、音羽は強気な姿勢を改めません。音羽は、咲を事件現場へ向かわせた理由について、とんでもない供述をし始めます。

自分こそ石井先生に命を狙われていたと供述

音羽は、自分が石井先生に命を狙われていたと供述します。その理由として「石井先生が黒魔術の材料として処女の血を1人分手に入れようとしていた」ことと、さらに「音羽に渡したミルクティーに強力な睡眠薬を混ぜていたこと」を証言する音羽。音羽は、自分の身を守るために咲を身代わりにしただけで、それは罪に問われないはずだと言い出します。

悠の本音が明らかに

悠は、ずっと前から繭が思っている以上にドス黒い感情に支配され続けていました。森家を巡るドロドロの家族の因縁を発端に、音羽のことを殺したいくらいに憎んでいた悠。彼女は吉川先生と音羽のいざこざを好機の目で見ていました。もし音羽が吉川先生を殺すようなことがあれば、自分が洗いざらい全てをバラして、音羽を社会的に殺そうと考えていたようです。


ハジメテノサツジン・第113話の感想

今話のラストシーンでは悠の衝撃的な心情が描かれています。彼女は繭に対して異常なほどの執着心と愛を抱いており、もし叶うのならば繭とずっと一緒にいたいと考えているのはこれまでの証言や行動からは明らかでした。

しかし同時に、繭と比べて自分の境遇や性格は純朴なものとは程遠いと考えてもいた模様。そんな最中、繭が気を失った吉川先生を隠そうと提案したとき、悠の心は踊りました。純粋すぎる繭が初めて黒に染まった瞬間、悠はこの共犯こそが繭の弱味になると考えたのです。

要するに、音羽も悠も、結局のところは自分の都合で繭が堕ちていくのが好都合だったというわけで、2人とも繭の弱味に付け込んできたということになります。

繭が悠のこのドス黒く自分勝手な感情に気づいた時、それこそ本当に信頼できる友が1人もいなくなってしまうのではないでしょうか。



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ハジメテノサツジン・第112話のあらすじ(ネタバレあり)

ついに警察に保護される3人

「自白」と「自殺」の二択を迫られた繭は、自らトラックの前に飛び出して命を絶とうとしました。しかし、間一髪のところで警察の野崎がこれを阻止します!

繭は、助かってしまった罪悪感に苛まれました。死ねなかったから自白するしかないという感情が、繭の中で渦巻きます。そんな彼女は、野崎に対して助けてくれたお礼よりも先に、自分たちがやったと自白ととれる発言をポツリと呟いてしまい……。

警察に保護されることになった繭・悠・音羽の3人。これから詳しく事情聴取を行うことになります。野崎は先ほどの繭の発言から、吉川殺しの犯人である確信を持っていましたが、もっと明確に繭に自白をさせるために、改めて事情聴取をすることになります。

悠は、何が何でも繭を無事に家族の元に戻らせたいと考えていました。そんな悠は繭に対して、吉川に止めを刺したのは自分だったと土壇場で繭に白状してきて……。


ハジメテノサツジン・第112話の考察

真犯人の正体がついに明らかに

おそらく、吉川に止めをさしたのが悠だったという話は事実でしょう。吉川先生を隠した後、悠だけは次の体育の授業を休んで姿が見えませんでしたし、戻ってきた悠はなぜか制服のリボンを持っていませんでした。おそらく、制服のリボンを使って吉川先生を絞殺して止めを刺したのだと思われます。

なぜ悠は吉川先生を殺したのか

悠は音羽を憎んでいます。そのため、音羽と父親の森の立場を悪くするために、吉川先生の死を利用したのかもしれません。音羽が教師に暴力を加えた末に命まで奪ってしまったとなれば、森家の権力に日々が入るのは必至です。それこそが悠の狙いだったのかもしれません。

森は悠を実子として迎えようとしている?

音羽の発言では、森が悠を実子として迎える考えであることを思わせる発言がありました。悠や悠の母親に対する森の対応から考えるに、音羽の話が全くのデタラメとは考えにくい状況です。音羽は悠が森家の金と権力が目的で森家の娘になろうと画策していると勘違いしていますが、どうやら悠が森家に対して数々の小細工をしかけてきた本当の理由は、他にあるようです。


ハジメテノサツジン・第112話の感想

ついに3人が警察に身柄を拘束される事態になりました。今回の件はすでに報道でも流れており、世間では「吉川先生殺害の真犯人は、石井先生ではなく女生徒3人なのではないか」という意見が流れています。

しかも学園の生徒たちも、報道陣の取材に対して「音羽・繭・悠の3人はいつも怪しかった」と発言してしまいました。

もはや繭たちが日常に戻ることはないでしょう。このまま罪が明るみになり、3人とも然るべき制裁を受けることになることが予想されます。



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ハジメテノサツジン・第111話のあらすじ(ネタバレあり)

自らトラックの前に飛び出す繭

3人が揉めているところに、ついに警察が到着。金欲しさに繭たちを捉えた高校生たちは、散り散りになって逃げていきます。

音羽は繭と悠を保護したふりをして、繭に“あること”を囁きました。その内容は、“繭と家族を森家で一生守るから、一生罪を黙認していろ”という呪いのような言葉でした。

その言葉を聞いた瞬間、繭の脳裏に浮かんだのは、これから生きている限りずっと音羽に支配され続けなければいけないという強烈な嫌悪感とプレッシャーです。繭はこの瞬間、生きることを放棄し、道路に飛び出してしまい……。


ハジメテノサツジン・第111話の考察

音羽の浅はかな計算

この期に及んで音羽はまだ父親が全力で自分を守り、自分だけは罪から逃れられると信じているようです。森家という名家に泥を塗りたくないのは音羽の父親の本音でしょうが、同時に、実の娘の悠を本気で蔑ろにするとは考えられません。音羽か悠、どちらかを選択する窮地に迫られた時、音羽はすんなりと音羽だけを選ぶことはまずないでしょう。

もはや制御できない繭

道路に飛び出してしまった繭ですが、間一髪で刑事の1人が命を救います。しかし、繭はすでに生きていることに対する罪悪感で心が支配されていました。事あるごとに繭の脳裏に浮かぶのは「早く死ななきゃ」「また死ねなかった」という死に対する執着心です。繭の精神状況は本当に限界地点まで達しています。

ついに繭が自白

間一髪で命を救われた繭ですが、自分を助けてくれた刑事にポツリと自分たちが犯人であると自白をします。あまりにも唐突すぎる自白に、刑事はポカンと口をあけたままでした。しかし、刑事が話がこの証言をスルーするわけはありません。いよいよ繭や音羽たちの罪が明るみに出る時がきたのかもしれません。


ハジメテノサツジン・第111話の感想

パトカーに乗せられる3人ですが、繭の目が虚ろなことから、音羽は何かを察したようです。音羽はもっと早く繭を始末すればよかったと後悔していました。ということは、繭が刑事に何かしらの情報を漏らしたことにも勘付いたのかもしれません。

これ以上、繭の自白を許すわけにはいかないはずの音羽は、もしかしたら直接繭を手に欠ける算段を立てているかもしれません。

しかし、そうなったとしても、当然のことながら悠が繭の盾になるでしょう。悠が繭の代わりに傷つき、それを見た繭の自殺願望がさらに高まってしまうのが最悪のシナリオといったところでしょうか。

何にせよ、今後の音羽の行動には要注意です!早急に音羽と繭を話して、繭を警察側で保護する必要があります!



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ハジメテノサツジン・第110話のあらすじ(ネタバレあり)

逃亡中の繭と悠がついに音羽に見つかってしまう

音羽と警察から逃亡劇を続ける繭と悠でしたが、その旅も終わりが見えかけていました。繭の心の中では死への渇望がどんどん強くなっていきます。そんな中、繭は「悠の本心」「悠と音羽の関係」がどうしても知りたくなってしまい、正直に悠に尋ねてみることに。

すると悠は、自分が密かに抱き続けてきた“繭に対する想い”を伝えてきました。心のどこかで悠の気持ちに気が付いていた繭。しかし、悠の気持ちを大切に想いながらも、自分は陸が好きなのだと謝罪の言葉を口にします。

一方、繭と悠を見つけた人に報酬を支払うという音羽のやり方は、効果抜群だったようです。ある高校生の一団が繭と悠を見つけて、小遣い欲しさに2人に襲い掛かってきます!その直後2人の前に現れたのは、音羽でした。


ハジメテノサツジン・第110話の考察

他人の手を使って繭と悠を始末しようとする音羽

音羽は、繭と悠を見つけた男子高校生たちに対し、「見つけてくれた謝礼に5万」「その場で繭と悠を強姦すれば50万」「繭と悠を殺害すれば500万」を支払うと提案し始めます。この提案にはさすがの男子高校生たちも若干引き気味でしたが、音羽の表情はいたって本気でした。親の金ならまだしも、500万なんて大金を音羽個人が持っているとは考えにくいです。もしかしたら音羽は男子高校生たちを騙すつもりなのかもしれません。

間一髪のところで警察が到着

その直後、すぐに現場に警察が到着します。男子高校生たちは散り散りに。ここで音羽が信じられない行動をとったのです。何と彼女は、今さっきまで繭と悠の命を奪おうとしていたのに、警察に向かって“2人を無事に保護した”と手のひらを返したのでした。繭はともかく、悠がこんな音羽の行動を許すはずがありません。悠の今後の行動に注目したいところです。

素直すぎる気持ちを吐露する悠

悠は、繭から本心を尋ねられた時、抱いている気持ちをありのまま語りました。それは、告白の言葉でもなければ、自分の好意を伝える言葉でもありませんでした。悠は、“繭が自分を好きだったらいいのに”というとてもささやかで遠い願いにも思える純粋な言葉を口にしたのです。この言葉からは、繭が自分を好きになることはないと悠自身もわかっていることが伺えて、切なくなります。


ハジメテノサツジン・第110話の感想

小遣い欲しさに繭と悠を捕まえようとする男子高校生の一団が登場してきて、思わず怒りの声が出そうになってしまいました。何も知らないくせに首つっこんでくるなー!って感じです。

たかだが5万の報酬で誰かを傷つけることができてしまうなんて、よっぽど卑しい心をしてるんだなと感じます。繭の髪の毛引っ張ってましたしね……。陸がこれを見ていたら怒りの気持ちを露わにしていたことでしょう。

男子高校生の一団が全員イケメンだったのも何だかむかっ腹に追い打ちをかけてきました。悪党面の学生たちだったら“まぁそうなるよね”と割り切ることができたのかもしれません。



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ハジメテノサツジン・第109話のあらすじ(ネタバレあり)

事件の全貌が周知の事実になりつつある

繭の学友たちは集まって話しています。話題は、「音羽が吉川先生殺害の件に関わっている」「悠がテレビで事件の全貌を暴露した」など、かなり確信に迫った話題です。

その中で、友人たちの間である疑惑が浮上。それは、悠と繭が行方を眩ましたのは、音羽に追われているからではないのか?という疑問でした。もしそうだとしたら、悠と繭は現在もかなり危険な状況に置かれているということになります。

しかし時すでに遅し……学友のうちの1人は、繭と悠を助けるためだと思って彼女たちの目 撃情報を音羽に提供してしまっていたのでした。学友たちがそんな話をしていると、そこへ刑事がやってきて……。


ハジメテノサツジン・第109話の考察

音羽はもはや言い逃れができない

関係者どころか学校の友人たちにも事件の全貌がバレつつあり、音羽はもはや言い逃れができない状況になりつつあります。しかも警察はすでに音羽を重要参考人物として扱っており、完全に犯人として見立てられていました。また、学友たちが刑事に音羽のことを話すとなると、悠と繭の足が付く可能性もでてきてしまいました。

森は音羽を見つけだすつもり

音羽の父親である森は、警察よりも先に音羽・悠・繭の3人を見つけるつもりでいるようです。警察に変に調べられる前に自分の手で釘を指しておきたいということなのでしょうか。音羽に関してはクレジットカードの使用履歴をたどって彼女の行方を追おうとしているようです。

父親を警戒する音羽

しかし、音羽は自分の足が付くことを恐れて、あえてクレジットカードを利用しませんでした。手持ちの現金のみで繭と悠を追跡するとなるとかなり骨が折れます。しかしここで、繭の情報網により、新な悠と繭の目撃情報が!音羽は目撃者の見ず知らずの男子生徒たちに、2人を捕まえるように指示を出します!男子生徒たちは金ほしさに音羽の言いなりになってしまう可能性が高く……。


ハジメテノサツジン・第109話の感想

モブの男子高校生たちが6人くらい登場するのですが、どの子もかなりイケメンに描かれていて数秒じっくり見てしまいました。そしたら最後の作者コメントに、モブを書きすぎて愛着が湧いてしまったというコメントが!なるほど~通りで皆イケメンなわけだ……と納得してしまいました。

音羽は目撃情報を提供してくれた女友達に現金で3万円を支払っています。こんなに金に物を言わせていたら、手持ちの金があっという間になくなってしまうのではないでしょうか。音羽はそのあたりはきちんと計画しているのでしょうか。



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ハジメテノサツジン・第108話のあらすじ(ネタバレあり)

音羽の父親を刺したことを明かす悠

逃亡中の繭は、陸と音羽が接触したことを悟りました。陸の身に危険が迫っていると感じた繭の脳裏には、一瞬「自白」の文字が浮かびます。

警察に洗いざらい話してしまおうかと考える繭ですが、悠はすかさずそれを止めました。その際に、自身が音羽の父親を指して逃亡中であることを打ち明けます。

一方で音羽は、金の力を使って警察よりも先に繭と悠を探し出そうと躍起になっていました。どうやら音羽は、全ての罪を悠に被せて、彼女を他殺しようと目論んでいる様子で……。


ハジメテノサツジン・第108話の考察

音羽の父も水面下で動く

音羽の父親は、自分の娘が事件に関わっていると確信を持っているようです。反対に、実子である悠のことを心配している素振りも見えました。どうやら音羽の父親は、音羽・悠・繭が事情聴取される前に森家で保護しようと目論んでいる様子です。

そのために音羽の父親は、森グループの票を全て渡すことを条件に、警察関係者に秘密裏に協力を仰ぎます。森グループは警察署に対しても大きな影響力を持っているので厄介です。

音羽は悠も繭も命を奪うつもり?

とにかく繭は、森家の実子である悠のことを目ざわりだと感じています。自分の父親と悠の間に親子愛など芽生えようものなら、それこそ音羽の居場所がなくなってしまうためです。音羽は確実に悠の命を狙っていますが、繭に対しても同様の憎悪があるのでしょうか?

陸を救いたい繭

繭は今まさに、「悠と共に罪から逃れるか」「罪を認めて陸を助けるか」の2択を迫られています。繭の性格だったら迷わず陸を助けそうではありますが、自分が自白するということは悠の罪も自白することになるので、迷っているようです。


ハジメテノサツジン・第108話の感想

繭が警察に自白するかと思いきや、悠が強引にこれを止めてしまいました!悠は繭と逃亡劇をして最終的には何がしたいのでしょうか?悠の本心が気になるところではあります。

音羽は情報網を張り巡らせて悠と繭の行方を追い続けていました。金の力を使って捜査の手を増やしていく音羽は、ついに2人の目撃情報までたどり着きます。正直、たった1人の女子高生のほうが警察よりも情報収集能力が高いとなってしまうと、警察の無能さが露呈してしまう気もしますね。

繭を救おうとする陸は、音羽から首を突っ込まないように釘を指されてしまいましたが、まだまだ繭のことは諦めていません!陸が今後どう足掻いていくのかが見物です!

早く繭と陸が一緒になってくれれば、この殺伐としたストーリーにも少しは花が咲くのですが、それはまだまだ先の話になりそうです。



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ハジメテノサツジン・第105〜107話のあらすじ(ネタバレあり)

ついに音羽が調査対象に入る

音羽の父は、入院している悠の母の病室を突然訪れました。驚く悠の母ですが、その態度からは未だに音羽の父を男性として意識している節が見受けられます。悠を実の娘として認知したいと申し出る音羽の父を前に、涙を流す悠の母。音羽は病室の外でその会話を立ち聞きしていて……。

森下は相変わらず悠と繭を敵視し続けていました。大好きな陸から呼び出しがかかったかと思えば、陸から繭探しを手伝ってほしいともちかけられ、激怒します。しかし、結果的には陸に協力する流れに。

陸の働きかけで、森下が警察への証言を決意します。「音羽、繭、悠の3人が吉川を石井の命を奪ったと思っても不思議はない」「あの3人は友達のようで奇妙な関係性がある」「音羽による裏工作が度々あった」等の証言を得た警察側は、音羽を重要参考人として調査対象に加える決断を下すのでした。


ハジメテノサツジン・第105〜107話の考察

音羽は繭と悠を始末するつもり

SMSを利用し、同級生たちの足を使って繭と悠の行方を追う音羽。どうやら真っ先に2人のことを見つけて始末するつもりのようです。特に、悠が森家の実の娘だと知った今、音羽にとって悠は自分の地位を脅かす脅威でしかありません。

しかし、だからといって悠や繭が本当に命を落としたとしたら、真っ先に疑われるのは音羽ですよね。それは音羽も理解していると思うのですが……。どうやら音羽は、罪を逃れるために正常な判断ができなくなっている模様です。

森下、陸、繭の三角関係

陸は繭が好きで、森下は陸が好きで繭のことを敵対視しています。そんな状況の中で、陸は繭探しを森下に手伝ってほしいともちかけてしまいました。繭なんてこのままいなくなればいいと考えている森下にとっては、陸から一番されたくない頼み事をされてしまったわけです。

しかし森下は大好きな陸の頼みを断ることができませんでした。協力する代わりに、繭が無事に見つかってしまったら陸の命を奪って土に埋めると過激な発言をします。普通ならゾッとするシーンですが、陸は感覚がくるっているのか、繭探しを手伝ってもらえると聞いて安堵するのです。

登場人物たちの情緒がかなり不安定になりつつあることが感じられます。


ハジメテノサツジン・第105〜107話の感想

森下が警察に証言したのは、音羽に頼まれて繭を始末する片棒を担がされかけたことに関する話でした。森下は音羽からカメラつきのヘルメット・遺書・液体の入った水筒を渡され、繭に水筒の中の液体をかけるように指示されていました。

このヘルメットと水筒は森下が犯行間際に川に捨ててしまったわけですが、もしこの証拠品が川から見つかったとすれば、森下の証言がかなり有力になり、音羽の悪事を全て暴く判断材料になる可能性があります。

警察が川の中まで捜索するかはまだわかりませんが……。



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ハジメテノサツジン・第102〜104話のあらすじ(ネタバレあり)

音羽はただの養女!森家の本当の娘は悠だった

音羽のもとに堤刑事から電話がかかってきました。音羽はここで繭の捜索願が出されていることを知ることになります。音羽は、足手まといになってきた繭と悠が2人揃って命を落とせばいいのにと考えているようです。一方で繭の身を案じる陸は、音羽に接触を試みます。陸を煩わしく思った音羽は、ついに本性を顕わに……。

警察は森音羽の父親に事情聴取をすることにしました。音羽は父親と警察の会話を盗み聞きしています。そこで明らかになったのは、悠が実は音羽の父親の実の娘であるという衝撃の真実でした。

一方で、逃亡中の悠と繭。しかしこのまま逃げ続けて生き延びることはできないと2人はわかっています。先の見えない不安に押しつぶされそうになる繭ですが、反対に悠は警察に捕まる前に繭と心中できればそれで本望だと感じているようで……。


ハジメテノサツジン・第102〜104話の考察

本物の娘は悠、音羽は養女

悠の母親と音羽の父親は実は男女の関係があったようです。音羽は森家の本当の娘ではなく養女にすぎません。反対に、本物の娘である悠はずっと音羽の友人として森家とはかけ離れた貧しい家の娘として育っていました。

本当は自分が音羽の立ち位置にいれたはずなのに、正反対の生活を強いられることになった悠。彼女が森家や音羽に対して敵対心を抱くのは自然な流れだったように思えます。

そんな悠の真の目的は、音羽に吉川の命を奪わせて森家全体を潰すことのようです。目的の為に他人を巻き込む悠もなかなかにぶっとんだ性格だなと感じます。

音羽は悠の正体を掴み、自分の父親の行動を監視することにしました。おそらく、父親がこれからも密かに悠を庇うであろうことを察したのでしょう。音羽VS悠の戦いが激化していく予感がします。


ハジメテノサツジン・第102〜104話の感想

悠がだんだんとサイコパスに見えてきました。警察に捕まりそうになったら本当に繭と心中してしまいそうです。悠は音羽に対しては只ならぬ恨みを抱いており、反対に繭に対しては恋愛感情にも思えるような執着心を抱いているように思えます。

というのも、心中を仄めかす発言をしている悠の顔が、若干うっとりしているように見えたのです……。悠は警察に捕まる未来しか待っていないのだとしても、それまでの間繭と一緒に楽しむことができればそれで満足だとも話していました。

繭はそれを効いて若干驚いていた表情をしていました。2人の気持ちにかなりの温度差を感じます。悠が何を考えているのかいまいち把握できません。

終盤では、音羽の父親が病院に入院中の悠の母親を訪ねるシーンがありました。果たしてかつて恋仲だった2人はどのような会話を繰り広げるのでしょうか!



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ハジメテノサツジン・第91〜94話のあらすじ(ネタバレあり)

森家の悪事を暴くために悠が水面下で動く

咲は、想い人である陸を繭に奪われるのではないかと危惧していました。 そのため悠と繭に協力する形でテレビの取材を受けてしまいましたが、それが学校中にバレて大変な騒ぎになります。

悠は何としても警察を動かして森家の悪事を明るみに出すため、水面下で行動を続けていました。悠は咲を始めとした周りの人々を巻き込んででも、音羽を貶めようとします。

ネット上では、今回の事件の中心にいるのは森グループの次期社長の娘ではないかと噂がたっており、音羽の父親は次期社長から外されかねない事態に陥っていました。

そんな中、繭は陸の見舞いに行くために病院を訪れます。すると、病室にはすでに咲がおり、繭や悠に騙されたのだと陸に泣きついていました。陸は泣きついてくる咲の頭を撫でてやっており、その光景をみた繭は大きなショックを受けます。

一方、なぜか悠の周りを警察が嗅ぎまわり始めていました。悠は警察から逃げるようにして夜の街を走りまわります。


ハジメテノサツジン・第91〜94話の考察

悠の元を訪れたのは堤刑事だった

森側は咲の暴露によってかなり追い詰められた状況にはなりましたが、それでも森グループの力は凄まじいらしく、なぜか警察は森側ではなく悠側の捜査を進めていました。

しかし、実は悠側の捜査を進めていたのは事件の担当を外されたはずの堤刑事だったのです。おそらく堤刑事は捜査担当を外されたことや、事件がうやむやになっていることに対して疑問点を抱き、関係の深そうな悠に事情を聞きに来たのでしょう。

しかし悠はそれを「警察が自分を疑っている」と解釈して逃げだしてしまいます。うまくいけば堤刑事を味方につけられたかもしれませんが、そううまく事は運びませんでした。

音羽が威圧的な言葉で繭をマインドコントロール

森サイドの圧力によって今回の暴露も結局なかったことにされてしまいそうではあります。

しかも音羽は繭が優柔不断であることを良いことに、威圧的な言葉で彼女のことを言いくるめようとしてきました。なにがなんでも繭のことを手籠めにしたい音羽は、積極的に彼女に干渉してきて自分の言いなりにしようとしてきます。

しかもその方法がかなり卑劣なやり方でした。繭の親戚に赤ちゃんが産まれたと聞いた音羽は、呼ばれてもいないのに赤ちゃんを見に来ます。産まれたばかりの赤ちゃんに音羽が何をしでかすかわからないといった恐怖に駆られた繭は、結局音羽の言いなりになってしまったのです。


ハジメテノサツジン・第91〜94話の感想

繭の優柔不断っぽさがじれったく感じてしまいますが、抱えている問題が問題なだけに不安定な精神状況に陥るのは仕方がない気もしてしまいます。

それにしても音羽の図太さというかメンタルの強さには脱帽ですね。音羽は、「繭を絶対に森が守る」という魔法の言葉で、繭の心を支配しようとします。読者からしたらまんまと音羽にのせられてしまっている繭に見えますが、繭もすがりたかった陸を咲に取られて、心の拠り所がなくて不安なのかもしれません。



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ハジメテノサツジン・第20巻(67~69話)のあらすじ

咲の身に危険が迫る!

【67話】花屋を訪れる石井先生は、結婚記念日と称して大量の花を購入します。音羽は咲を呼び出し、繭が売春をしていると嘘をつきました。カメラ付きヘルメットを咲に装着させ、繭の売春行為の証拠動画を取ってくるように命じます。繭の本性を暴いて陸を落胆させることができると思った咲は、喜んで音羽の言いなりに。

【68話】実際に音羽が咲に課した役割は、偽造した石井先生の遺書を石井先生のアパートへ届ける役目と、犯行現場の映像を音羽に送る役目でした。しかし咲は、こんな回りくどいことをしなくても直接陸に繭の売春の現場を見せればいいと考え、陸を呼び出してしまいます!

【69話】電話口で、咲の異変を感じ取った陸。咲が暴走し始めていることや、繭の身に危険が迫っていることを察知します。繭に連絡をとる陸ですが、繭は現在病院で家族と一緒にいるらしく、しかも母親の見舞いにきた悠と偶然合流しており、比較的安全な場所にいました。陸から話を聞いた繭は、咲が音羽によって命を狙われていると推察し、陸にそれを伝えます!


ハジメテノサツジン・第20巻(67~69話)の考察

咲は音羽を完全に信用したわけではない

咲は腹の内では音羽のことを信用していません。繭を貶めて自分が無事に陸と交際することができれば、音羽とは絶交するつもりでいます。そのため、音羽の命令を一部無視してしまったようです。

咲に迫る危険とは

繭の売春行為の現場を陸に直接見せれば、繭の信頼を一気に落とせると考えた咲ですが、咲が向かう先には繭はいません。いるのは黒魔術を執行しようとしている石井先生。この黒魔術には処女の血が必要不可欠。つまり、石井先生は、処女である咲が自分の家を訪れるのを待っているのです。

音羽の誤算

咲が陸を現場に呼び出してしまったのは、音羽の大きな誤算でしょう。冷静に判断ができる陸が現場を見れば、すぐに警察を呼ぶでしょうし、石井先生の計画も音羽の計画も頓挫することになります。

繭と悠は音羽の作戦に気が付く

数日前、繭はスマホを失くしていました。それは音羽が繭のスマホを盗んで、繭を装って咲をよびだしていたからです。スマホを失くした当時、繭は自分の過失のせいだと気に留めていませんでしたが、咲に対して取り消されたメッセージが数件あることに気が付き、音羽の行動に気が付いたようです。


ハジメテノサツジン・第20巻(67~69話)の感想

咲が暴走中ですが、寸でのところで陸を呼び出すというナイスプレイに。このまま1人で石井先生の自宅へ行っていたら、確実に石井先生に命を奪われていたことでしょう。

正直、咲がそうなったとしても自業自得としか思えませんが、それによって繭がまた自責の念を高めてしまう可能性があるのがいたたまれません。

陸が咲と合流すれば、石井先生も思うように動けなくなるでしょう。しかも裏では警察が石井先生のことを嗅ぎまわっているのだそう。

もしかしたら黒魔術事態行われることもなく、誰も命を落とさずに済むかもしれません。



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ハジメテノサツジン・第19巻(64~66話)のあらすじ

石井の黒魔術の準備が着々と進む

【64話】石井先生はついに、吉川先生を蘇らせるための魔術の決行日を迎えました。それに伴い、放課後に音羽を呼び出して魔術の材料である「処女の血」を手に入れようとします。しかし土壇場で音羽から自分は性行為の経験があるとカミングアウトされ……!?

【65話】音羽は、自分の代わりに確実に処女である他校の咲を魔術の材料として石井先生に差し出すつもりのようです。まるで石井先生に共感し、協力するような口ぶりの音羽。そんな音羽の薄っぺらい優しさに、石井先生は簡単に騙されてしまいます。

【66話】石井先生のアパートで魔術が決行されることになりました。石井先生は澤木先生に睡眠薬を仕込み、彼を自分のアパートに連れてきます。音羽は生贄にする咲を騙して石井のアパートへ向かわせようと画策。さらに、偽造した石井先生の遺書を咲に運ばせる寸法のようで……。


ハジメテノサツジン・第19巻(64~66話)の考察

音羽の計画の全貌

音羽は、石井先生の狂気的な黒魔術を支援するふりをして、目障りな人間を一気に始末しようとしています。まず、咲を黒魔術の材料にするために石井先生に咲を始末させ、黒魔術の失敗で激昂した石井に今度は澤木先生を始末させ、最終的には石井先生を音羽が家事を装って始末するつもりでいるようです。

石井先生は惚れっぽい性格

音羽が黒魔術の協力を積極的に申し出るにあたり、音羽は石井先生の心に寄り添ったような言葉をかけます。そんな音羽の姿が、生前の吉川先生と重なった石井先生。どうやら石井先生は、あまりにも女性に対しての免疫がないために、女性に少し優しくされるだけですぐ惚れてしまう体質のようです。

一方、繭は姉の出産のため病院に

音羽たちの計画が着々と進む中、繭は姉の出産のために病院にいました。繭がそもそも音羽の言いなりになっているのは、自分が犯罪者になることによって産まれてくる赤ちゃんが「生まれながらにして犯罪者の親族」になってしまうことに強い抵抗感を抱いたからでした。そんな赤ちゃんの誕生の瞬間、繭は果たして何を思うのでしょうか。


ハジメテノサツジン・第19巻(64~66話)の感想

石井先生の吉川先生に対する愛は純愛なのかと思いましたが、音羽にドキっとするくらいなので、意外に薄っぺらいなと感じてしまいました。最も石井先生は音羽の本性を知らないので無理もないかもしれませんが……。

音羽は最終的に火事を使って3人の遺体を始末するつもりのようです。ですが、犯行現場になるであろう石井先生の自宅はアパート。火事を引き起こせば近隣住民にも被害が及ぶことは必死です。

しかし、音羽はまったくそんなこと気にも留めていません。このあたりからも音羽の性格の悪さがよくわかります。



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ハジメテノサツジン・第18巻(61~63話)のあらすじ

音羽と咲が結託!

【61話】咲に強引に口づけをされ、繭の黒い噂を告げ口された陸。もちろん陸は咲の話なんて信じません。しかしその後、なんとなく繭に会いたくなってしまい家に行ってみると、ちょうど帰宅した繭と遭遇。2人は海へ話をしに行きます。一方、繭に勝ち目がないと思い知らされた咲は、音羽の言いなりになってでも繭を潰したいと暴走し始めて……。

【62話】咲は音羽に電話をして、協力を申し出ました。音羽は、大方、咲は陸に振られてなりふり構っていられなくなったのだろうと推察します。そこで音羽は、咲が繭よりも忠実な自分の駒になるのではないかと考え始めました。次第に、繭を切り捨てる選択肢を視野に入れ始め……。

【63話】繭と陸が海から帰宅すると、姉の萌の陣痛が始まっていました!母親と萌は病院へ急ぎます。父親が帰宅するまで、繭の側にいてやるように頼まれた陸。話をしていると、あらためて自分は繭と波長が合うのだと感じるのでした。


ハジメテノサツジン・第18巻(61~63話)の考察

森家の人間

音羽の父は仕事の関係で有力者と会食をしていたようでした。帰ってきて洗面所で鉢合わせをする音羽と音羽の父ですが、2人は一切会話を交わしません。おそらくこの状況が、音羽の性格がねじ曲がってしまった原因なのだと感じました。

繭のスマホの行方

繭は、海で陸と話をしている最中、スマホを失くしてしまったことを打ち明けました。実際には音羽が繭のスマホを盗んで所持したままです。繭のスマホには、悠からおやすみなさいのメッセージが届いていました。誰がどう見ても繭に贔屓している悠。音羽は、もし繭が死んだら悠はどうするつもりなんだろうと考え始めます。

繭は用済み?

そんなことを考えると言うことは、音羽は繭を始末する未来も視野に入れている可能性が高いということになります。新しく咲という手駒を手に入れた音羽。しかも正義感もなく自分の損得で物事を考える咲は、音羽にとっては非常に使いやすい駒です。もしかしたら今後、繭は音羽に命を狙われる展開になってしまうかもしれません。


ハジメテノサツジン・第18巻(61~63話)の感想

音羽はどこまで自分勝手なんでしょうね。ここまでくると、なんでそもそも繭と音羽が仲良くなったのかが気になります。

おそらく音羽のことですから、出会った当初から「扱いやすそうな同級生」を友達として選んでいそうです。なんとなく悠は繭を守るために仕方がなく音羽とつるんでいたような感じがします。

萌の出産が無事に済めばいいのですが、さすがに萌の子供にまで音羽が介入してくることはないと信じたいです。



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ハジメテノサツジン・第17巻(58~60話)のあらすじ

陸と咲の関係に変化!先走った咲はを待っていた結果は……

【58話】音羽は繭に成り代わって咲の呼び出しに応じます。最初は仲良く話す2人ですが、音羽が途中で本性を露わにして場の雰囲気は一変。音羽は咲を煽るような言葉を並べてマウントをとろうとします。しかしその後、咲に協力するような発言をし始めました。

【59話】音羽は、繭が不利になる情報をチラつかせ、咲を懐柔しようとします。一旦は協力関係を結ぶ2人ですが、咲は腹の内ではネット上に音羽と繭の悪事をさらして潰してやるつもりでいました。

【60話】一旦は音羽の情報提供に頼ろうと考えた咲でしたが、誰の力も借りずに自分だけで陸をオトすことができると考え直します。咲は、めいいっぱいのお洒落をして、決死の覚悟で陸を呼び出しますが……。


ハジメテノサツジン・第17巻(58~60話)の考察

やはり音羽を始末したい悠

石井先生と澤木先生を共倒れさせ、その上で部屋に火を放って2人とも始末するつもりの音羽。その作戦を聞いた悠は、音羽も一緒に燃えればいいと内心考えます。やはり悠が音羽と行動を共にしている理由は、機会をうかがって音羽の命を奪おうと考えているからなのかもしれません。

音羽は咲を魔術の材料にするつもり?

会話の節々から、音羽が咲を石井が行おうとしている黒魔術の材料として提供しようとしていることが伺えます。つまり、音羽は石井を使って「澤木先生」「咲」の2人を殺害させ、その上で石井の家に火を放って3人を一気に始末しようとしているのだと考えられます。

玉砕する咲

あからさまに好意を露わにするタイプの咲に熱烈なアピールを受け続けていた陸のことですから、陸が咲の気持ちに気が付いてないわけはありません。しかし、呼び出された陸は咲が恋愛相談を持ちかけてきたのだと解釈し、咲の恋を応援してしまいます。陸が天然なのか、わかっていて咲を突き放すためにやっているのかはわかりませんが、このことで咲の心は大きく乱れてしまったようです。


ハジメテノサツジン・第17巻(58~60話)の感想

咲があまりにもわかりやすい性格すぎますが、片思いの若者の等身大な姿に見えてなりませんでした。音羽が言うように咲は馬鹿っぽいところがあるのは事実ですが、恋は盲目と言いますし、咲はまさにそんな状態です。

しかし、大人2人と咲まで同時に始末できると考えている音羽も、考えが甘いという意味でば若干馬鹿っぽさを感じます。これまで危ない橋を渡り続けてもまだ人生がうまくいっているのは、偶然に過ぎません。

下手をしたらすぐに森家を追い出されるだろうし、警察にだって捕まりますが、音羽の大胆過ぎる行動は留まるところを知りません。



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ハジメテノサツジン・第16巻(54~57話)のあらすじ

石井先生の黒魔術

【53話】音羽は、石井先生が黒魔術を使って吉川先生を蘇えらせようとしていることに勘付きます。そこで音羽は石井先生に協力するふりをして、彼に罪を被せることを画策。まずは石井先生に取り入るために、黒魔術の材料に必要な「処女の血」として、咲を提供しようと計画します。

【54話】一方で石井先生は、黒魔術に必要な「蘇らせる本人の身体の一部」を手に入れる為に、吉川先生の実家を訪れていました。仏壇に供えられた吉川先生の遺骨を、石井先生はこっそりと盗んでしまいます。

【55話】石井はここ最近、人が変わったように陽気になることがありました。そんな彼の変化に敏感に気が付いた刑事たちは、石井を見張ることにします。そうとも知らず、石井は音羽の血を黒魔術の材料に使おうと、音羽の監視を始めていました。

【56話】音羽が狙っているのは、吉川先生殺しの罪を石井先生と澤木先生にかぶってもらった上で死んでもらうことでした。つまり、石井先生と澤木先生の共倒れを狙っていたのです。そんな音羽は、繭にはこの計画を話さずに、悠にだけ計画の全貌を説明します。


ハジメテノサツジン・第16巻(54~57話)の考察

石井先生の目的

石井先生は黒魔術によって吉川先生を蘇らせようとしています。そして黒魔術の材料には音羽を使うつもりでいるようです。さらに、蘇った吉川先生の手で、澤木先生の命を奪わせようというのが石井先生の最終的な狙いのようです。

澤木は音羽に助けを求める

石井先生から殺害予告を受けている澤木先生は、刑事に泣きつくわけにもいかず、音羽に助けを求めます。音羽は内心では「石井先生が澤木先生を始末してくれたらいい」と思いつつも、澤木先生に「石井先生に罪をなすりつけて命を奪えばいい」と悪魔の言葉を囁くのでした。

音羽が悠にだけ計画を話した理由

これらの計画を全て繭に話してしまうと、繭は罪悪感から計画や吉川殺しの真相を警察に話してしまいかねません。音羽はその危険性を排除するためと、「繭のために悠に協力してほしい」という感をだして、実質的には悠を共犯者として据えようとしているのです。


ハジメテノサツジン・第16巻(54~57話)の感想

それぞれの計画が工作していてややこしくなってきました!石井先生がいよいよ正気を失っているので、近日中に誰かを襲う可能性が十分にあります。しかし、警察はそんな石井先生の異変にすでに気が付いているので、うまくすれば警察が石井先生を保護してくれるという可能性も無きにしも非ずです。

音羽は人を貶める作戦をたてるのが天才的すぎます。それぞれにいい顔をして最終的には自分以外の全員を始末するつもりなのかもしれません。



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ハジメテノサツジン・第15巻(50~43話)のあらすじ

石井先生の奇行が激しさを増す!

【50話】相変わらず陸に片思い中の部活マネージャーの咲は、恋敵の繭を蹴落とすために暗躍し始めます。しかしそんな不穏な行動が、音羽の気に障った模様。音羽は仲良くなるふりをして、咲を潰す計画を立て始めるのでした。一方で、吉川先生の死を受け止められない石井先生は、怪しげな黒魔術の本を手に取って考え込んでいます。

【51話】石井先生は、黒魔術で吉川先生を生き返らせることができると本気で考えているようです。魔術に必要なのは、処女の生血本人の身体の一部でした。石井先生は吉川先生の自宅を訪れて骨を分けてもらうつもりのようです。そして処女の生血には、音羽の血を使うつもりのようで……?

【52話】不倫相手が殺害されたにもかかわらず、澤木先生は呑気に出会い系サイトで女漁りを続けていました。妻子がいる澤木先生ですが、夫としても父親としても不完全のようです。そんな夫に不満がある澤木先生の妻・梨菜は、脅すような言葉で澤木先生に圧力をかけてきます。

【53話】石井先生が唐突に澤木先生を飲みに誘います。突然の誘いに動揺する澤木先生ですが、話のネタになると思い誘いに乗ることにしました。しかし飲みの席で石井先生は信じられない言動をします。なんと突然、澤木先生の命を奪うつもりでいることと、吉川先生を蘇らせるつもりでいることを暴露してきたのです……!

ハジメテノサツジン・第15巻(50~43話)の考察

澤木家の現状

澤木先生はもともと生徒だった莉奈と結婚をしましたが、莉奈は結婚してから全く可愛げのない鬼嫁になってしまいました。しかも吉川から直接嫌がらせを受けていたらしく、不倫に関しても勘付いている可能性も高いです。

妻子の奴隷

自分が吉川からの嫌がらせを警察に通報すれば、澤木先生と吉川先生の繋がりに関してさらに捜査が入るのは必至です。そうなれば澤木先生は最悪、殺人犯として逮捕されてしまうでしょう。しかし莉奈は、娘を殺人犯の子供にしたくないために、このことを黙認していると言うのです。代わりに自分たち妻子に一生かけて尽くし続けることを澤木先生に誓わせようとします。

家庭でのストレス

あまりにも理不尽かつ横暴な態度を続ける莉奈。しかも娘は絶賛イヤイヤ期真っ最中の元気すぎる女の子です。家庭での澤木先生のストレスは壮絶なものでした。おそらくその鬱憤を晴らすために澤木先生は出会い系サイトから足を洗えないでいるのでしょう。

ハジメテノサツジン・第15巻(50~43話)の感想

石井先生の精神状況は病的なレベルに達しています。本人を目の前に殺害予告をするだなんて正気の沙汰ではありません!しかし、殺害予告をされた澤木先生も澤木先生で、石井先生から逃げたかと思うとすぐさま出会い系サイトの女性とアポをとろうとします。

澤木先生は女たらしというよりは、どちらかというと現実逃避で女遊びをしているだけのように思えました。だからといって不倫が許される行為とは決して思いませんが……!


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ハジメテノサツジン・第14巻(46~49話)のあらすじ

石井先生を犯人に仕立て上げる音羽

【46話】音羽は、クラスの生徒が集まっている場所で石井先生を犯人呼ばわりしました。これを激しく否定した石井先生は、逆に生徒たちから疑いの目を向けられてしまいます。音羽はさらに、澤木先生に色仕掛けをしかけます。事後の澤木先生の無防備な寝顔を撮影する音羽は、まるで澤木先生の命を奪う予定があるかのような発言を呟き……。

【47話】石井先生は女生徒たちから見下されていることに常日頃から憎しみを抱いていました。そんな中で吉川先生が自分に対して優しくしてくれたことで、一気に吉川先生に憧れを抱くことになったのです。そんな石井先生の自宅は、盗撮した吉川先生の写真が壁一面に貼られているゴミ屋敷でした。石井先生は、愛する吉川先生の仇をとるために、澤木先生を殺害する計画を企てます。

【48話】クラスメイトに心配される繭ですが、ことごとく音羽に遮られてしまいます。自主性がなく音羽の言いなりになっている繭は、クラスメイトにはまるで音羽の犬のように映っていました。そんな中、音羽が繭に対し、今回の事件を石井先生の手によって終わらせてみせると宣言してきます。

【49話】音羽の理想は、「石井先生が澤木先生を殺害」した上で「石井先生にも自殺をしてもらう」ことでした。計画について話す音羽ですが、悠と繭はもちろん気乗りしません。悠にいたっては完全に音羽を拒絶します。しかし音羽は、この期に及んで繭が捕まらないために計画をたててやっているという態度をとってきて……。

ハジメテノサツジン・第14巻(46~49話)の考察

犯人疑惑をかけられる石井先生

葬式やクラスの生徒の目の前で、吉川先生がらみのことですぐに取り乱してしまう石井先生。誰の目から見ても現在の石井先生の精神状況は非常に不安定です。そんな彼の姿は、生徒たちの間で「もしかして石井先生が犯人なのでは?」という疑念を抱かせてしまっています。しかし実際は石井先生は、吉川先生に片思いをしていただけで、彼女の死を誰よりも悔やんでいるのでした。

勘違いで殺害されかけている澤木先生

石井先生は、吉川先生のストーカーでした。そのせいで吉川先生と澤木先生が不倫関係にあることを知っています。吉川先生の死を受けて、石井先生が真っ先に疑ったのは澤木先生でした。学校でも澤木先生に明らかな敵意を向ける石井先生は、いよいよ精神崩壊寸前といった瀬戸際にきている感じがします。

裏サイトの存在

森女学園には裏サイトがありました。そこでは生徒たちが悪口を言い合ったりと本音を打ち明けています。その中には、もちろん音羽の悪口もありました。やはり同級生たちは音羽のことを「美人だけど性格が悪い」と感じているようです。さらに、そんな音羽に付き従っている繭も悪口の対象になっている模様。そんな裏掲示板を見てしまったのは、繭の恋敵とも言える陸の部活のマネージャー、咲です。何やら恋の波乱も起きそうな予感がします。

ハジメテノサツジン・第14巻(46~49話)の感想

好きな人に好かれる努力をするよりも、恋敵の粗探しに必死になっている咲。そんな彼女が今後陸に好かれることなんてあるのでしょうか?陸も陸で咲の好意には絶対気づいているはずですし、咲が繭に対して何かしらの嫌がらせをしたとわかっているようですが、特に咲を咎めることはしません。少し態度が曖昧すぎる気がします。


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ハジメテノサツジン・第13巻(43~45話)のあらすじ

吉川先生の葬儀が行われる

【43話】音羽が澤木先生に吉川先生の殺害の真相を暴露した理由は、それによって澤木先生の反応を見て、吉川先生に止めを刺した犯人を見つけ出すことでした。しかし、澤木先生の動揺っぷりを見ると、どうも彼は犯人ではないようです。

【44話】吉川先生の葬式が執り行われることに。生徒も参列することになります。葬式の最中、石井先生は取り乱した様子で、吉川先生の棺桶にしがみ付きます。顔をぐしゃぐしゃにしながら泣いてすがる石井先生を、音羽は小馬鹿にしたように密かに笑うのでした。

【45話】葬儀が終わり、繭たちは教室に戻ってきました。そこで音羽は、他の生徒が聞いている前で、石井先生にとんでもない質問をします。なんと彼女は、吉川先生を絞殺した犯人は石井先生なのではないかと言い出したのです!それを聞いた石井先生は、自分こそが本当の意味で吉川先生を愛していたのに、命を奪うはずがないと取り乱し始めます。

ハジメテノサツジン・第13巻(43~45話)の考察

繭は精神的に追い詰められていく

警察の事情聴取や、吉川先生に止めを刺した犯人がいるという新事実などを受けて、繭はますます精神的に不安定になっていきます。罪の意識がどんどん重くなる一方で、繭の姉は出産を控えて幸せムードが全快です。家族の幸せそうな雰囲気と自分の心の中のギャップが激しすぎて、繭は苦しんでいるようでした。特に、葬式後の繭は、死んで詫びたいと自ら命を絶つことを望んでしまっています……。

保護者を殺害した“誰か”の記憶

44話の冒頭では、誰かの幼少期の記憶が描かれていました。そこでは、保護者と思われる女性を高いところから突き落とす小さな手が描かれています。おそらく記憶の持ち主は音羽か悠と思われますが、落とされた大人の女性と子供に血縁関係がなさそうだったので、家族関係が複雑な音羽の記憶である可能性が高いです。

やはり石井先生は吉川先生のことが好きだった

葬式で取り乱すくらいなので、やはり石井先生は吉川先生のことが好きだったのでしょう。吉川先生と澤木先生の不倫関係を知っている上で、盗撮までするくらいストーカー気質な性格の石井先生は、なかなかの危険人物です。石井先生は今後、吉川先生の仇討ちに走る未来しか見えません。

ハジメテノサツジン・第13巻(43~45話)の感想

吉川先生の葬儀が執り行われる裏では、咲と陸の関係に変化がありました。咲は、繭が陸のことを一生好きにならないと発言していたとわざわざ陸本人に告げてしまったのです。しかしこれは、咲が繭に対して牽制ともとれる嫌がらせをしたことに対する繭の回答でえした。

咲は自分の発言を伏せて、繭の発言のみを切り取って陸に教えたのです。これによって陸と繭の中を引き裂こうと画策する咲でしたが、陸はそんな咲の浅はかな企みにすでに気づいている様子でした。

やはり、咲と陸が一緒になる未来はないと思えます。陸は想像以上に繭の性格を理解しているようです。


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ハジメテノサツジン・第12巻(40~42話)のあらすじ

恋敵からの先制攻撃を受ける繭

【40話】陸から繭宛てに電話がかかってきます。陸は、繭の学校の先生が事件に巻き込まれたというニュースを聞いて、心配で繭の様子を伺ってくれているようです。しかし、そばにいた音羽は繭に電話をすぐ切るように命令します。言う通りにせざるを得ない繭ですが、電話の向こうの陸はそんな繭の態度を疑問に思い、繭に直接話をしに行くのでした。

【41話】陸から連絡を受けた繭は、駅で少しだけ会うことにしました。ちなみに悠をつれていきます。すると、陸の友達が例のマネージャーを連れてやってきました。マネージャーの子の名前は咲。咲は、あからさまに繭に取り入ろうとしています。悠はその様子を見て、2人の仲を引き裂くように割って入り、繭を連れて行ってしまうのでした。

【42話】繭は帰りのバスの中で1人でした。しかし、唐突に先ほどのマネージャーの咲がバスに乗り込んできます。咲はすかさず繭の隣に座ってきたかと思うと、陸のことが隙なのかと単刀直入に質問してきました。さらに、陸と繭では釣り合わないから早く手を引くようにと繭に攻撃的な態度を露わにしてきて……!?

ハジメテノサツジン・第12巻(40~42話)の考察

3角関係

陸は確実に繭に好意を抱いていますし、それは繭だって同じです。しかし、音羽から牽制されて2人の恋は一向に距離が縮まりません。そんな中、陸の部活のマネージャーが、陸に対して猛アプローチをかけてきます。陸はスマートにそれを交わしますが、マネージャーの気持ちはどんどん膨れるばかりです。爆発寸前の乙女心は、今後どんなハプニングを引き起こしてくれるのでしょうか!

悠が繭に対して抱いている感情の正体は?

悠と繭は、最初は女友達同士でただ仲がいいだけに見えていまし。しかし、繭に近づく人物に対しての悠の警戒心は尋常ではありません。しかも、咲が繭の手を取って友達になりたいと申し出た時、悠の脳裏に湧いたイメージは、繭の手を取る咲の両手を切断するという物騒な光景でした。どうやら悠も音羽並みに常人とは違った感覚を持っているようです……。

裏では音羽が澤木先生に秘密を漏らしている

吉川先生を亡き者にしてしまったことは、繭・音羽・悠の3人だけの秘密のはずでした。そう誓わせたのは音羽だったはずなのに、なぜか音羽は自分たちの罪について澤木先生に打ち明けてしまいます。秘密を共有することで澤木先生の行動を制限しようとする音羽ですが、これで音羽の言う「誓い」という言葉が如何に薄っぺらいものだったのかがよくわかりました。

ハジメテノサツジン・第12巻(40~42話)の感想

陸の部活のマネージャーの咲ですが、陸と繭を何が何でも恋仲にさせないために、かなり大胆な行動をとってきました。しかし、直接的に繭に嫌がらせまがいなことをしてきたということは、咲はそれほど頭のキレる女子ではないようです。

ここで正々堂々と繭の恋敵を宣言するのなら逆に好印象でしたが、咲がとった行動は「繭への牽制」「繭への悪口」とかなり幼稚な態度でした。陸がこんな女子を好きになるわけありませんよね。

しかし、精神的に不安定なのと、もともと自己肯定感が低めの繭なので、咲の言葉に簡単に打ちのめされてしまいます。繭の口からは、自分は誰かを好きになることなんて一生ないというかなりネガティブな言葉でした……。

吉川先生の事件が解決したとしても、繭の心に傷が言える可能性は少ないように思えてしまいます。そうなると繭は本当に誰かを好きになることを一生諦めてしまいそうですよね……。今のところハッピーエンドが全く見えません。



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ハジメテノサツジン・第11巻(36~39話)のあらすじ

すでに刑事に疑われている音羽と繭!

【36話】いよいよ繭が警察に事情聴取を受けます。堤刑事の鋭い眼光を前に動揺する繭でしたが、音羽の言葉を思い出して何とか事情聴取をやり遂げました。しかし、終わった瞬間に安堵したのか、繭はその場で意識を失ってしまいます。

【37話】音羽は繭が悪目立ちしたことを窘めてきました。繭は保健室でしばらく休むことに。その知らせをうけた悠は、音羽が繭にまた何かしたのかもしれないと考え、急いで保健室へ向かいました。すると道中で音羽と遭遇。悠が音羽に食ってかかると、音羽は悠の必死さを“気持ち悪い”と罵ってきます。

【38話】次は音羽が堤刑事から事情聴取を受けます。堤刑事は音羽のことを最初から疑っていました。そのため、音羽が犯人なのではないかと話す生徒がいた嘘の情報で彼女にカマをかけます。音羽はこれに冷静に対処し、実は澤木先生が真犯人なのだと、こちらも嘘の情報で警察を揺さぶろうと反撃します。

【39話】音羽は、悠と繭を屋上へ呼び出しました。そこで彼女は、結局、吉川に止めを刺したのが自分たち以外の誰かであることについて言及します。それが事実であるならば、3人以外にも殺害の秘密を知っている人物がどこかにいることになるのです。音羽はその人物を見つけ出して、全ての罪をなすりつけると宣言します。

ハジメテノサツジン・第11巻(36~39話)の考察

刑事は繭に目を付けた?

堤は洞察力に優れた刑事なので、繭の動揺や不安をすぐに感じ取ったようでした。繭を刺激すればもっと情報が得られると、堤刑事は考えているようです。そうなると繭の交友関係も洗われることになるので、音羽と悠もさらに調べられることになるでしょう。

音羽は石井先生に取り入ろうとしている?

石井先生はおそらく、殺害された吉川先生の好意を抱いており、また、その不倫相手であった澤木先生が犯人だと思い込んでいる人物です。思想が一方通行で若干危険な香りのする石井先生。音羽はそんな石井先生に取り入って情報を得ようとしますが、石井先生はそんな音羽を一蹴します。石井先生は基本的に生徒のことが嫌いなようにも見えました。

ハジメテノサツジン・第11巻(36~39話)の感想

音羽の様子を見る限り、吉川先生の止めを刺したのは音羽ではない可能性も見えてきました。音羽は、吉川先生に止めを刺した人物に対して怒りの感情を抱いています。もちろんそれは、吉川先生に対する同情の気持ちではありません。

音羽が抱いているのは、「真犯人の証言によって自分たちの運命が左右されかねない危険性」と、「真犯人の手のひらの上で自分たちが踊らされているのではないかという屈辱感」のみです。

音羽の性格からして、しばらくは真犯人探しに躍起になる展開が予想できます。しかし、刑事に目を付けられている以上は、そう自由には動けないことでしょう。



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ハジメテノサツジン・第10巻(33~35話)のあらすじ

生徒への事情聴取が始まる

【33話】吉川先生の葬儀に生徒が出席することが決定します。音羽は笑いながら、出てくるから燃やされるん燃やされるんだと冗談を言ってきました。繭は、そんな不謹慎な言葉を吐く音羽の心が理解できません。そんな中、悠は、音羽のことを裏切ろうと秘密裏に繭に提案してきます。

【34話】学校内を刑事がうろつくようになっています。それを見て不安な気持ちを露わにする繭。しかし音羽は、刑事の堤と顔見知りであることを自慢げに話してきました。一方で包みは、音羽や繭のことをじっくりと観察してきます。そして、ついに生徒一人一人に事情聴取が行われることに……。

【35話】音羽は繭に対し、事件のことを絶対に口外しないと誓わせます。しかし、繭はいっそのこと洗いざらい全てを打ち明けて罪の意識から逃れたいと打ち明けてきました。音羽はそんな繭を思い切り叩きます。

ハジメテノサツジン・第10巻(33~35話)の考察

石井先生が知っている事

繭は、石井先生が発した“犯人を知っている”という言葉をずっと気にしているようです。しかし、石井先生が犯人だと勘違いしているのはおそらく澤木先生でしょう。音羽たちが警察とやりあう一方では、石井先生VS澤木先生の戦いが見れるかもしれません。

地元警察に顔見知りが多い音羽の父親

音羽の父親はそれなりに権力者のようで、警察関係者にも知り合いが多いのだそうです。音羽と堤刑事が知り合ったのも、父親と一緒に警察のセレモニーに参加した時が初めてでした。音羽は、自分は警察関係者に知り合いが多い家系の人間なため、捕まることはないとタカを括っているようです。

繭を叩いた音羽に悠が激怒

悠はなぜか、繭が傷つけられることに対して過敏に反応します。何かと繭を傷つけてくる音羽に対して、もはや敵意が丸出しです。その様子からはもともと音羽と悠は本当は不仲であったことが伺えます。では、なぜ音羽と悠は学校内で今まで共に行動していたのでしょうか?二人の不仲と繭の存在には、果たしてどのような関係があるのか、気になります。

ハジメテノサツジン・第10巻(33~35話)の感想

ついに音羽や繭が事情聴取を受ける展開にまできました!悠は一足先に事情聴取を受けて、何とか疑われずに住んだようです。クールガールな悠にとっては警察の質問に動じずに答えるのは容易だったのかもしれません。

しかし、問題は繭です。繭の現在のメンタルはボロボロの状態。「音羽によって恋も制限される」「なぜか殺人の主犯に仕立て上げられそうになっている」「意見をすると音羽に殴られる」「自首しようとすると家族を引き合いに出される」と、音羽による精神的な攻撃を受け続けている状況です。

繭が悠の手を取って音羽をさっさと裏切ってしまえば、最悪な状況は避けられるかもしれませんが、繭にはその勇気がなかなかでません。



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ハジメテノサツジン・第9巻(29~32話)のあらすじ

吉川先生の死がニュースになる

【29話】教員たちの口から生徒たちに対して吉川先生の死が伝えられます。しかも石井先生は“吉川先生を殺害した犯人を知っている”と意味深な言葉まで告げます。繭は大きく動揺しますが、羽音は相変わらず動じません。そんな中、ついに警察の捜査が学園内にまで及ぶことに。まず調べられることになったのは、吉川先生の不倫相手であった澤木先生でした。

【30話】森女学園に報道関係者が集まっています。事態はニュースで大きく取り上げられているようです。下校途中の繭たちはインタビューを受けますが、音羽は自分が犯人であるにも関わらず、涙を流しながら吉川先生の死を悼むコメントをしました。その後、音羽の家で作戦会議が開かれます。なんと音羽は、澤木先生を殺人犯として仕立て上げようと言い出してきて……!?

【31話】もちろん繭はそれを拒みますが、音羽は“そうしなければ、繭が遺体を隠そうと言い出したと警察に言うはめになる”と言い出しました。音羽はあくまでも死体遺棄の主犯を繭にしたいようです。そんな音羽の物言いに、再び悠が食ってかかります。そんな中、テレビのニュースで吉川先生の事件が取り上げられることに。繭はそこで、吉川先生の死因が絞殺だったことを初めて知ります。

【32話】しかし、音羽は絞殺の犯人が繭か悠ではないかと言い出しました。ハサミを向けて2人を脅してくる音羽ですが、悠が立ち向かいます。音羽と悠は互いが首を絞めた犯人だと言い合いますが、繭が止めにはいりました。一方で警察では、澤木先生に白の判定が下りました。堤刑事は、今度は生徒に事情聴取をするつもりのようです。

ハジメテノサツジン・第9巻(29~32話)の考察

息を吐くように嘘をつく音羽

こんなにも自然に嘘がつけてしまう音羽ですが、おそらく彼女にとって嘘をつくことは最早なんてことはない行為なのでしょう。音羽の精神の異常性は、幼少期からの複雑な家庭環境が起因しているのかもしれません。純粋無垢な繭は、人を傷つけたり騙したりすることに何ひとつ罪悪感を抱かない音羽のことが、不思議でたまりません。

堤刑事はすでに生徒を疑っている?

やはり警察が一番に疑うのは吉川先生と不倫関係を続けていた澤木先生です。しかし、どうやら堤先生はすでに生徒のほうを疑っているようでした。犯人が澤木先生であるなら、わざわざ学校からほど近い山に遺体を遺棄するなんてあまりにもおざなりすぎます。車を持っている成人男性なら、もっと人気のない山奥に遺体を埋めに行くようなものですから。

ハジメテノサツジン・第9巻(29~32話)の感想

音羽が絞殺の犯人かと思いましたが、彼女の様子を見る限り、死因が絞殺だったことは本当に知らない可能性も出てきました。もしくはしらをきって悠か繭に罪をなすりつけるつもりなのかもしれません。

しかし、おそらくですが首を絞めた犯人は悠であると考えられます。理由は、悠には遺体をロッカーに隠した後に体育を休んで姿をくらましていた空白の時間があるためです。

だとしたら悠はなぜ吉川先生にトドメを刺したのでしょうか。もしかしたら、音羽を殺人犯に仕立て上げるための行動だったのかもしれません。音羽と悠の確執がますます明確になってきました。



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ハジメテノサツジン・第8巻(26~28話)のあらすじ

ついに吉川先生の遺体が掘り起こされる

【26話】吉川先生の遺体が散歩中の犬と飼い主一家によって発見されてしまいました。警察車両は一斉に現場へ向かいます。堤刑事は現場の状況から、遺体が行方不明の吉川先生であることを瞬時に見極めました。翌日、森女学園の生徒たちの間では、近所の公園の山に警察がたくさん来ていたと噂になっています。繭はそれを聞いて胸がザワつくのでした。

【27話】鑑識の結果、やはり山で見つかった遺体が吉川先生のものだと判明しました。更に、直接の死因が警部圧迫による窒息、つまり絞殺であることも明らかになります。これを受けて、警察は大々的に吉川先生の件を事件として捜査を勧める流れに。

【28話】職員たちの間にも、吉川先生がすでに亡くなっていたことが伝えられます。吉川先生と不倫関係にあった澤木先生の焦りは計り知れません。下手をしたら自分が疑われる事態になりかねないのです。職員会議の後、今度は教員たちの口から生徒に吉川先生が亡くなったことが告げられました。繭はそれを聞いて激しく動揺します。

ハジメテノサツジン・第8巻(26~28話)の感想

吉川先生の首を絞めたのは誰か

吉川先生は、澤木先生を取り合って音羽と揉めて、音羽に突き飛ばされた拍子に頭を打って亡くなったはずでした。そうなると死因は打撲によるものとなるはずですが、鑑識の結果は「警部圧迫による窒息死」です。つまり、頭を打って気を失ってロッカーに閉じ込められている吉川先生の首を締めるために、何者かがわざわざ戻ってきたということになります。

音羽の犯行?

普通に考えれば吉川先生が気に入らない音羽が止めを刺しに来たと考えるのが妥当です。しかし、当時ロッカーに先生を隠し終えた3人のうち、悠はその後の体育を休みました。さらに、体育の前にはつけていたはずの制服のリボンがなくなっていたのです。もしかしたら首を絞めたのは悠で、犯行に使ったのが制服のリボンだったのかもしれません。

石井先生の不審な行動

繭たちのクラスの副担任らしき男性教諭の石井先生が、どうも妙な動きをしています。彼は兼ねてより吉川先生の盗撮を行っていました。もちろん、澤木先生との不倫の事実にも気が付いているようです。そんな彼は吉川先生の死を聞いて、怒りの表情を澤木先生に向けています。おそらく石井先生は密かに吉川先生に思いを寄せており、彼女を死に至らしめたのが澤木先生であると考えているのでしょう。

ハジメテノサツジン・第8巻(26~28話)の感想

繭たちが吉川先生を埋めたのは、学校からほど近い公園の山だったんですね。犬の散歩にご老人が来られるくらいなので、本当に小さな山だったのでしょう。遺体を隠す場所としては心もとない感じです。

しかし音羽たちはまだ高校生。車があるわけでもないし、女の子なので遺体を遠くに運ぶ力もなかったのでしょう。遺体を埋めた場所が学校の近くであったことから、堤はどうやら学校関係者に犯人がいる可能性が高いと睨んでいるようです。



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ハジメテノサツジン・第7巻(22〜25話)のあらすじ

繭と陸をあからさまに引き離そうと暗躍する音羽

【23話】繭が他校の男子・陸と2人きりで会ったことを受けて、音羽は内心では激怒していました。ここから、繭と陸をどうにかして引きはがそうとする音羽の裏工作が始まります。繭は、自分の気持ちを完全に無視して勝手に恋を終わらせようとする音羽に対して不満がありましたが、このままでは陸を消さなければいけなくなるという音羽の言葉に激しく動揺するのでした。

【24話】そんな繭と音羽のやり取りを見て割って入ったのは悠です。悠は音羽に敵意をむき出しにし、繭を庇おうとします。しかし陸を巻き込みたくない繭は、結局、音羽の言いなりになってしまうのでした。

【25話】とあるお婆さんが愛犬と一緒に山に散歩に出ていますが、途中で愛犬が迷子になってしまったようです。お婆さんの家族がようやく愛犬を見つけますが、愛犬は山のあちこちを掘り起こして遊んでいた模様でした。すると、お婆さんの家族は、穴の1つに人間の死体らしきものを発見します。ついに、遺棄された吉川先生が発見されてしまうのでした。

ハジメテノサツジン・第7巻(22〜25話)の考察

音羽は陸と繭を監視したい

繭と陸が両想い寸前であるのは誰が見ても明らかでした。そこで音羽は、「繭は異性関係で問題があって今は情緒不安定になっている」と大嘘をついて、陸が繭にアプローチすることを制止しようとします。しかし陸は基本的に繭の言葉しか信じていないらしく、音羽のことを軽くあしらってしまうのでした。

音羽と悠の対立が激化!?

繭の気持ちを無視して陸と繭を引きはがそうと裏工作をする音羽ですが、悠はそんな音羽の身勝手な行動を見ていられませんでした。強めの口調で音羽を非難する悠ですが、悠のそんな言葉は音羽の心にはまったく響きません。むしろ、音羽は繭と悠をバカ呼ばわりしてくる始末でした。音羽の性格の悪さがジワジワと露呈してきているのが伺えます。

そもそもなぜこの3人?

自分勝手で他人を利用してばかりの音羽、天真爛漫な繭、音羽とは真逆の性格なクールガールの悠、そもそもタイプが全く違うこの3人が仲良しグループになっていることに違和感しかありません。この3人が現在の関係性に至るまでに、何かしらの出来事があったのは確かです。特に悠は音羽のことを明らかに嫌っているのに、なぜか仲良しグループにいます。おそらく、悠がこのグループにいるのは、繭が関係しているのでしょう。

ハジメテノサツジン・第7巻(22〜25話)の感想

今回は悠と音羽がバチバチに言い合いをしていました!基本的に悠が正論をぶつけて、音羽がそれをねじ伏せている形でした。肝心の繭は、陸や悠に危害が及ぶことを恐れて、またしても音羽の言いなりになってしまいます。もともと吉川先生の死体遺棄に加担したのも、音羽に「新しく生まれてくる赤ちゃんが殺人犯の家族だなんて可哀想」だと発言したからでした。音羽は、繭がどうすれば自分の思い通りに動くのかを良く心得ているようです。

また、25話ではついに遺棄された吉川先生の遺体が犬によって掘り起こされてしまいました!遺体を発見した岡さんたちは、このことをすぐに警察に通報します!事態が大きく動きそうです!



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ハジメテノサツジン・第6巻(19〜22話)のあらすじ

森 音羽と父親の歪な親子関係が浮上

【19話】日曜日、陸の練習試合当日になりました。音羽は用事があるため、先に繭と悠だけで試合会場へ赴き、音羽は後で合流することになっていました。音羽は、父親に連れられて、警察のセレモニーに参加するようです。ここで明らかになったのは、音羽が普段、あまり父親と会っておらず、父親が音羽に対して壁を作っているという異常な家族関係でした。

【20話】警察のセレモニーにて、音羽と堤が初対面することになりました。堤は音羽のことを「森学園理事長の娘」として知っており、音羽は堤のことを「吉川失踪の件で学校に事情聴取にきた刑事」として知っています。互いに探りを入れた会話をする2人。

【21話】堤刑事は、音羽を試すような会話ばかりをしてきます。音羽は警戒心を高めざるを得ません。一方で堤は、一連の会話の流れで、音羽が事件について何かしら情報を握っていることを察します。

【22話】シーンは陸の部活の試合会場へ。次々に得点を決める陸の青春っぷりを目の当たりにした繭は、不思議と涙が止まらず、自分が殺人を犯してしまったことを猛烈に後悔します。悠はそんな繭に何かを言いかけますが、タイミングの悪いことに遅れてきた音羽が割って入ってきました。その後、陸が繭に昨日借りたハンカチを返しに来ます。ここで音羽は、繭が自分に内緒で陸と2人で会っていたことを知ってしまうのでした……。

ハジメテノサツジン・第6巻(19〜22話)の考察

繭の嫉妬心

繭の元同級生たちが次々に繭に声をかけてきました。そんな中、繭は陸が部活のマネージャーと仲が良いことを知り、複雑な気持ちになります。繭自身は自分の感情に気が付いてはいないようですが、これは明らかな嫉妬心ですよね!反対に、陸の部活のマネージャーも、「陸が中学時代に仲が良かった女の子」として繭のことが気になっているようです。この3人で三角関係が勃発することは必死ですね!

悠が言いかけた言葉

おそらく悠が言いかけた言葉は、「罪悪感が辛すぎるなら罪を全て警察に打ち明けていい」という言葉だったのかもしれません。何せよ、悠は音羽から繭を守ろうとしている節が見受けられますし、どちらかというと音羽とは対立関係にあるような気がしてなりません。

音羽の家族関係

音羽の母親は今のところ作中には登場していません。父親は登場してから一度たりとも音羽と目も合わせないと言う異常っぷりです。どちらかというと音羽は父親とコミュニケーションをとろうとしていますが、父親がそれを全面的に無視している感じでした。

ハジメテノサツジン・第6巻(19〜22話)の感想

音羽が異常な性格になってしまったのは、家庭環境の複雑さが理由である可能性がでてきました。父親は「子供は親の言うことを黙って聞いていればいい」という典型的な抑圧タイプの父親のようです。音羽の母親が存命だとしても、このタイプの夫とうまくいく女性はそう多くはないでしょう。



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ハジメテノサツジン・第5巻(16〜18話)のあらすじ

殺人に対する罪悪感と同時に実っていく恋心

【16話】繭は、家族にだけは迷惑をかけたくないと考えていました。特に、赤ちゃんが産まれたばかりの姉にだけは、自分が殺人に加担してしまったことを絶対に知られたくありません。家族にだけは完璧に全てを隠し通さなければいけないと思っていた矢先、繭は母親から“泥だらけの靴を洗うように”注意されてしまいます。それは、吉川先生の遺体を山に捨てに行ったときに汚れたスニーカーでした。

【17話】土曜日は家でじっとしているように音羽に指示されていたはずの繭。しかし、なんとなく家の中の居心地が悪く、フラリと外にでてしまいます。そこへ陸からメッセージが。繭は、音羽に言わずに陸とご飯を食べに行ってしまうのでした。

【18話】繭と陸は待ち合わせてご飯を食べに行きます。しかし、繭はどことなく食欲がありません。そんな繭をさりげなく心配する陸です。繭は、陸と過ごした時間を楽しいと感じましたが、殺人に加担した自分は誰かに優しくしてもらう器のない人間なのだとどんどん落ち込んでいくのでした。

ハジメテノサツジン・第5巻(16〜18話)の考察

爪が甘すぎる繭

繭はどうしても家族にだけは全てを隠し通したいと考えていました。そもそも繭が吉川先生を埋めた理由は、姉に産まれた赤ちゃんを「産まれながらにして殺人犯の親戚」にしたくないからです。それをダシに音羽から脅される形でこれまで隠蔽工作に加担してきた繭ですが、泥だらけの靴を放置するなど、他の2人と比べるとどうしても詰めの甘さが目立ちます。

殺人の後のハンバーグ

繭の心の中は罪悪感でいっぱいでした。自分がもし死ねば母親は悲しむに違いありません。しかしそれは、吉川先生の両親も同じなのではないでしょうか。繭はようやく、自分が「1人の人間の人生を奪ってしまった」「誰かの大切な人の命を奪ってしまった」実感が湧いてきます。そんな中、食卓に並んだのはハンバーグです。繭はゴクリと肉の塊をのみ込みますが、全くおいしいとは感じませんでした。

確実に繭に気がある陸

陸と繭はもともと同じ中学の同級生でしたが、繭が私立の森学園を受験したため、公立高校へ進んだ陸とは離れ離れになってしまいました。どうやら陸は学校が離れた後もずっと繭のことを気にしていた様子です。繭にタオルを借りた陸は、次に会った時に洗って返すと話します。それはつまり、次も会う機会が欲しいと言っているのと同義です。

ハジメテノサツジン・第5巻(16〜18話)の感想

音羽に黙って陸と遭ってしまった繭ですが、後で叱られそうで怖いですよね。一方で音羽は、吉川先生と不倫していた澤木先生にアクションを起こします。警察が学校を操作すれば真っ先に疑われるのは澤木先生だし、そうなればもう人生が終わるだろうと脅しの言葉をかける音羽。どうやら音羽は、澤木先生を利用して何かを企んでいるようでした。音羽がひたすらに悪役キャラを極めていて、むしろ清々しさまで感じます。



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ハジメテノサツジン・第4巻(12〜15話)のあらすじ

徐々に警察の捜査網が忍び寄る

【12話】一方で、音羽、繭、悠の3人は、遺棄した吉川先生の死体がきちんとまだ埋まったままでいるかを確認するために犯行現場の山へ来ていました。音羽は死体が腐っているか確認するために土を掘り返そうとしますが、繭と悠はそれを拒みます。

【13話】学校に警察が出入りしていることが、音羽・悠・繭の3人の耳に入ります。音羽は繭に対して、「秘密を絶対に口外しないように」「警察を信用しないように」念を押してきますが、繭の中には不安な気持ちが渦巻いていました。そんな中、元同級生で他校に通う陸は、再会した繭のことがますます気になっている様子で……。

【14話】警察沙汰になっているというのに、音羽はまったく動じる様子を見せません。そのことに対して違和感と不安を覚える繭です。昼休み、繭は陸からメッセージが来ていることに気が付きます。内容は、練習試合の応援に来てくれないかというものでした。繭は、悠と音羽を誘って陸の部活の練習試合を見に行くことにします。

【15話】腕利き刑事の堤は、吉川先生の失踪は事件性があると睨んでおり、彼女がすでに息絶えていると考えていました。しかも、学校にいた何者かに命を奪われた可能性が高いという推測まで立てています。一方、音羽は繭と陸のメールのやりとりをいちいちチェックするまでになっていました。明日は雨予報。雨がいろいろ証拠を流してくれるはずだと笑顔で語る音羽に、繭は不安しか感じません。

ハジメテノサツジン・第4巻(12〜15話)の考察

堤刑事の有能っぷり

堤刑事はイケメン刑事なだけでなく、優れた洞察力や推理力を持っている腕利きの刑事です。部下からも信頼が厚く、署内の人間からの人望も熱い模様。ついでに女性人気もかなりあるようです。そんな超ユニットの堤刑事が、「森学園で起った教師の失踪事件は、学校関係者によ殺人事件である可能性が高い」という所まで答えを出しています。

犯人は複数

さらに、堤刑事は吉川先生の失踪があまりにも短時間で起ったことから、犯人が複数によるものであると考えていました。教師が殺害に関わっているのであるとすれば、「高校教師が複数名、犯行に加わっている」という珍しい事件になります。どうやら堤下は、犯人は「複数の生徒によるもの」ではないかと予想を立てているようです。

雨で証拠隠滅を図る音羽

今週の土曜日は雨予報でした。音羽は、この日は3人とも家でじっとして、証拠が雨で流れるのを待つように指示をだします。そうして日曜日には、繭の親友・陸の部活の練習試合に赴いて、“皆で楽しもう”と笑顔で話すのです。音羽のメンタルの強さが異常すぎてだんだんと怖くなってきてしまいました。

ハジメテノサツジン・第4巻(12〜15話)の感想

人を殺めたというのにいつも通りすぎる音羽のメンタルが異常すぎます。音羽がこういった性格になってしまった背景が気になる所です。もしかしたら家庭に何か問題を抱えている可能性もありますよね。繭の家族は作中にも登場していますが、音羽や悠の家族がまだ作中に登場していないのも気になるところです。



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ハジメテノサツジン・第3巻(8〜11話)のあらすじ

吉川先生の失踪が徐々に明るみに出る

【8話】学校側では教師が勤務時間に突然失踪したとあって大事件になりつつあります。生徒の間では、吉川先生と澤木先生が不倫の末に吉川先生が自ら命を絶ったのではないかと変な噂にまでなっていました。

【9話】音羽は、放課後に先生を遺棄した場所を確認しに行こうと言い出します。繭は正直怖くて行きたくありませんでしたが、現状では音羽に逆らうことができません。そんな中、中学時代に仲の良かった男子生徒の陸が、久しぶりに繭に声をかけてきます。

【10話】ついに警察が動き始めました。学校にやってきたのは堤という名の腕利きの刑事です。校長先生からの依頼は勤務中に失踪した吉川先生の捜索願いでしたが、堤はすでに今回の一件がただの行方不明ではないことに勘付いているようでした。

【11話】堤刑事は失踪した吉川先生の自宅を捜査することに。そこで見つけたのは、吉川先生と澤木先生の2ショット写真です。写真に映っている沢木先生の指に結婚指輪が嵌められていたことから、堤刑事は2人が同じ学校の教師という立場でありながら不倫関係であったことに簡単に気付いてしまいます。

ハジメテノサツジン・第3巻(8〜11話)の考察

遺棄された吉川せんせいの不倫問題

実は、音羽たちに命を奪われた吉川先生は、嫌味が多く厳しい先生だったため、生徒からは嫌われていました。さらに、同じ学校の教師である既婚者の澤木先生とは不倫関係にあったようです。これらの情報から、吉川先生がもとから出来た人間ではなかったことが伺えます。

また、音羽が吉川先生を突き飛ばしたのは、普段から両者が何かと反発し合っていたというのもありますが、実は音羽が澤木先生のことを気に入っていたというのもあります。なんと、音羽は吉川先生を殺害後、澤木先生に言いよってキスまでするシーンが作中では描写されていました。人を殺めた後に情事に燃えることができるなんて、音羽の図太さが見て伺えます。

死体遺棄をしたのにいつも通りすぎる3人

自分で吉川先生を殺めて遺棄しておきながら、音羽は学校内で先生の行方を心配する素振りを見せます。さらには吉川先生がいなくなったことをいいことに、お気に入りの男性教員の澤木先生を速攻でオトしにかかる音羽。彼女の倫理観や道徳心が普通ではないことは明らかです。

そんな音羽に振り回される形になった主人公の繭と友人の悠ですが、繭も繭で人を遺棄した翌日にクレープを食べながら会話するだけの余裕はあるようです。音羽もさることながら、主人公の繭も常人とは逸脱した感覚を持っているようでした。

音羽は繭に彼氏ができることを阻止したい

先生殺し主犯格の音羽は、共犯者の繭に男友達がいることが気になっているようです。繭に彼氏ができれば、おそらく死体遺棄の秘密を漏らしてしまうと考えているのでしょう。

他人を犯罪に巻き込んだうえに、恋路にまで邪魔を入れてくるなんて、音羽の自己中っぷりには呆れて物も言えません。逆に言えば悪役を貫きすぎてむしろ清々しいキャラクターです。

それにしてもどうやって繭に彼氏ができるのを阻止するつもりでしょうか。もしかして繭にアプローチをかけ始めた陸を、横から奪うつもりだったりして……!?

堤刑事はすでに殺人事件を疑っている

どうやら堤刑事は、現場の手がかりや家宅捜索の結果、すでに吉川先生が息絶えている可能性の方が高いと考えているようでした。腕利きの刑事VS女子高生3人の戦いが繰り広げられる展開になりそうです。

ここで繭や悠が正直に罪を打ち明けられれば事態はこれ以上大きくはなりませんが、音羽に言いくるめられて罪に罪を重ねてしまう可能性も高いのが歯痒いところです。

ハジメテノサツジン・第3巻(8〜11話)の感想

新しく登場した陸くんが今後3人にどのような影響を及ぼすのかが気になります。音羽のことですから、繭が陸と恋仲になって秘密をバラしてしまうことを懸念しているかもしれません。もしかしたら繭と陸が恋仲になることを邪魔しようとしてくるかも……?そこまでくると、繭も悠も一生、音羽からの干渉を受ける人生を送ることになりそうで怖いですね。

共犯者の音羽、繭、悠の3人は一応友人関係にありますが、一枚岩で警察と戦うといった雰囲気ではありません。現状では音羽が完全に2人を巻き込んだ形ですし、繭はそもそも死体遺棄には否定的でした。

悠はなぜか音羽に協力的ではありますが、何かと音羽と対立があるようです。特に音羽と悠の関係にはなにか裏があるような歪さがあって気になります。もしかしたら音羽は悠の弱みか何かを握っているのかもしれません。



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ハジメテノサツジン・第2巻(4〜7話)のあらすじ

女子高生3人で死体遺棄

【4話】気絶した吉川先生をイタズラのつもりでロッカーの中に隠した音羽、繭、悠の3人。しかし、吉川先生はロッカーの中でそのまま命を引き取っていました。その知らせを受けた繭は、音羽に呼び出されて半信半疑のまま学校へ向かいます。

【5話】死体を確認して事の重大さを徐々に理解する繭。動揺する繭とは反対に、吉川先生を突き飛ばして気絶させた張本人の音羽は、やけに冷静に死体処理を始め、3人で吉川先生の死体を山に捨てに行こうと言い出しました。どうやら音羽はどうしても繭や悠を共犯にしたいようです。

【6話】山へ到着しますが、繭はここでようやく警察へ通報すべきだと進言。しかし音羽は脅すような言葉を使って繭に共犯を求めます。繭の様子を見かねた悠は、自分と音羽で死体を処理するから繭には帰るように促しました。しかし繭は……。

【7話】結局、音羽、繭、悠の3人は、協力して吉川先生の遺体を山に遺棄してしまいました。これで3人は完全に共犯者です。主犯格の音羽は、3人の罪を誰にも口外しないことをその場で誓わせようとまでしてきました。翌日、いつも通りに学校に登校する3人。すると吉川先生は体調不良でしばらく休みということになっていました。

ハジメテノサツジン・第2巻(4〜7話)のあらすじの考察

音羽は気絶した吉川をどうするか繭に決めさせていた

吉川先生を突き飛ばして結果的に死に至らしめてしまった音羽ですが、その際に倒れた吉川先生をこの後どうするかを繭に決めさせていました。繭がそれを拒んでも頑なに決定権を繭に委ねてきた音羽。おそらくそうすることによって繭を共犯者に仕立てたかったのだと思われます。

実行犯の音羽は繭に罪をなすりつけたい?

地面を掘って死体を埋めるだけなら別に1人でもできるはずですが、音羽はしつこく繭にスコップを渡して一緒に穴を掘るように促してきます。音羽は、一緒に作業させることによって共犯の意識を繭と悠にも産みつけたかったのでしょう。また、作業していくうちに、音羽は次第に繭の罪がバレないように死体を埋めているのだと発言するようになっていきます。もしかしたら音羽は共犯者を作りたいだけでなく、徐々に繭を首謀者にシフトさせていきたいのかもしれません。

ハジメテノサツジン・第2巻(4〜7話)のあらすじの感想

1話~3話までは音羽や繭の友情について描かれていました。しかし、音羽が繭に罪を擦り付けようとしている当たりから、その友情は完全に崩壊していきます。

先生を突き飛ばして死に至らしめてしまった実行犯の音羽と、動かなくなった先生をロッカーに隠そうと進言した繭。悠は2人の間に入って繭を何とか罪から逃れさせようとしている節がありますが、音羽がそれを良しとしません。

優柔不断で少し考えの足りない繭が、音羽の策略にまんまと嵌められていきそうな予感がします。3人の友情の行方が気になるところです。

しかし、繭と悠が今後どんなに足掻いたとしても、「一緒にロッカーに先生を隠した」「山に先生の遺体を運んで土に埋めた」という作業を音羽と一緒に行っている時点で、罪は免れない気がします。



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