ハジメテノサツジン・第122話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想 ｜マンガMee

「マンガMee」に掲載されている「ハジメテノサツジン」第122話のあらすじ（ネタバレあり）・考察と感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

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いよいよ“その時”が迫る

一緒に警察に自首してほしい！と懇願する繭。悠はそんな繭の気持ちをしっかりと受け止め、事が済んだら一緒に警察署へ行こうと約束してくれました。

しかし、悠はその前にやらなければいけないことがあります。それは、音羽と実の父親の殺害です。悠は、繭を1人残して、音羽たちが向かってくるであろう方向へ進んでいきました。

一方そのころ、父親をおびき寄せることに成功した音羽は……。

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共犯のはずの音羽と悠

音羽と悠は「父親の殺害」という共通の目的の為に共犯しています。しかし、腹の内では互いが「父親を殺害した後は、共犯者を始末する」と目論んでいるのです。特に悠は、残していく繭を守るためにどうしても音羽の命を奪う必要がありました。

なぜ音羽の命を奪う必要があるのか

その理由は簡単です。それは、繭を守るためでした。今後、繭・音羽・悠の3人が警察に捕まった場合、死体遺棄の罪で繭と同じタイミングで少年院から出所した音羽が、裏切者の繭に何をするかわかりません。そのため、悠は繭を守るためにも、音羽を始末しておく必要があったのです。

それぞれの罪の重さについて

まず、吉川先生を殺害したのは悠1人でした。突き飛ばして気絶させたのは音羽で、ロッカーに隠そうと提案したのは繭。しかしこの時点で吉川先生はまだ生きていたのです。彼女の息の根を止めたのは、悠ひとりだったのです。そのため「殺人罪」が適用されるなら悠1人で、音羽と繭は「死体遺棄」だけで住む可能性があります。

悠の罪悪感

悠が頑なに繭を救おうとしている理由は、繭に対する好意以外にも理由がありました。それは、繭を自分の復讐計画に巻き込んでしまったという後ろめたさです。もともと悠が吉川先生を殺害したのは、音羽を嵌めるためでした。音羽もとい森家に汚名を塗った上で、森親子を殺害するために、悠は吉川先生の死を利用したのです。悠が森親子に恨みを持っている理由は、森家の父親が悠の母親を長年に渡りないがしろにしていたことが原因でした。

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一見すると繭を救う悠が優しく見えますが、元をただせば悠が自分の復讐計画に繭を巻き込んでしまったのが始まりだったんですよね。そう考えると一番自己中心的だったのは音羽ではなくて悠だったのでは？と思えてしまいます。

まず、自分の復讐計画に無関係の他人の死を利用するという悠の考えは確実に間違っています。いくら母親のためとはいえ、決して褒められた行為ではありません。母親も悠の行動を知れば、ショックを受けるに違いありません。

繭の心が予想以上に罪の意識に耐えられなかったのは、悠の誤算だったと言えます。精神力が強すぎて、情けのない悠にとっては、優しすぎる繭の気持ちは理解できなかったのかもしれません。

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