金魚妻・伴走妻(4巻)ネタバレと感想

「金魚妻」第4巻より伴走妻のネタバレと感想です。

文字のみのあらすじとなっておりますが、ネタバレ注意です！

 

伴走妻(金魚妻4巻)のネタバレ

結婚三年目・真田早矢はフルマラソンで三時間以内で走破する市民ランナーでした。 夫・颯太は早矢に引き込まれ二年前からまマラソンを始め、早矢のコーチのおかげで今ではフルマラソンを四時間以内に完走することができるようになります。

早矢にとってマラソンは生きがいで、何気なく颯太にも勧めたのですが、颯太にとっては強制されたマラソン。 練習中、拷問のように感じた颯太は自分の苦痛を分かってもらいたくて、誘うだけ誘ってサポートは全くしないのか、自分が完走できなかったらマラソンをやめてもらうと早矢にプレッシャーをかけてしまいます。

しかし、マラソンを続けるにつれ、颯太はどんどんハマっていきます。

早矢に言い過ぎたと思っていても、妻に負けたくないという変なプライドのせいで謝るどころかずっと高圧的な態度で早矢に接します。

そして、フルマラソン当日。 今までごめんと謝罪しようとしたときには、既に早矢にとってマラソンは生きがいではなく拷問に変わってしまっていたのでした。

それから早矢は走るのをやめ、お酒に溺れ、堕落した生活を送るようになります。

マラソンサークルの合宿中、そんな過去を思い出しながら走る颯太。 一緒に走る夫婦を見て、自分も早矢ともう一度向き合おうと決心します。

その日も家で飲んでいる早矢に颯太はごめん、また早矢が走っている姿が見たいというメッセージを送ります。 早矢は自分を海に落とした颯太が、落ちたら今度は陸に上がって来いと強要してくることにうんざりします。

颯太はいつも早矢と会社で比べられ、何かで勝ちたかったのだと本音を打ち明け謝罪します。

早矢は無理やりフルマラソンにエントリーさせたことは悪かったものの、颯太と一緒に走りたかったのだと言います。

颯太は今から走ろうと言い、100km離れた合宿先のホテルから家まで走り始めます。 早矢は急いでどこかに仕舞った靴とウェアを探しに行くのでした。

 

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伴走妻(金魚妻4巻)の感想

妻に負けたくないというプライドから、颯太が早矢にプレッシャーをかけるような暴言を吐いたとき、なんて小さい男なんだと思いました。

その後、マラソンが好きになっていったにも関わらず謝罪しようとしないなんて、ずるい人だなとも思いました。マラソンにハマったなら、きっと誘ってくれた早矢の気持ちも理解できただろうし、一緒に楽しく走ることを優先すべきだったと思います。生きがいだったマラソンを拷問に感じるようになってしまい、一人家でお酒を飲み、夫が走りにいくのを見送る早矢はどんな気持ちだったのでしょうか。早矢が離婚もせず、颯太と一緒に暮らしていてくれたのが不思議なくらいです。

そんな颯太ですが、ようやく早矢に謝罪し、本音を打ち明けます。時間はかかってしまいましたが、やっと早矢と二人楽しく走れることになりそうでよかったです。